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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第三章 王都クエスト依頼〜新たな出会い――守護者とゴブリンキングの激闘 編

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第九十三話 討伐開始

独り残された部屋に満ちる静寂が戦いへと向かう集中力を研ぎ澄ませていき喉元を過ぎる熱い渇望が仮想の戦場に潜む影を炙り出しながら運命を切り拓くための最初の一歩を力強く踏み出させます。

土曜日。家族は今週も子供を連れて義母と里帰り。

もはや、花は同行しなくてもよい流れになっていた。

(まあ、旅行とかは切ないが、帰省に関しては好都合だ。また接待したり、気ぃ使ったり、何が楽しくてストレス溜めにゃならんのだ。

それでも、それが向いてる奴もいる。

俺はそういうのが向かなかったんだろうな。

まあ、出だしがあれじゃあ、トラウマになるわな。もう少しあいつが世間知らずじゃなけりゃ、もっとスムーズにやっていけただろうに。

ま、もう言ってもしょうがない。済んだことだ。)



「待たせた。さて、準備はいいか?」

「うん!バッチリだよ!まだ誰も討伐してないらしいからね!今日決めよう!」

花とランスは二人で森に向かう。


その背後に、タクの影があった。

(くくく、こりゃちょうど良い、あれはこの前の王都でみた奴だ。やつらを囮に俺が掻っ攫ってやる。

なんてったって、俺には"隠蔽スキル"があるからな!課金しといて良かったぜ!)


川沿い。

「じゃあ、ここから作戦通りに行こう。僕が前を歩く。花は少し後ろをついてきて。」

「オッケ〜」

「な、なんか緊張感がないなあ、ま、いっか、それも新鮮だよ。よし!行くよ!」


ランスは少し小走りで進む。防御も警戒しつつ川沿いを進む。途中でてくるモンスターは軽く蹴散らしながら進んでいく。

川沿いは、割と開けた土地が広がっている。

反対側は砂利だが、花とランスが走る側は陸地であり、森までも少し距離がある。川から木々まで5〜6m幅程度。川の蛇行に沿って等間隔で陸地が広がっている。


「ほほう、ランス、身のこなしが速くなったな!大剣と身体の動きが自然だ!相当やりこんだな〜。」


その遥か背後にタクがいた。

ゴブリンキングが入る隙間は空けている。


(僕が走り出して、もう40分以上だ。そろそろ行き止まりの山の麓に辿り着く。)

「よし、ここで折り返そう!」

ランスは折り返してまた川沿いを走る。


(ち、全然出てこねえじゃねえか!隠蔽スキルの延長画面がまた出てきてるぜ!よし、課金だ課金!)

タクはもう制限をとっくに超えて何度も課金して隠蔽スキルを維持していた。


そして、ランスと花はまた元のスタート地点まで戻ってくる。


(くー!全然出てこねえじゃねえかー!また課金だ!)


「どうだ、ランス?」

「気のせいかもしれないけど、少しずつモンスターの数が減ってる気がするんだ。もしかするとそろそろ出てくるかもね。」

「雑魚たちも警戒してるってか?よし、その勘を頼りに、まだまだいくぜ!」


何往復も重ねて、ついに、雑魚モンスターはピタリと出なくなった。

(ぜぇ…ぜぇ…か、課金だ。課金を……く……もう何回課金したかわからねえ!ぜ、絶対仕留めてやる!)


(なんだか、雰囲気出てきたぜ、そろそろか?)

すると、水辺に何か浮かんでいるのを花は発見する。ランスに通話で知らせる。)


「うん、あの顔はゴブリンキングだね。まさか、川から現れるとは……山から降りてきて、川から近づくのか、よし、このまま行くよ。」


次の折り返しで、目の前に現れるかと思いきや、ゴブリンキングはいったん川に潜る。

ランスたちがしっかり通り過ぎると、山の麓側から、そっと出てきて、花の後ろを静かに追いかける。


(よし!出てきたぜ!てか、思いのほかでけえな。)


(う、うおお!目の前を通り過ぎた!迫力が半端ねえ!けど、隠蔽スキルで気づかれてねえ!よし、そろそろまた切れそうだ、課金課金!)


ゴブリンキングは徐々に距離を詰める。

攻撃に転じるため、ランスはスピードを上げて突き放す。

花もスピードを上げて、ゴブリンキングを突き放す。

ゴブリンキングは慌てて追いかける。

追いかけることに必死で体力を少し削った様子だ。

(あいつら、なんて速さだ、ついてくのがやっとだ!くそ!高速移動の課金はねえのか?!)


ランスが振り向かずにそのまま手で合図する。

1……2……3……。

(っし!そろそろ行くか!)

(おし!そろそろ後ろから、やってやるぜ!)


「ゴーー!!」


ガバ!!


花は180度向きを変えて、今度はゴブリン目掛けて走り出す。

ドン!

地面を抉りながら、花は距離を詰める。

ゴブリンキングもニヤニヤして、雄叫びを上げる。


かなり距離が開いていたため、花もゴブリンキングもスピードに乗る。

「うおらぁーー!覚悟しろーー!ゴブリンキングーーー!!」


第九十三話 完



第九十三話をお読みいただき、ありがとうございます!ついにゴブリンキングとの戦いが火蓋を切りました。用意周到に準備してきた花とランス、そして自らの欲望のために「課金兵」と化したタク……三者の思惑が交錯する戦場の行方から目が離せません!

【読者の皆様へお願い】

いよいよ討伐本番!もし「花のカウンターが決まってほしい!」「タクの課金の行方が気になる(笑)」と思ってくださった方は、ぜひ下部の評価(⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎)やブックマークをお願いします!皆様の感想コメントやレビューが、激闘を描く大きなエネルギーになります。ぜひ応援の声をお寄せください!

【コンテスト&他作品告知】

現在コンテストに参加中です。一票一票の応援が、作品を上のステージへと押し上げてくれます。よろしくお願いいたします!

また、もう一つの物語

『Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー』

(Nコード:N6980LM)

こちらも併せてお楽しみいただければ幸いです。

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