表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/39

決着

「まさか、ヘルヘイムを倒すようなモンスターまでいるとはな」


「当たり前だ」


ヘルヘイムを倒し、トールの背に乗って、スピリチュアルドラゴンとサタナスの間に俺は降り立った。


「大丈夫か?」


『ぬう…貴様…』


「大丈夫だ。俺はお前の味方だ。もともと俺はお前を見に来ただけだし、目の前のこいつにも因縁がある」


スピリチュアルドラゴンは俺の言葉に安心したのか、それともただ体力が尽きたのか、気絶してしまった。


「おい、因縁も何も、俺はおめえを知らねえぞ」


「そりゃあそうだろ。俺がお前に因縁があるのは、お前が七天魔将だからだ」


「七天魔将がなんなんだよ」


「俺はある理由で、七天魔将と帝国の支配者リズベルを倒さなきゃいけなくなってな」


「ふざけんな!リズベルはやらせねえ!」


「ならかかってこい」


俺の方が、悪人みたいだな…だけど、あいつの気持ちとか関係ない。俺だって家に帰りたいし、

このイベントをクリアしたいというモンサモプレイヤーの意地もある。

……なんか、理由もあまり大したことない気がするような?なんにせよ、俺は勝つ。


「いけ!ヨルムンガンド!」


「トール!」


あの構えは、ブレス。トールは俺を乗せ、素早くその場を離脱。直後に紫色の炎が俺たちのいた場所を燃やし尽くす。


「ちっ!あのモンスター、俺のヨルムンガンドと同等の力があるな。だが、次は外さねえ!ヨルムンガンド!」


「グ、ガアアアアァァ!!」


「うお!これは…」


「このままブレスだぁ!」


これは、ただの咆哮じゃない。ヨルムンガンドのスキルの内のひとつ、『覇王の威嚇』。このスキルは、モンサモでは相手の行動を制限させるものだった。このままでは、動きが…


「トール!『戦神の加護』を使え!」


「―――――!」


トールは、槌を持つ手を高く上げる。槌が光、そのまま拡散。俺とトール、そしてスピリチュアルドラゴンに光が入っていく。


「よし!防御だ!」


「―――――!!」


『戦神の加護』はステータスの大幅上昇と状態異常の回復。これにより動けるようになったトールが俺の前に立ち、ブレスを防ぐ。


「これほどとは…まだだぁ!ヨルムンガンド、『神邪王の毒風』だぁ!」


「埒があかない。トール決めるぞ!」


「―――――!!」


『神邪王の毒風』は確かに強力でくらうのは危険だ。だが、ここはあえて受ける!


『―――――ッ!』


「馬鹿かぁ!?くらいやがっただと!」


「こんなのあとで回復すればいい。今だ!『神の裁き』!」


「―――――!!!」


「なっ!?」


トールは毒風を受けながらも、呪文のようなものを唱える。すると、ヨルムンガンドの上に魔法陣が現れ、そこから雷が落ちる。


「グオオオォォォーー!!」


「な、なんだこれは!ヨルムンガンド!」


「それは、指定した相手の力を大幅に落とすスキルだ。やれ!トール!」


「クックソオオオオオォォォーーーーーー!!!」


飛び上がったトールは、雷をまとった槌をヨルムンガンドへと振り下ろした。その瞬間、世界が震えるほどの振動を感じた。


「ぐ、ぐぞぉ……リズべ…ル…すま…ねぇ…」


ヨルムンガンドの下にいたサタナスも無事ではすまない。最後に何かつぶやいているような気がした。


「安心しな。他の奴らもそっちに送ってやるよ」


完全に悪役だな俺…

とにかくこれで一人目撃破だ。



ーーーーーーーーーー



「そんな…」


先ほど、フードの男に撃ち落とされるもなんとか生きながらえた私は、受けたダメージによって動けないでいた。回復薬などいろいろ治療をして動けるようになった私は急いで、サタナス様の元へ向かった。しかしその時はもう遅く、たった今フードの男によってやられてしまっていた。


「リズベル様へ報告せねば…」


このままでは、リズベル様までも危ない。早急に、サタナス様のことを伝えて対策を練らねば…!


「サタナス様の無念。必ずはらします!」


モンスターを召喚した私は、フードの男に気付かれないように帝国を目指して飛び立つのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