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不知火真華の衝撃  作者: 蔦原啓介
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7/7

7.現実

兄。

まるで人格が変わったかのような人間。

私は嘘に苦しめられているがこの嘘をコントロール出来る兄。

コントロールされる私。

兄はもはや私を金魚を飼っているかのように私から自由を奪った。


...そういやここはどこだろうか。

足元に冷たい風を感じる。明らかに家ではないことはわかる。

いや、全体的に肌寒い。今日は天気予報でも言っていた。夜は凍えると。

あの二人はもういないようだ。

そして私は今、目隠しをされ、手を縛られ、自由を奪われている。

まるで兄が手玉に取るようにあそばされる私のように。

「起きたか」

この声は...そう思うと目隠しが取れた。

兄...雪穂..!!!

「雪穂!」

手を縛られぐったりと吊られている雪穂を私は見た。

服も肌もボロボロである。

「し...しんかちゃん...」

「しゃべんじゃねよ!!」

そう言うと兄は雪穂を殴った。

口からは血が滴り落ち、あと少しでも殴ったりしたら死にそうな顔だった。

「やめて!」

「黙れこのクズゴミが!!」

そう言うと私は兄に顔を蹴られた。

その場に私は倒れ、目の前に赤い液体が見えた。

そして兄は無理矢理顔を雪穂の方に向けさせこういった。

「お前のこの大親友が死ぬところを見てろ。」

そういうとバックからでてきたのは9mm機関銃であった。

「やめて!やめてって!!」

私は兄に叫んだ。雪穂は銃など見る気力もないような顔つきであった。

「...元はといえば、お前が俺の計画に逆らったのが発端だ。あの時あの計画にのっていたらお前もこいつも無事だったんだがな。残念ながらお前は逆らった。お前は俺を裏切った。だから殺すのさ。お前に対する罪だ。絶望という名の罪を味わうがいい。」

そういうと銃口を雪穂に向けた。

「やめて!やめて!!撃たないで!」

私は涙を流しながら叫び続けた。必死で。雪穂はこっちを向いてすこし微笑んでくれた。血まみれになった顔でも微笑んでくれたことはわかった。その時であった。


銃声は夜の町に轟いた。

目の前に見える光景。鮮やかな血が吹き飛ぶ。

頭を貫通したのだろう。雪穂はその場に倒れた。

そして倒れると血が周りにどんどん広がっていくのだ。

「う...うあああああああああああああ!!!」

私はまたもや叫ぶ。雪穂の死を目の前で見たからである。

すべて嘘になっていればいいのに。そうともおもった。

「ふふ...はははwざまぁねぇなぁ...俺はお前に現実を突き付けだだけだ。」

そう言うとまた私は目隠しをされる。抵抗はしなかった。抵抗しても無駄。いや、自分まで死ぬかもしれないからだ。

「人間ていうのは地球上最強かつ最恐の生物。良い面もあれば悪い面もある。それをわきまえるんだな...」

そう言うと兄は出て行った。無音の世界が広がる。


雪穂死後、私はどうすればよいかわからなかった。

兄は逃走だそうだ。私はその後銃声音に気づいた一人の男性に助けられた。

今は病院にいる。

「...雪穂...死んじゃったんだ...」

私は学校の生徒会長であり幼馴染の市ノ瀬陽一に言う。

「あいつが死ぬ所を目の前でみたら俺だってショックさ。立ち直れるわけがない。あいつの死は忘れちゃいけない。あいつは元気で明るい性格でクラスのムードメーカーのような存在だった。暗い雰囲気の時でもあいつが何か言葉をかければ明るくなる。そういうやつだったんだ。なのにそいつが死んだら...俺たちどうやって明るくなれるんだよ...」

市ノ瀬も涙を浮かべながら話していた。

1週間後には無事退院できた。

「雪穂、雪穂の分も頑張るから。」

そう言って私はまた歩き始める。

それが吉と出るか凶と出るか。

それはまだ誰も知らない...

遅くなって申し訳ないです。今後も不定期になりそうですがなるべく期間は開けず執筆しますので何卒よろしくお願いします。

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