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鉄錆戦機セコハンウォーカー  作者: どくとるフランキ
1. アウトバック・スターツ・ヒア
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1-5 彼女の名はナトカ

 それから程なくして、アレクシスは気まずい静寂が支配するコクピットから救出された。一つ意外だった点といえば、開いたハッチの向こう側にいたのがウィル一人ではなく、アレクシスが「おっちゃん」と呼ぶ、ジャンクヤードの管理人も一緒だったことだ。

「久しぶりだのぉアレクシス、今日はウィルも一緒か。元気でやっとるようだな」

 窓の向こうはすっかり日が落ち、今宵も満天の星空が大荒原(アウトバック)を照らしていた。おっちゃんに誘われてジャンクヤードの管理小屋にお邪魔したアレクシスは今、色褪せた破れソファに腰掛け、12月の暑い盛りだというのに出てきたホットコーヒーの湯気を見つめているところだ。納屋に毛が生えたようなボロ小屋の片隅には時代遅れのレコードプレーヤーが鎮座し、無駄にゴキゲンなカントリーミュージックを流し続けている。天井から吊るされた裸電球で時たま羽虫が焼死する音がアクセントだ。

「ちょ、ちょっと訳アリでさ、またちょっとの間ブロークンヒルに居座ることになりそうだよ」

 アレクシスは頭を掻きながら答えた。ウィルが言うには、おっちゃんがジャンクヤードに戻ってきたのはアレクシスがコクピットに転落した直後だったそうだ。きっとまた2週間前に買い置きしたサシミで腹を下しただの、家に出るゴキブリのツヤが一段と良くなっただのといったどうでもいい世間話を延々と聞かされ続けていたことだろう。道理ですぐにコクピットを開けに来てくれなかった訳だ。だが今はそんなことはどうでもいい。アレクシスの頭の中は、一つの懸案事項で既に一杯なのだから。

「ローラシア親衛自警団で一悶着あって、いま仕事を探してるんです。あと、ウォーカーの修理部品も」

 そんなウィルは今アレクシスの右隣に行儀良く座り、テーブルの上に置いてあったチョコレートを咀嚼することに余念がない。しかしアレクシスは茶菓子にもコーヒーにも手を付ける気にはなれなかった。

「そんなことよりおっちゃん! コクピットの中にいたこいつは一体誰なんだよ? おっちゃんの全然似てない隠し子か何かか?」

 アレクシスの心をここまで揺さぶる情緒不安定の爆心地は、彼の左隣で眠そうに頭を前後させている謎の少女だ。一緒にコクピットから引きずり出された時、たまたまポーチに入っていたアルミ蒸着ポリエステル製の緊急用ブランケットを被せてやったので今は裸ではない。ないのだが、勿論問題はそこではない。

「んぁー……」

 謎の少女はまだ半分寝ぼけているようで、オリーブドラブのアルミ箔に身を包んだまま目も開けようとしない。

「ほらナトカ、寝てないで二人に自己紹介しなさい」

 3人の向かいに座ったおっちゃんはそう言って少女の前に置かれたコーヒーカップを引っ掴んだかと思うと、浅黒い腕を思いっきり伸ばして少女の顎に指を掛け、動物に薬でも飲ませるような所作で少女の口からカフェインを強制投与してのけた。

「どれ、これでちょっとは目が覚めるだろう」

 空になったカップを机に戻しながらおっちゃんが得意げに言い放つ。

「いやいや、そういう問題じゃないだろ!」

 しかしそんなアレクシスのツッコミをよそに、謎の少女は口角から垂れたコーヒーを手の甲で拭うと、おもむろにその口を開いたのだ。

「……ナトカ。ナトカ・ロイセウィッチ」

 無理矢理起こされて機嫌が悪いのか、思いっきり眉間にシワを寄せながらの自己紹介だった。せめてもう少しシャキッと起きていて、それから寝癖を直してくれさえすれば、結構かわいい部類に入る子だと思うのだが。

「すまんなアレクシス、この子は一日20時間寝るんでの」

「猫かよ」

 正体不明の超絶低血圧少女の名は、どうやらナトカというらしい。彼女は緊急用ブランケットがはだけるのも気にせずに大きく伸びをすると、伸ばした両腕をそのまま机の上に叩きつけ、菓子盆に盛られていたチョコレートを一掴みにした。

「んむ、んむ、んむ」

 両手いっぱいのブロックチョコを3口ほどで完食するナトカ。それを横目で見ているしかないアレクシスは、何か人知の及ばない存在に出会ってしまったかのような奇妙な危機感を覚えていた。裸の上からペラペラのブランケット1枚羽織っただけの姿でいることに何の疑念も抱かない上、廃ウォーカーの機内で20時間寝る奴というのは、およそこの世の道理が通用する存在とは思えない。せめて正体が、見ただけで気が触れるような宇宙的恐怖の根源とかでなければ良いのだが。

