久しぶりの街へ
私は小屋を出て、森を抜け、赤熊の腹に穴を開け、立ちはだかった赤熊を狩り、街へと下りた。
5時間は掛かってようやく馴染みのある街——モルミントへと出れた。
前方から歩いてきた主婦が私に気付いて、明るい挨拶をしてきた。
「やぁ、アルデ!!久しぶりじゃない!!フルトゥナちゃんは一緒じゃないのかい?」
「こんにちは。フルトゥナが今日来てなくて……何か知らない?」
「さぁね。会ったらアルデのこと、言っとくよ」
「ありがとう!!じゃあね!!」
私は片腕を大きく振って別れた。
私は街を駆けて、何人もの街人とすれ違い、挨拶をしていく。
冒険者ギルドに赴いた。
冒険者ギルドに脚を踏み込むと屯っていた男女何人かが気付いて、大声をあげた。
「アルデさんじゃないか!?久しぶりだなぁ!!元気にしてたか?」
「アルデちゃん!?久しぶり〜!!飲みに行こう!!」
「アルデさん!?金欠になったんだな」
馴れ馴れしく肩を叩いて歓迎した冒険者が数人いた。
私は受付カウンターに歩み寄って、冒険者証を提示した。
「アルデさん、お久しぶりです。ギルド長に報せに——」
「ギルド長とは会わない。高額依頼はあるか?」
「会われないんですか!?えぇっと、アルデさんが求める依頼ですか——」
ギルド長と会うと話が長くて長引くのだ。
私の級では依頼書板に提示されないのだ。
「3ヶ月以上暮らせる高額依頼となりますと今のところは……ギルド長なら——」
「そう……仕方ない。ギルド長に会おう」
「そうですか!!直ちにっ」
受付嬢のセシルはギルド長の元へ駆け出した。
ギルド長とセシルが姿を現した。
「おうぅ、アルデ!!久しぶりだなぁ、もう金欠か!?」
「久しぶりです。私が求める依頼はどのくらいある?」
「そんな早く帰ろうとするなよ、アルデ。さぁさぁ」
ギルド長に2時間も引き留められ、苦手な依頼と厄介な依頼を天秤にかけられ、厄介な依頼を受注した。
冒険者ギルドを後にして、7頭の赤熊の買取の報酬で今日の食事代と多少残った。
パン屋で出来立てのパンを6個も購入して、酒を買いに酒屋を赴いた。
禿頭の店員に今日入ったおすすめの酒を瓶1本購入して後にした。
フルトゥナを見かけていない。彼女を探してから、帰ろう。
モルミントを探し回ったが。フルトゥナは見かけない。
ヴルガルに出会って引き留められた。
「おうぅ、アルデ!!酒飲み比べしようじゃないか!!」
「ヴルガルの奢りか?」
「あぁん!?まぁ久しぶりに会ったんだ。たまには奢るのもいいか。おぉ、来い!!!」
私はヴルガルの誘いにのって、酒場で酔うまで飲み尽くした。




