修行という名の暇つぶし
七天魔将のサタナスを撃破! 七天魔将残り6人
プレイヤーは引き続きイベントを進めてください。
スマホがなっていることに気付いた俺はつけてみると、そんなことが書かれていた。
「何て言うか…ひどい話だよな。」
このイベントを誰がやらせてるのかはわからないけど、七天魔将にだって何か思いがあるのではないかと感じた。なのに運営は、無機質にイベントを進めるように言ってくる。
「俺も、もう後戻り出来ないな」
俺は七天魔将を倒してしまった。七天魔将にも、戦わなきゃいけない理由があったのかもしれない。まだ、そいつらが善人と決まったわけではないが、それでも俺は七天魔将を倒した。
「どんな理由があっても俺はイベントをクリアするだけだ。……それよりもこのイベント報告…『プレイヤーは』か…」
『プレイヤーは引き続きイベントを進めてください。』
この文章にはどうも引っかかる。これは俺宛に来てるものではあるが、もしかしたら他にもプレイヤーがいて、そいつらにもこの通知が届いているのかもしれない。
「あの英雄もプレイヤーなのか?他にもプレイヤーはいるのか?…わからないことだらけだ」
それは、いずれ探ることにしよう。どっちにせよ俺は自分の正体は言わないつもりだけど。
『うっ、うむぅ…』
「あっ、起きたか」
『ぬっ、主は…はっ!あやつはどこに行った!我が子は無事か!?』
「はいはい、大丈夫だよ。あいつは俺が倒したし、子供もここだ」
「クイッ!」
『なっ、貴様!我が子に何をしている!』
「いや、もうそういうのいいから…」
「我が子は返してもらおう!くらうがいい!」
「いや、だから―――――」
ーーーーーーーーーー
『ふむ、すまなかったな。我は勘違いをしていたようだ。我が子も懐いておるようだし主は大丈夫だ』
「そうそう、やっとわかってくれたか」
結局、この馬鹿親を説得するのに数時間かかってしまった。ほんと、こうゆうこともあるから俺は目立ちたくないんだ。
『それで、主は何しにここへきたのだ?』
「さっきも言ったじゃないか!お前を見に来たんだよ」
『はて、そういえばそのようなことも言っていたか…なぜ我を見に来た』
「そりゃあ、この辺じゃあ伝説の龍なんて大層な名で噂されていたからな。どんなやつなのか確かめたかった」
あわよくば仲間にも入れたいと思っているが口には出さない。これじゃあ、サタナスと同じだし。
『確かに、我は人里には降りんからな。こうして我が子もでき、ますます忙しいしの』
「ははっ、そりゃあ忙しいところに来てすまなかったな」
『いいのだ。我をあやつから救ってくれたのだ。主には何か恩を返さねばなるまい。何か要望はあるか?』
「それじゃあ、そこら中に散らばっている宝玉をもらっていいか?」
『ああ、これか。これは、ここに時折来るモンスターどもを倒したら、そやつらが落としたものだ。好きなだけ持っていくがいい』
「よっしゃあ!これで、レアガチャが10回…いや、100回…っと、そうだあともう一ついいか?」
『なんだ?我が子はやらんぞ』
「違うよ。しばらくここに住んでもいいか?」
『うむ、なぜかの?』
「実はここに来たのは、お前に会いたいだけじゃなくて、修行をする場所を探してたからだ」
『ふむ。しかし、おぬしはすでに十分強いように感じるが?』
「修行はついでだ。本当は王都に向かいたいんだが、ある理由でしばらく行けない。そこで、あまり人が来ない場所で修行でもして時間を稼ごうかと」
『そんな理由が…いいだろう。我が子に手を出さないと約束するなら、ここにいてもいい』
「そんなことしないよ。なんなら、そいつを鍛えてやってもいい」
『ほう、それはありがたい。我が子には自分で身を守れるようになってほしいからな。よかろう!ここにしばらくいるといい!』
「ありがとう。えーと、お前名前とかはある?」
『我はスピリチュアルドラゴン。それ以外で呼ばれたことはないな』
「なるほどね…とりあえず、名前長いから、簡単にリチュアとでも呼んどくよ」
『本当に簡単だの…まあいいぞ』
「それで、そいつはなんていうんだ?」
『この子はピュアコドラという名だ』
「ふうん。じゃあ、ピュアでいいか」
「クイッ!」
『おぬし、もう少し考えてつけたらどうかの?まあ、我が子も嫌ではないようだが』
「名前なんて、とりあえず名称を省略しとけばいいんだよ」
「そういうものかのぉ…?」
「いいから、いいから。これからよろしく!リチュア!ピュア!」
「クイッ!」
『はあ、まあよろしく頼む』
こうして俺はしばらくの間、ここで修行することになった。修行と言っても、モンスターを倒すだけだ。ここには、半年ほど滞在するつもりだが…半年後、俺はますます化け物になっている気がする…
まっ、その頃には俺のことを覚えてるやつも少なくなっているはずだしいいか。
「とにかく、本格的に動くのは半年後だ」
半年後俺は、王都へ行く。