「これっぽっちのカフェインじゃ、まだ目が覚めない……」

 ナトカはレストランの店員でも呼び止めるような仕草で右手を挙げ、半開きの寝ぼけ眼でおっちゃんの方に視線を送る。ろくに就職活動もせずにプー太郎からいきなり傭兵になった自分は相当な変わり者だと自覚しているアレクシスだが、奇人変人番付で言えばまだまだ序の口だったらしい。世間は、そしてオーストラリアは広大だ。

「おっちゃーん、栄養ドリンク持ってきてー……日本製の、一番きっつい奴」

(って、こいつもおっちゃんをおっちゃん呼ばわりするのかよ)

 おっちゃんは「あいよー」などと気の抜けた返事をしながら立ち上がると、台所があるらしいボロボロの衝立の向こう側に消えていった。

「あっ、僕ちょっとお手洗いに」

 誰かが席を立つのを待っていたのだろうか、アレクシスの隣に座っていたウィルが少し遅れてその場を離れる。待て、俺をこの訳の分からない女と二人きりにする気か。アレクシスの脳裏に黄信号が灯った。だがそんなアレクシスの思いも虚しく、屋外の簡易トイレを目指すウィルは勝手口を開けると、その向こうに広がる闇にその影を溶かしてゆく。

 こうして、ボロ小屋の中でアレクシスとナトカはまた二人きりになった。ウォーカーのコクピットで顔を合わせた時と同じ沈黙が、二人の間に流れる。

「あー……なあ、ナトカって言ったよな」

 気まずさに耐えかねて、先に口を開いたのはアレクシスだった。

「──ん?」

 振り向いたナトカは相変わらず半覚醒状態のじとーっとした目を向けるだけだったが、さっきと比べると僅かに瞳に光が戻ってきているような気がした。おっちゃんに無理矢理飲まされたコーヒーが効いてきたのか。

「何だって、あんなウォーカーの中なんかで寝てたんだ? それもあんな格好で」

 単刀直入に最大の謎を解明しに掛かるアレクシス。しかし、考えてみると自己紹介もせずにいきなり質問責めにするのは行儀が悪い気もした。傭兵の世界でも、仕事の話を始めるのはまずお互いに挨拶を済ませてからと相場が決まっている。

「ああそうだ、名前を伝えてなかったな。俺の名前は──」

「──アレクシス・ヘインズ、でしょ? ローラシア傭兵の」

 突然本名と職業までも言い当てられ、アレクシスは狼狽した。つい先程までの寝言だかなんだか分からない声色とは明らかに違う、はっきりと意思の篭った声だった。

「なんで知ってるんだ」

「WCスーツ姿でジャンク漁りに来る人間なんて傭兵くらいしか居ないでしょ? それに名前と所属も、その服に全部書いてあるよ」

 当たり前のような顔でそう言い切ったナトカだったが、アレクシスは内心、彼女の鋭い観察眼に驚かされていた。戦死した後で身元不明遺体ジョン・ドゥとして扱われるのを避けるため、持ち物に名前や識別番号を書き入れたり、ドッグタグを作って持ち歩いたりするのはウォーカー乗りなら誰もがやっていることだ。そうすれば、例え対戦車榴弾の直撃で全身が焦がしミンチと化そうとも、遺骨だけは補償金とセットで家族の所に送ってもらえる。だが、ほとんどの傭兵組織では防諜上の観点から個人情報を平文で書き込むことは禁じられているため、同じ組織の人間にしか読み解けない特別な符牒が使われる。外部の人間からすれば単なる記号と文字の羅列にしか見えないそれを彼女は寝起きの脳味噌で、しかも一目見ただけで解読してみせたのだ。いよいよもって只者ではない。

 少女はアレクシスが首から提げている、傭兵の符牒がびっしりと打刻されたドッグタグを手に取り眺めながらなおも続ける。

「何なら、血液型と信仰宗教まで当ててみてもいいけど」

「あ、いや、いい」

 驚きのあまり、その一言だけを返すので精一杯だった。裸で、ウォーカーの機内で、それも一日の大半を寝て過ごしているというだけで十分に奇天烈なのに、どうやら彼女が常識外れなのはそれだけではなさそうだ。話し始めて目が覚めてきたと思しきナトカの瞳には、少女らしい無垢な光と、半覚醒状態だった時にどこに隠していたのかと思うほどの知性が共存している。アレクシスの胸中で、この少女への興味が芽生える音がした。

「この間おとーさんと喧嘩して、行く先なんて無いのに家を飛び出してきたんだよね」

 ナトカは緊急用ブランケットをもう一度被り直し、ソファの上に三角座りしながら呟いた。

「あたしが寝てたあのウォーカー、おとーさんの奴なんだよ。エンジンキーの保管場所とちょっとした操作方法は知ってたから一人で脚だけ動かして、機内で寝泊まりしながら家出生活を満喫してたってわけ」

