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悪魔な小悪魔ネネの転生者にアレコレしてもう恋しちゃったじゃん  作者: 十矢


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悪魔教会都市にある中央図書館

 休みの日に、ミレイとメディを誘って、ちょっと遠いが、悪魔教会都市の中央図書館にきた。

 城のすぐ近くにあり、ビルのなかにある。


「前もきたけど、やっぱり広いわね」

「ほんとだね」

「ネネは、よくここにきて遊んでたんだよね?」

「そうだよ。十歳までの未老成長期は、けっこう頻繁(ひんぱん)にきて魔改の参考にできないか、資料みてたよ」

「たしか、なんとかナイフ」

「そう。魔力エネルギー効率をよくしたり、貯めた魔力を逃がさないようにしたり」

「そっかぁ」

「じゃ、とりあえず転生資料や詩の通りになる何か探してみようか」


 手分けして、図書館のなかやときには外を観てまわる。


 ネネは先に外をぐるっと回ってみたあと、中に入り、また窓ぎわや扉などをみてまわる。


 二階三階も歩ける部分は、探してまわった。


「一応、ひと回りみてきたよ」

「こっちは、資料探してるけど、転生や妖精リンヤに関するものは、ほとんどみつからないよ」

「また貸し出し禁止かなぁ」

「これは?」


 ミレイが持ってきたのは、妖精の詩に関するものだ。

 一見、ただ歌詞を集めたようだが、

 よくみると、そのほとんどをリンヤが創っていた。


「リンヤって妖精、たくさん詩創ってるわ」

「でも、悪魔界まで伝わってるのは」

「子どもたちは、旅していた、って言ってたよ」

「妖精もときどきはくるけど、詩の練習にでもきたのかな」

「けど、あの詩は載ってないね」


 探してみても、子どもたちが口にだしていたのはない。


「ほかにもあるのかも」


 司書を電子ベルで呼ぶと、


「なんでしょうか」


 髪はブルーで少し短めで、ブルーのひとみ、耳が少しとがって、スカート姿にリボンのつけたブレザーをきた司書が来てくれた。

 かなりキレイな悪魔であることは間違いない。


「わー、前も想ったけど、キレイ!」

「ありがとうございます。用件は」

「はい。この歌詞本なんですけど、ほかにはありますか?」

「ああ、妖精リンヤに関するものですね」

「ええ」

「一部は禁書指定で、ほかのは貸し出し禁止エリアですね。ご案内します」

「禁書もあるんですね」

「はい。ただし閲覧するには許可がいりますね」


 なぜ、悪魔でなくて、妖精に関するものが禁書なのだろう。

 ネネは不思議に想う。


「これをどうぞ」


 貸し出し禁止エリアを通るパスをミレイが受け取る。


「こちらです。どうぞ」


 ミレイにパスが渡されるとき、ネネは司書のひとみの色がブルーから少し変化しているのを観た。


 しかし、腕輪の鱗は、なにも反応はしていない。


 貸し出し禁止エリアのあるフロアまで、案内される。


「ごゆっくりどうぞご利用ください」

「はい、ありがとうございます」


 ミレイが先に入り、続いていく。


「妖精リンヤとその歌詞関係で探そう」

「そうだね」

「ねえ、メディ」

「なに?」

「あの司書さん気にならない?」

「たしかに、キレイだよ」

「違うよ。その、なにか転生者の近いような」

「そうなのか。あとで、ゆっくり聴いてみようか」

「そうだね」


 タブレット端末も使いながら探しまわり、資料を集める。


「けっこうみつかったね」


 貸し出し禁止エリアにある関係した本は、全部で八冊あった。


「リンヤと呼ばれた者。詩の妖精。妖精写真集。コールドタイム」

「歌詞の描かれたものがさらに四冊だね」

「ほかにもあるのかもしれないけど、とりあえず八冊だね」

「手分けして、中身みよっか」

「いいけど、けっこうかかるよ」

「いいよ。今日はここで過ごして、とにかく観てみよう」

「わかった」


 ミレイは、イスから立ちあがり、


「先に休憩して、お化粧室いくわ」

「うん。わかった」


 ミレイが歩いていくなか、

 ネネは、置かれた本を確認してみる。


「これは、キレイな妖精たちの写真だね」

「これは、詩うたいたちを集めた特集記事の雑誌かなぁ」


 メディとお互いに手にとった本をペラペラめくっていき、確かめる。

 すると、メディが顔をよせてきて、


「ほらこれ」


 と見せてくれる。

 ネネは、メディの横顔をみると、あまりに近い距離なため、本を机に落としてしまう。


「え、大丈夫?」

「う、うん」


 距離近!!

