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鉄錆戦機セコハンウォーカー  作者: どくとるフランキ
1. アウトバック・スターツ・ヒア
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1-6 戦場への道程

 ──さて、席を外していた二人が帰ってきたことで、話はいよいよ本題に入る。議題は先程ナトカの口から聞いた、ブロークンヒル近郊に出没している野盗マローダーのことだ。栄養ドリンクの力で復活したナトカにアレクシスが問いかける。

「……それで、どの辺りで遭ったんだ?」

 余談になるが、ウィルとおっちゃんが部屋に戻ってきてから、今の話し合いが始まるまでには30分ほどの空白時間がある。その間にアレクシスが何をしていたかというと、隣に座っている真っ裸でいることに何の疑念も抱かない少女のために服を持ってきてやっていたのだ。トレーラーの貨物室に積みっぱなしになっていた、ウィルのWCスーツの洗い替えは、予想通りナトカの背丈にジャストサイズだった。そういうわけでナトカはようやく肌を隠せるようになり、男性陣が目のやり場に困ることもなくなった。

「ここから西に40分くらい行った所に、ふるーいゴーストタウンがあるでしょ? あたしが襲われたのはあの近く」

 海図を指し示す艦隊司令官のような手つきでテーブルの上を指さすナトカだが、彼女の指が向く先には地図など置かれておらず、ただマホガニーの木目という茫漠たる荒野が広がっているだけである。彼女の証言を読み解くためには脳内地図をロードして机に投影する必要があったが、その点を除けばこの少女の記憶は驚くほどに正確だ。確かに、ブロークンヒルからウォーカーの脚で40分ほどの距離にそれはある。ナトカの証言と、アレクシスの記憶にあるブロークンヒル周辺地形図はピタリと一致した。

「そのゴーストタウンって、ひょっとしてシルバートンのことか? 西部劇みたいな町と、それから発電用の風車が見えなかったか」

「町の名前までは知らないけど、確かに雰囲気はそんな感じだったかも」

 やはりか。アレクシスは改めて驚愕した。だが今回の驚きは、ナトカの供述の正確さに対してのものだけではない。

「シルバートンって言ったら、ここから目と鼻の先じゃないですか。そんな所に野盗マローダーがのさばってるなんて、これは一体どういう状況なんです」

 アレクシスの心を読んだかのような質問を、向かいに座ったウィルが投げかける。全員にコーヒーのおかわりを給仕する手を止めて、口を開いたのはおっちゃんだ。

「半月ほど前になるかの? 奴らが最初に姿を見せたのは」

 傭兵ならブロークンヒルに腐るほどいるだろうに、討伐隊も出さずに何やってるんだ。内心呆れながらコーヒーカップを手に取るアレクシス。しかし彼の胸中の疑問は、続くおっちゃんの言葉で即座に解消されることになる。

「奴らが初めてブロークンヒルを襲った時、防衛に出られるようなウォーカー乗りがたまたま出払っとってな……ありったけの物資を渡す代わりに、この町に二度と手を出さない約束を取り付けたそうじゃ」

「馬鹿なことしてくれたなぁ……思いつく限り最悪の手じゃねえか、それ」

 そんな言葉が咄嗟に口から漏れてしまったのも無理はない。野盗マローダーは、人間界の常識が通用しないからこそ野盗マローダーなのだ。人間に一度餌をもらったクマが餌欲しさに人間を襲うようになるのと同じで、あんな連中に一度でもカネやモノを渡せば、味をしめて何度でも略奪に来るようになるのは目に見えている。こんな采配をしたのがどこの誰かは知らないが、終わりのない襲撃の果てにブロークンヒルの人口が最初に野盗マローダーと取引しようなどと言い出した馬鹿1人だけになり、奪えるものがそいつの穿いているパンツ1枚だけになったとしたら、次に奴らが顔を出した時にそいつはフルチンで町から逃げ出すことになるだろう。野盗マローダーとはそういう連中だ。同じ人間と思ってはいけない。