「おいおい、家出はともかく親のウォーカー盗むのはマズいだろ。親父さん困ってるんじゃないか?」

「何十機も持ってるウォーカーのうちの一つだし、ガレージの一番奥で埃被ってた奴だから平気だよ。盗られた事にも気が付いてないんじゃない?」

 一体、こいつの親父とやらは何者なんだろうか。どうやら、常人離れしているのは親譲りのようだ。そんな数のウォーカーを稼動状態に置いておける存在といえば、大手のウォーカー商人か、或いはどこかの武装勢力の親玉か。きっと親子で、メイドと運転手とラブラドールレトリバーがいるような、無駄に立派なお屋敷に住んでいたことだろう。排ガス臭いコクピットとはおよそ無縁の安定した将来が約束されたフォーチュネイト・ドーターが、どうしてわざわざこんな所に。

「……で、何でブロークンヒルで、それから何でそんな格好なんだ」

 普段のアレクシスはどちらかというと他人への関心が薄い方で、ここまで人のことを根掘り葉掘り詮索するようなタイプではない。ウォーカーに乗れさえすれば他人の事などどうでもいいとさえ思っている。だがそんな彼でも目を逸らすことが出来なくなるような、類まれな存在。それがナトカ・ロイセウィッチという少女だった。

「夜の大荒原(アウトバック)をウォーカー乗って散歩してたら、良い感じのドラム缶が落ちてるのを見つけてさ……すぐ近くに池もあったから、久しぶりにお湯沸かしてお風呂でも、って思ったんだよね」

 家にウォーカーが何十機もあるという今しがたの発言や、どこか浮世離れした立ち居振る舞いからして、それなり以上に裕福な家の出なのは間違いないだろう。きっと彼女は、戦場を、オーストラリアの本当の姿を知らない。

 親の仕事柄からして、傭兵達の血生臭い真実を見聞きしたり、暇な時にウォーカーをいじって遊ぶくらいはしてきたかもしれない。だがアレクシスのすぐ隣に小さな肩を並べているこの少女は、砲火乱れ飛ぶ戦場で自分の身を守る術を持ち合わせてなどいないだろう。このままブロークンヒルに定住でもしない限り、彼女は再び大荒原アウトバックに旅立つことになるだろうが、もし彼女を独りでもう一度大荒原(アウトバック)に送り返したらどうなるだろう? 野盗マローダーに襲われるなり、水も食料もない荒野の真ん中でウォーカーが故障するなりして、まず間違いなく2週間以内に死体になるだろう。そんな状況を放っておくことは、アレクシスにはとてもできない。

「林間学校でやるみたいに石組んで火を起こして、ちょうど服まで脱いだタイミングで野盗マローダーに見つかっちゃってさー……そのまま着替えも荷物も全部ほっぽらかしたままウォーカー乗って逃げてきたわけね」

 もちろんアレクシスは何の見返りもなくただ彼女の身柄を引き受けようとするようなお人好しではないし、自分が今、傭兵組織からの除名処分を懸けた試験期間の真っ只中だということを忘れてもいない。自分の世話だけでも精一杯だというのに、これほどまでにナトカのことを気にかけるのには訳がある。彼女が備えている、たった独りでウォーカーに乗り込み大荒原アウトバックに飛び出すほどの行動力、目が冴えた時にだけ垣間見える知性の輝き、そして見る者の視線を釘付けにするような、普通の人間とはどこか違ったオーラがその理由だ。

「それで振り切った瞬間にドッと眠気が来たもんだから、ウォーカーをわざと倒れ込ませて、迫真の演技で『野盗マローダーに捕まって身ぐるみ剥がされた後コクピットの中に放り込まれて死んでるウォーカー乗り』っぽい寝相を演出しながら眠りに就いたんだけど……」

 長年フリーランスで活動しているような稀有な例外を除けば、ウォーカー乗りの基本は傭兵組織と契約し、組織が振ってくる仕事をこなすことにある。組織の中での仕事の進め方しか知らないアレクシス達にとって、自力で仕事を探すことは実際にウォーカーに乗って戦うこと以上に難しい。だがこれほどの素質を備えた彼女なら、自らトラブルの中に飛び込んでいくなり、逆にトラブルの方が彼女に降りかかるなりして、消化するべき問題をあっという間に山積みにしてくれるだろう。その中には、ウォーカー乗りが出張って鉛弾をばら撒かないと解決できないものも一つ二つは混じっているに違いない。

「そしたら本物の廃棄ウォーカーと間違われたみたいで、目が覚めたら機体もろとも回収されてこの廃品置き場に積まれてたんだよ。一昨日くらいの話だったかなあ? おっちゃんはずっと忙しくてあたしの服までは面倒見てくれないし、自分で買いに行こうにも服を買いに行くための服もないしさ……」

