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悪魔な小悪魔ネネの転生者にアレコレしてもう恋しちゃったじゃん  作者: 十矢


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出逢い禁書フロア

「さぁ、いくよ」

「えぇ」

「うん」


 メディは、自分の悪魔ノートに写したリンヤの詩をチェックしながら、進む。


 はじめは


「はじまりはきみ。歪んだ本。ミレイの本だよね」

「封印空間の初期、転移空間の魔法」


 中を確認してみると、封印の章、空間の入り口、意識魔力の項目で、魔力によるマークがされていることがわかる。


「初期魔法のマークと探索だよね」

「そうだね」

「魔力レベルを一定にしたまま、探索」


 少しすると、意識魔力の空いたスペースに、リンヤの名前とともに、詩の解き方が描いてある。



 "ヒイロに逢いにいくには、鍵は四つ。

 ルルファイスに、禁書エリアのパスをもらうこと。

 詩は愛とともに

 逢いは詩にしるし"



「うわぁ。なんかリンヤはホント詩妖精だね」

「残りの詩を読もう」

「あの音は、図書館で流れる曲かな」

「これまで選んだ本で、(かり)になりそうなのってあるの」

「けりつけ、て、やっぱりどこか蹴るのかなぁ。」

「あ、でも、みつけた写真集って、仮タイトルになってた気がする」

「たしか」

「流れる曲は、ルルファイスが動かした、音響装置かな」

「いってみよう」


 ネネが、音響装置のパネルを操作してみると、曲がいくつか変わったあと、

 隠しタイトルとして、写真集の名前があった。


「これね」

「(仮) 魅惑なフェアリーラブミストアタック」


 思わずミレイは、笑ってしまう。


「もう、なんなのこのタイトル!」

「たしかに」

「選曲してかけてみる」


 妖精の言葉と、少し別の言葉で歌がはじまり、ロックでスウィートなノリのイイ曲だった。


「あ、これハルPの曲だね」


 妖精界にも曲を提供しているとは。

 流しているうちに、本が浮きあがりパラパラとめくれている。


「あ、もしかして、さっきの本」

「うん。急ごう!」


 慌てて、写真集の棚までいくと、

 写真集のあった棚が、(もや)のようなものがかかり棚の奥に、なにか不思議なカードが一枚見えている。


 メディが、カードをとると、本は落ちてしまう。


「カードキーだ」


 写真集を元に位置にしまう。


「じゃ、次は、展望フロア」


 ルルファイスが、なにか気がついたらしく、声をかけてくるが、もう三名は展望フロアに向かっていた。


 階段をあがり、展望フロアにつくと、

 展望フロアの一部が、草原と砂浜がひろがっていた。


 たぶん幻なのだろう。


「はやくはやく」

「メディのもってるやつ」

「うん」


 砂浜の真ん中に立つと、

 ちょうど日が当たっている部分に、

 カードキーを差し込むような(みぞ)がみえる。


「これね」


 床に少し浮きでているその部分に、カードを差す。

 みると、もう一枚カードは指してあるため、そのカードは、隠れている悪魔専用のなのだろう。


「なんだか、わくわくしてきたね」

「なによ。メンドくさいだけ」

「でも、楽しい」


 展望フロアに設置された、自販機の並びの床が、あいた。


「よし、いこう」


 そのまま、開いた床のなかに入っていく。


「残りの詩は」

「二つだよ」

「平気なフリと、キスをしよう」

「うん」



 床下におりると、暗いが少し広い空間があり、初期魔法の照明弾を壁や天井に、打ってる間に、ひらいていた入口がしまっていく。


 照明弾は、粘性があり打った魔力がなくなるまでは、明かりとなる。


 いくつかの狭い通路と、下にいく階段がみえる。


「あとの詩は、きっと扉だね」

「いまは五階? 四階かな。階段だ。いってみよう」


 三名は照明弾を打ち、周囲の壁を明るくしながら、進む。


 ひとつ下の階で部屋がいくつかみつかる。


「どれだろうね」

「叩いてみる?」

「心はここ。きみを待つ空」

「うん。空を探そう」

「でも、いま照明つかってなかったら暗いよ」


 いくつかの部屋の扉をみてまわると、ひとつの部屋の前の通路に、窓があった。


「空」

「え」

「ほら。窓の風景の空が、扉にあたって、扉に空が描きだされてる」

「わーー!」

「ここだね」


 部屋の扉を叩いても、返事はなく、

 押しても引いても開かない。


「もうひとつの詩は」

「キスをしようれ」

「え。メディわたしとキスするの?」

「違う。えと、その」


 メディは眼がさまよいながら、扉をみている。

 ミレイがいう。


「わたしたちがキスしても、開かないわよね」

「そうだね」

「六番と七番」

「うん」

「なにかないかな」

「染まるに、色だよね」

「色かぁ」

「日常に染まる色」

「照明弾消そう」

「え、うん」


 壁や天井に貼りつけた、照明弾に向かって、さらに打ち込み魔力を消していく。


 すると、歩いてきた廊下が、六色に光っていた。


「ここ、魔導石が埋められてるよ」

「ほんとね」

「扉にもあるかも」


 六色のあかりを頼りに、扉をみていても、なにが、あるかわからない。

 と想っていたら、扉の真ん中あたりが、別の色だ。


「これ、魔力結晶だよ」

「ここに、魔力を流すのかも」


 メディが扉の前にでて、手をかける。


「この位置、飾りの模様が、口の形にみえるかも」

「そっかぁ」



 少しの間、メディが魔力を流し続けていると、扉の周囲が六色から七色に変わっていく。


「あ」


 扉が、少し動いた気がした。


「あいたね」

「ふぅ」

「これで、発見した詩は終わりのはず」



 ミレイ、ネネ、メディの順番で、なかに入っていく。

 真ん中にテーブルがあり、壁ぎわには、いくつかの本棚と食器棚が並んでいる。

 イスは二つあり、テーブルとイスの向こうぎわには、ベットがみえる。


「ここで暮らしてるのかな」

「うん」


「あのぅ」


 ベットに座って、本を読んでいたその悪魔は、転生適性者なのだろう。

 ネネの腕輪の色が変化した。


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