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双子公女の隠し事  作者: 稿 累華
序章:はじまりのはじまり

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 むかしむかし、カンプラードのお国に、双子の兄弟がおりました。分け目がちがうだけの瓜ふたつの兄弟は、それはそれは仲の良い兄弟でした。

 ところが、年を経るにつれて、兄弟仲は冷え切っていきました。帝王位の継承者は兄となっていましたが、弟は不服だったのです。容姿も、剣や魔術の才も、政(まつりごと)への関心も、何ひとつ変わらないというのに、生まれ出でた時間が少し違うというだけで、帝王になれないことが、弟の不満を日に日に大きくしていったのでした。


 ある時、弟は「次期帝王位を譲ってくれないか」と兄に言いました。兄は、これを不快に思いました。弟を邪険にするようになり、いよいよ目に見えて、兄弟仲は悪くなっていきました。

 今上の帝王が病に伏せると、次期帝王位をめぐって、兄弟の争いが勃発しました。骨肉の争いは、次第にお国全体を席巻していきました。国土には血が滴り、雨水の代わりに血を吸った大地が、あちらこちらに赤い植物を生やす時代となりました。帝王が崩御しても争いは収まらず、さらに十年、暗黒の時代が続きました。


 はたして勝利したのは、兄でした。しかし、国は荒れ果て、立て直すのに数十年を要することとなりました。


 以降、カンプラードのお国では、双子は忌まわしいものとして、言い伝えられるようになったのです。


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― 新着の感想 ―
こんにちは、こちらでも活動を始めました! 自分は双子の設定がとても好きで、ついつい目を寄せられてしまいます。男女どうしても同性どうしでも色々なドラマが生み出せますし、姉なのか兄なのかでも、また色々変…
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