 アレクシスはコーヒーカップの中身を一気に飲み干し、額に噴き出る汗を手の甲で拭うと、話の本筋──すなわち、二人がブロークンヒルに戻ってきた理由──に一気に食い込む。

「それで、討伐隊はいつ出るんだ? その時は俺も行く」

 ローラシア親衛自警団の偉い人からすれば、やはり敵対するエスタンジア派の傭兵を倒してきて欲しいところだろう。野盗マローダー狩りでは評価は一段下になるが、出処のはっきりした討伐依頼が出ているなら原隊復帰の手土産としては十分だ。

「一応、市長名義で討伐隊の募集はかかっとるよ。ここにジャンク漁りに来る傭兵にもワシから声をかけとるんだが、連中と一度取引した手前、なかなか頭数が揃わんくて困っとる。攻勢を掛ける日程も未定じゃ」

「今、募集には何機集まってるんですか」

 コーヒーを啜りながら大人しく話に耳を傾けていたウィルが突然身体を乗り出して、二人の会話に割って入った。ウィルは、いつもそうだ。普段は傍から見れば無気力症のように静かだが、胸の奥底に秘めた闘志はアレクシスに勝るとも劣らない。スイッチが入ったウィルの行動力といえば、学生時代からの親友であるアレクシスでさえも近寄りがたさを感じるほどだ。

「今日の段階で『いつでも出られる』と言ってきてあるのが2機、準備に時間が欲しいと言ってきたのが3機、行けたら行くのが5機で……」

 小さなウィルに睨み上げられ、おっちゃんは引き気味に答えを返した。だがそれを最後まで聞きとげる気はないらしく、

「じゃあ僕達の機体も含めて3機ですね! 今週中に出られるよう、他の皆さんに伝えておいて下さい」

 すぐに出られない8機分の戦力をばっさりと切り捨てるウィルであった。アレクシスの小さくも獰猛な戦友は、狙撃用スコープのような視線を今度はナトカの方に向けて次なる質問を繰り出す。

「──それで、敵の戦力は!?」

「えっ、えっ? あたしが見たのは少なくとも5機、でも多分あれで全員じゃ……ない、と思う」

 人が変わったような鋭い眼光に射竦められ、少女は視線を左右に彷徨わせながら歯切れの悪い回答を寄越した。

「こっちは3機、相手の総戦力は不明……事前偵察が要りそうだ、飛行機乗りを雇わないと」

 天井から吊るされた裸電球を睨み、指先で空中に文字や図形を描きながら誰にともなく早口で呟く。まるで魔法の詠唱のようだ。普段から「目の前にいる敵ウォーカーをどうやって倒すか」より先のことを考えないようにしているアレクシスには、相棒の大脳新皮質でどんな壮絶な反応式が組み立てられているのかを知る術はない。

「5日後には出発できるように、他のパイロットに連絡を取っておいていただけますか?」

 真っ直ぐな瞳が、紫外線とアルコールで焼けたおっちゃんの黒い顔をじっと見つめる。

「それから、M95型ウォーカーの互換パーツがあれば分けていただきたいのですが……お代は野盗マローダーの討伐報酬から必ず支払います」

「ああ、M95ならちょうど今活きの良いジャンク機があるから持って行ってくれて構わんぞ。ニコイチ素材くらいにはなるじゃろ」

 火器とウォーカーを使った戦いがアレクシスの領分なら、相棒が存分に暴れられるように戦場までの道筋を舗装しておくのはウィルの仕事だ。二人揃って一人前のマスター・ブラスター。正反対の性格の二人だからこそ、ここまでやってこられたのだ。

「それにしても、ずいぶんと気合が入っとるな、今日は」

「今回は僕達のクビが懸かってますからね。それより、57mm硬芯徹甲弾のバルク品の在庫はありますか」

 親衛自警団の上の人と直談判していた時もきっと、ウィルはこんな感じだったに違いない。お偉方の胃に穴など空いていないかと心配していると、次にウィルはそんなアレクシスの顔を覗きこんできた。

