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-甘い声で囁いて-  作者: ハク。
*偽りの恋は
2/2

出会いは、最悪(1)

疑似恋愛が始まる前の、二人を描いた作品です。

どうぞお楽しみくださいませ。


※誤字脱字、その他ご指摘ありましたらどうぞ。

「む……。今日も見事に逃げられるのか」


 慣れていることだが、毎日のように逃げられるのも困りものだ、と思う。まぁ、もとはといえば私の顔が怖いというのが問題なのだろうが……。


「れーなちゃん! おはよ。あれれ、今日もみんなびくびくしてるねぇ」

「あぁ、海人か。おまえは相変わらず遅いな」


 海人はへへへっ、と小さく笑うと、長い前髪が覆いかぶさっていて良く見えない目でこちらを覗き込んでくる。そんな海人がなんだか可愛くて、つい笑ってしまう。


「あ、怜奈ちゃんてば。なんで笑うの~?」

「ふふふ。海人が何だが犬みたいでな」


 海人はほおをぷぅっと膨らませて、そっぽを向いてしまう。私はますます可笑しくなってきて、誰が見ているかもわからない学校の校門で、吹き出してしまう。


「もう、怜奈ちゃん笑いすぎだよー! ほら、教室行こう?」

「ん。そうだな……っと、あ!」

「えぇ!? どうしたの怜奈ちゃん」


 私は海人より数歩先に出ると、後ろを振り返りながら叫ぶ。


「ほら! もう、チャイムが鳴ってしまうぞ! 早く来い、海人」

「あ! 怜奈ちゃんてば、待ってよー! ……もう、本当に足が早いんだから」



**



 そんな光景を、少し離れた校舎内の窓から見ている男子生徒の姿があった。


「あれが、雪の女王こと冬堂怜奈と沢森海人か……まぁ、男の方はどうでもいいが。ふぅん、雪の女王ねぇ……面白そうな女だな。よし、行ってみるか」


 こうして、怜奈の知らないところで何かが始まろうとしていたのである……。


**


「……ない」

「え? どうしたの、怜奈ちゃん」


 心配そうな顔をした海人が、私をじっと見つめる。私は何でもないように伝え、それを探しに行くことにした……。しかし、どこにやったんだろう──?



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