第百二十八話 コロッセオ
舞台は次なる熱狂、格闘の祭典「コロッセオ」へ。
莫大な賞金と名誉を懸けたエントリーが始まろうとする中、プレイヤーたちの胸中にはそれぞれの決意と野心が渦巻いています。
一方、闇に潜む者たちはある「標的」を定め、静かに牙を剥き始めました。
運命が交錯するスタジアムの夜景の向こうに、最強の称号を手にするのは果たして誰か――。
コロッセオの概要。
ビギナ大陸は、日本圏AからDの4つのゲートに分かれており、どのゲートのコロッセオ大会に参加しても良い。
各ゲートの予選通過後に、ゲート代表者同士で本戦を戦う仕組みだ。
本戦会場は、ダイニー大陸のメインスタジアム。
優勝者は暫定王者に挑戦できる仕組みとなっており、そこで真のチャンピオンが誕生する。
「…………ちなみに、スバルはどこのブロックで出るの?」
「もちろんDだ! 確実に取りに行く! ランス殿は?」
「え? 僕? 僕はそうだなあ、まだ迷ってる。仲間にも聞いてみようかなあ。もし仲間も出るなら、予選で鉢合わせしたくないし」
「それもそうだな。よし、スキル習得費用を稼ぐためにも、なんとしても予選通過せねば!」
(スバルさんはDか。念のため、花やリサさんにも聞いてみようかな)
◆
ランスはメッセージでアナウンスした。
『コロッセオ大会があるらしいけど、二人は出場する?』
『わたしは期末試験があるから、予選にも出られないかなあ〜』
『俺は出ない、目立つのは嫌いだ』
『そっか、僕は出てみようと思う。最近知り合った格闘マニアっぽい人がいるんだけど、その人は出場するらしいんだ。また機会があったら紹介するよ』
『ちなみに、その格闘技マニアとランスはどのブロックでやるんだ? 応援は行くぞ?』
『その人はD。賞金ほしいから確実に取りたいって。僕は、腕試しにBで出ようかなあ』
『Aでは出ないのか?』
『Aは、花が出ないならと思ったけど。普段いるゲートだから顔が割れる可能性を考えて避けたよ』
◆
(格闘技マニアって、スバルさんのことかなあ? そっか、ランスも日中プレイヤーだし、会っててもおかしくないか〜)
◆
「コロッセオか……。出ないとは言ったが……さて、どうするかな」
◆
「ヒロシさん、俺、ビギナ大陸のコロッセオに出場しようと思います」
「賞金稼ぎか?」
「いえ、気になる奴がいるんですよ。そいつを捻り潰すために出場してきます!」
「ん? 誰だそいつは?」
「ヨシハルですよ! ほら、俺がボコしたやつの友達です! うちの企業に来たんで、追い込んで引きこもりにした!」
「ああ、昔うちのやつらを壊滅寸前まで暴れやがったあいつか。くくく、まさかここに来るとはなあ……。わかった、思い知らせてやれ」
「あと……ちょっと面白い情報が入ったんだ。調べて欲しい女がいる」
「女……ALOの方ですか?」
「ああそうだ、名前は―――」
!!!
「それって!」
「そうさ。逃げ回ってたが、まさかこっちで捕まえられそうとはな。くくく、確実に奪いに行く。その時は総動員だ。まずは、お前はコロッセオで勝ってこい。情報収集も忘れるなよ?」
「了解です、ボス」
「くくく、ボスはよせ。ゲームだと倒されるじゃないか、オーナーと呼べ」
「了解です、オーナー!」
「さて、情報を集めて、あいつとは被らねえところにするかな。本戦でけりをつけてやる!」
◆
コロッセオ本戦スタジアム。
覇者に殿堂入りしたプレイヤーは、スタジアム内のスイートルームを一室もらうことができる。
「どんな猛者が来るか……。今回こそ、私を楽しませてくれよ」
最上階の一室から、ダイニー大陸の夜景を見つめるプレイヤーがいた。
コロッセオへのエントリーが、ついに開幕する。
第百二十八話 完
第百二十八話をお読みいただき、ありがとうございます!
いよいよ「コロッセオ編」が始動します。
ヨシハルへのリベンジを誓うタク、そして彼らが狙う謎の女性の影。一方で、圧倒的な存在感を放つ暫定王者の影も……。
それぞれのゲートで繰り広げられる予選から、目が離せません!
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