 もう一度、もちなおすも、本の内容が入ってこなく、メディの顔ばかりみる。

 はわぁ。

 近いちかい。

 いや、待って、じっくりみるチャンスなのでは。

 瞬間いろいろ考えがめぐるネネ。

 さり気なく、手をにぎって

 それから、顔を近づければキスとかも


「どうしたの?」

「うん」


 と、どこからか気配を感じて、キョロキョロする。

 観ると、少し離れた場所の司書さんが

 笑顔で手を振っていた。


 は、恥ずかしいぃ。

 いまの観られたかも。

 あぁぁぁぁぁ。


「ネネ?」

「あ、え、うん、ごめん。なんでもないよ、ほんと、え、うん。え」


 すると、ミレイが帰ってきて、イスに座る


「ネネ、顔どうしたの? 何か赤いような青いような、よくわからない状態みたい」

「えー、そんな、こと、ないんじゃないかなぁ。さぁ、はやく調べちゃおう」

「うん」


 はじめに手にとっていた四冊は、妖精界でのリンヤの暮らしや、旅の日誌のようなもので、写真はキレイな妖精たちを集めたファンブックになっていた。


「妖精ってキレイね。ちょっとセクシーなのもいるみたい。でも、悪魔よりも露出は少ないし」

「うん」

「あとは、こっちの歌詞本かぁ」


 また、四冊をそれぞれで、少しずつペラペラめくっていく。

 もう、二時間くらいは経っているだろうか。

 司書が近くにくると、


「どう、何か、わかった?」

「いいえ。まだ。」

「そう。ゆっくりしてください」

「はい」


 歌詞本は、おおきく分けて二つだ。

 歌の解説つきの歌詞が載って、音符がのり歌えるようになっているものと、

 歌の意味をいろんな角度から、対談形式で質問や論じているようなものだ。


「読んでる分には、おもしろいけど」

「ヒントは何だろう」

「うーん」

「だいぶ、外暗いね」

「休憩かな」

「うん」


 一度、持ち出し禁止エリアをでて、喫茶コーナーにいくことにする。

 でるときに、司書さんにきくと、本は戻さず、いまはそのままでも、いい、とのこと。


「ふぅ」


 それぞれ好きな飲みものを悪魔な自販機で購入して、喫茶のカウンターで飲む。


「わたしもお化粧室いってくる」

「はい。いってらっしゃい」


 ネネはお手洗いの鏡で、自分の顔をみる。

 たしかに、青いような赤いような。


 戻る際に、一階の受付をみてみると、

 司書さんは、いなかった。

 忙しいのだろう。

 二階に戻り、喫茶コーナーに戻る。

 ミレイとメディが、仲よさそうに、談笑している風にみえる。


「あら、仲よさそうね、ミレイ」

「ふふっ、なに、ネネうらやましいの?」


 メディが慌てている。


「ネネ、歌詞本のことなんだけど?」

「うん」

「もう少し時間をかけて、内容を調べてみよう」

「うん」

「戻ろうか」


 席に戻り、貸し出し禁止エリアなため、

 歌詞のメモをとる。

 帰りになり、預かっていた貸し出し禁止エリアのパスカードを受付のカウンターにある機械に、置く。


 "ありがとうございました"


 音声が流れる。

 図書館をでて、それぞれ帰る前に、また次の集合の日を決めた。


「わたしは、しばらく、仕事の帰りにも、また聞き込みとかしてみるね。今度は、リンヤについても聴きたいし」

「わかった」

「じゃね」

「うん」


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