「先輩。この日程なら、偵察機の手配や他のパイロットとの打ち合わせに2日、スーパージャグの修理にも2日は回せます。実際の戦闘に1日、その後の事務手続きと移動に1日でジャスト1週間です」

「あの機体、2日で本当に直せるのか? ボロボロだったじゃねえか」

「先に他の方との打ち合わせを済ませて、僕達の役割ロールを明確にしましょう。最悪、前衛なら脚と装甲、後衛なら武装周りと視認装置さえ直せば仕事はできます」

 運命的大敗を喫したあの日、アレクシスの機体を牽引しながら自走して帰って来られたところを見ると、スーパージャグに蓄積したダメージは恐らく、基礎フレームやエンジンといった心臓部には達していないはずだ。きちんと手入れさえしてやれば、戦闘中に突然エンストするようなことはないだろう。日程的にも予算的にも、完璧に修理が済んだ機体は用意できそうにないが、すぐに必要な機能以外は今回の戦いが終わってからじっくり直してやればいい。

 ウィルが「あの機体を2日で直して戦場に出る」という判断に至った思考過程をまとめれば、ざっとこんな感じだろう。教科書に載りそうなほどに合理的な判断だ。だがそこには、アレクシスでさえ気付いてしまう重大な穴が一つある。

「理論上最短2日あれば直る……ってのは分かるんだが、修理してくれるメカニックのアテはあるのか? 今から整備屋に予約入れたって、そんなすぐに直してくれるとは思えん。知り合いに頼むにしてもおっちゃんは廃品集めに忙しいし、俺なんて自分でオイル交換すらしたことねえぞ」

 茶菓子を漁る手を止めて率直な疑問をぶつける。人間計算機ウィリアム・コンスタンティン・スチュアート様の判断が間違っていたことなどアレクシスが覚えている限り一度だってないが、今は状況が状況だ。機体の納期が数時間ずれ込んだだけでも、締め切りオーバーから文無し無職に向けたダストシュートの扉が開きかねない。

 アレクシスが山火事の気配を察知したワラビーのような視線を向けると、ウィルはふっと目を逸らすような仕草をした。およそこいつらしくない仕草だな、と一瞬思ったその直後、アレクシスはその動作の真意を知ることになる。彼の双眸は、アレクシスのすぐ隣に座っている人物に向けられていたのだ。

「あたしが何とかする」

 そして、意外な人間が作戦会議に口を挟んだ。正体不明の眠り女、ナトカ・ロイセウィッチ。つい先程ウィルから急に話を振られて狼狽うろたえていた時とはまるで別人、クロムモリブデン鋼のようにしっかりとした声色だった。

「先輩が服を取りにトレーラーに戻っている間に、少し話をしてたんですよ。そしたら彼女、どうやらウォーカー整備の心得があるみたいで」

「ワシはどうせ昼間はここにおらんからの、機械でもいじらせておけばこの子も退屈せんで済むじゃろ」

 普段に増して真剣な表情をしたウィルと、いつも通りのホゲッとした顔のおっちゃんが交互に口を開く。隣の席を横目で見やると、そこには料理番組に出てくる中華の鉄人のように自信満々に腕を組んで頷くナトカの姿があった。

「……本気か? こんな歳でウォーカーをバラせる奴なんて見たことないぞ」

「あたしは本気」

 コンマ5秒の即答。彼女の声色もまた、真剣そのものだ。こんな真っ直ぐな表情をして嘘やハッタリを飛ばせる人間がこの世にいるとは思えない。もしいるなら、そいつは間違いなく詐欺師か政治家として歴史に名を刻めるだろう。