 このナトカという少女を自分の依頼探しのために利用する、と言うと少々語弊がある。アレクシスは、そこまで打算的に生きていけるほど器用な人間ではない。ただ、こう思っただけだ。独り戦場に迷い込んだ、謎めいた少女を守るために巨大ロボットに乗り込み、身を挺して戦う──それはきっと、物凄く気持ちいい。まるで映画の主人公じゃないか、と。だから、これだけの思索を巡らせながらでも、ウォーカー乗りの出番に繋がりそうな単語だけは決して聞き漏らさなかった。

「──野盗マローダーだって? この辺りにも出没してるのか?」

 聞き返すアレクシス。だが彼女からの返事はなかった。

「……すぅ」

 程なくして、アレクシスの膝にぽすりと、温かな重みが掛かる。長い身の上話で疲れたのか、はたまた相槌の一つもないことに退屈したのか、少女はアレクシスの方に倒れ込むと、そのまま膝の上に頭を乗せて安らかな寝息を立て始めた。

(人が仕事の話始めようとした瞬間に寝落ちかよ!)

 このままでは話の続きどころか脚を組むこともできないのだが、こうも気持ち良さそうな顔で眠りに就かれると、なんだか起こす気にはなれなかった。話を聞いてもらえて安心した、とでも言うのだろうか。WCスーツの布地越しに感じる少女の感触は生暖かくて、クタッとしていて、試しに触れてみた髪はサラサラのフワフワだった。彼女は今も緊急用ブランケット意外何も身につけていない無防備すぎる姿なのだが、黙って膝を貸しているアレクシスにやましい気持ちなど何もない。ただ、会って間もない頃に自分が発した一言を、脳内で反芻していただけだ。

(……猫かよ)

 手持ち無沙汰になったアレクシスはWCスーツの袖から出た糸クズをカットしたり、一度も口を付けないうちにすっかりぬるくなってしまったコーヒーを一気に飲み干したりしながら二人の帰還を待ち続け、彼が何をしていようがナトカはずっとその間膝の上から動かなかった。だが程なくして栄養ドリンク片手に現れたおっちゃんと、屋外トイレの場所が分からず相当さまよったらしいウィルが同着で部屋に戻ってきたことで、二人だけの時間は終わりを告げた。頭の重みでアレクシスの脚がしびれるより先に、おっちゃんがナトカの口をこじ開けてカフェインと漢方エキスと人工甘味料の混合溶液を流し込んでくれたのは幸いだ。

「鉄錆戦機セコハンウォーカー」の世界 #1

 野盗マローダー


 戦闘用ウォーカーを所持している人間全てが二大勢力の抗争に参加しているわけではない。ウォーカー乗りの中には傭兵でも正規兵でもなく、自らの私腹を肥やすためだけにウォーカーを悪用する者もいる。近隣の集落から金品を脅し取ったり、生活必需品や軍需品を積んで大荒原を横断する輸送コンボイを襲って略奪を働いたりと悪事の限りを尽くしている荒野の無法者、それがマローダーだ。

 移動・戦闘手段を機械化した現代版の山賊である彼らは、大荒原に点在する水源地や廃墟群にバリケードを築いて自分達だけの集落を作り上げ、獲物が通り掛かるのを待っている。ローラシア・エスタンジアの両軍にとっても目障りな存在であり、しばしば傭兵組織による排除作戦が実行されているが、この混沌としたご時世では食い詰めて悪の道に走ってしまうウォーカー乗りも後を絶たず、彼らが地上から根絶されるのはまだまだ先のことになるだろう。

 彼らが所持しているウォーカーは撃破された機体から使えるパーツを寄せ集めて再生したものであったり、民生品の作業用ウォーカーに装甲板や武器を溶接して戦闘用に仕立て上げたものであったりと、性能は傭兵が扱うような軍放出品のウォーカーに遠く及ばない。だが傭兵と違って中古市場や武器商人との接点がなく、おいそれと機体を買い換えることができないマローダーは、自分たちの乗機をとても大切に扱う。ポンコツの機体を少しでも強そうに見せるために極彩色の塗装を施し、クロームメッキされたパーツやネオン電飾キットで飾り付け、コクピットにはサブウーファー付きのサウンドシステムを搭載して最大音量で音楽をかき鳴らしながら我が物顔で暴れ回る。上半身の大きいマッシブなシルエットに見せるために脚部を切り詰める改造も一般的だ。マローダーの社会では機体を派手に飾り付けること自体がステータスシンボルであるため、マローダー同士の抗争では直接砲火を交えることは滅多になく、お互いに機体を見せつけて威嚇し合うだけで勝敗が決することが多い。

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