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僕・理麻「どんな時も幸せ」


 運動会の翌日。普通なら代休とか休みの日になってもいいのだが、あいにくそんなこともなく通常授業が行われていた。筋肉痛にやや悩まされつつ、理麻もまたいつもと変わらぬ日常を送っていた。そんな日の昼の光景。


「はい、ハヤシライス。それからこっちがB定食。それからナポリタンね。そしてかつ丼、オムライス、ドリアに月見うどん、お好み焼きですよ!」


 まぁ、最後のかつ丼からのメニューはすべて理麻のいの中に収まる予定だ。ちなみにこれでも少ない方だ。いつもならあと2品はあるだろう。そんな光景も玲治、紫音、悠にとってはもう日常だった。理麻の食欲は底なしといってもいい。今も玲治が頼んだB定食にある海老フライを狙っている。それをわかっているのか玲治も海老フライには手をつけない。どうせ最後にたどりつくのは理麻の胃袋だからだ。そして案の定、ドリアを食べ終わった理麻は素早い動きで海老フライを持って行った。食べている時の理麻は言葉に出さないが、とても笑顔で平らげていくのだ。周囲から見ればこれほどほほえましいことないだろう。


「いっけねー!俺、橘先生に呼び出しくらってたー!!」

「あ、僕も」

「呼び……だし?」

「次、校外授業でしょ?それの準備だって。紫音と僕が頼まれちゃってさ。悪いけど先言ってるね」

「大変だな」

「理麻!またあとでな!」

「うん、ばいばい」


 だから、あの二人はハヤシライスとナポリタンという単品メニューを頼んでいたのだろう。そそくさと食べ終わり食堂から去って行った。紫音たちを見送った後また理麻は食事を再開した。


「美味い?」

「うん、此処の御飯みんなおいしい」

「そか。いっぱい食えよ」

「うん!」

「ほら、もう一匹海老やるよ」

「え、いいの?だって玲治のだよ?」

「俺そんなに海老フライ好きじゃないからいい」

「そうなの?んじゃ遠慮なく」


 そういって、二匹あった海老フライは二匹とも理麻の胃袋に消えた。


 放課後、理麻は校舎の最上階にある生徒会室にいた。そして眼の前にはあのカフェのプリンがある。パシらされた歩の後に付いていき、生徒会室に来たらこれがあったのだ。


「ていうかさー、俺の分は―?」

「あ?何か言ったか?」

「聞いた理麻ちゃん。あーいうこと言うんだよ。ひどくない?」

「えと……」

「お前になんか誰が買ってくるか。少しは俺の役に立て役に」

「だから、理麻ちゃん呼んできたじゃん。隼人自分から行くの恥ずかしいからごふっ!!?」

「あぁ?何か言ったかって言ってんだよ。で、なんか言ったか?」

「隼斗怖ーい」


 そんな攻防?が繰り広げられている傍らで理麻は買ってきてもらったプリンをおいしそうにほおばっていた。


「理麻ちゃん、あーんして!」

「え、あーん?」

「そ、あーん!」

「はい、あーん」

「んあーあああああああああああああああ!!また隼人に食べられちゃったー!!」

「何度言えばわかる、お前に食わせるために買ったんじゃねーんだよ」


 はたから見れば、穏やかとは言えない生徒会室。でも、なぜか理麻はおびえず、平然とプリンを食べ続けていた。相変わらず、満面の笑みを浮かべて。

おお、食べ物の話ばっかり。


さて、今回突然ですが最終回です。←

正確にはこの後にあとがき的な何かを載せますが


これでようやく恋愛版を書けます。

しばらく間はあくと思いますが、必ず恋愛版は更新開始いたします。

また理麻やそれぞれのキャラをよろしくお願いします。


ラブコメ版を此処まで……

いえあとがきまでとっておきましょう……

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