「ウォーカー整備士の資格だって取ろうと思えばすぐ取れそうなんだけど、歳がまだちょっと足んなくてさ」

「歳……歳といえば、学校には行かなくて大丈夫なのか? 年末休みにはまだ早いぞ」

「ちょっと色々あってね、普通の人が行くような学校には通ってないから平気だよ」

 メトロノームのように首を左右に傾げながら返答を寄越す。だが、この娘をパーティーメンバーに加えることによる最大の危険性はそこではないのだ。

 間違いなく未成年であろう彼女がブロークンヒルに来ているという現状に関して、保護者の意志は全く介在していない。いくらウォーカーの修理を手伝ってくれるからといって、家出少女を勝手に匿ったりあちこち連れ回したりしていると、最悪の場合子供に手を出すペド野郎のレッテルを貼られ、戦場に出る前に社会的に戦死する末路を迎えかねない。そうでなくとも、こいつを親元に帰すでも警察に引き渡すでもなく手元でフラフラさせていることが第三者に知られれば、こちらがあまり愉快でない目に遭うのは間違いないだろう。

「ううむ……」

 アレクシスは天井を睨みながら頭を掻いた。確かに、この状況でウォーカーの整備を肩代わりしてくれる人材がいてくれるのは願ってもない僥倖だ。だが、そのせいで法的世間的その他諸々的にややこしい事態を招くことは御免被りたい。アレクシスは面倒事が嫌いなのだ。そう、何事も単純な方がいい。ウォーカー税の徴収も真面目腐った政治討論番組も無くなって、一番強いウォーカー乗りが地球の王様になるような世の中だったら、もう少し気楽に生きられそうなものなのに。

「では、また明日僕達の機体を持ってくるので、その時はここの整備用品を使わせてください」

「ああー、いいとも。お前さんらには昔世話になったからの、それくらい安いもんじゃ」

 とりとめもなく思考を巡らせている間にウィルとおっちゃんは作戦会議を畳み始め、アレクシスは異論を挟むタイミングを失った。ナトカをパーティメンバーに加えることに関して思うところがないではなかったが、各々自分が使ったコーヒーカップを片付け始めたタイミングで今更ノーと言う気はしなかった。意見具申するなら対案を用意してから、というのが筋だろう。あいにくアレクシスは、ナトカに整備を任せる以外の現実的なプランを持ちあわせてなどいない。

 それに、この娘が一丁前にアーク溶接機を振るったり、巨大なクレーンを操ってスーパージャグを吊り上げたりできるというなら、それはそれで見てみたい気もした。この自信に満ちた表情といい、物凄い数のウォーカーを保有している親父といい、その親父のウォーカーを一人で勝手に乗り回せてしまう歳不相応の知識と大胆さといい、ブロークンヒルにゴマンといる無免許のモグリ整備士よりは余程頼りがいがありそうに思える。少なくともその昔、出撃直前のスーパージャグにガソリンを誤給油してディーゼルエンジンを全損させてくれた間抜けなグリースモンキーよりは役に立つだろう。

 そして何より、これは他でもないウィルの采配だ。こいつの小さな頭の中に、どれだけ優秀な脳味噌が詰まっていることか──長い付き合いの中でアレクシスは何度となく思い知らされてきた。戦闘ではともかく、事務方の仕事では逆立ちしたって太刀打ちできる気がしない。

 アレクシスはそれ以上口を開くことをせず、ただウィルに促される形でコーヒーカップ片手に席を立った。ふと腕時計に目をやると、2つの針は午後9時を指している。どうりで腹が減るわけだ。

(こいつが下した判断を疑うくらいなら、俺はまず自分の頭の方を疑うさ)

 流し台に食器をガチャガチャと放り込みながら、誰にも聞き取れないような小声でアレクシスはそう呟いた。

「先輩、いま何か言いました?」

「いーや、何も。それより早く飯屋と宿を探しに行こうぜ」

 傭兵の町ブロークンヒルなら24時間チェックインできる安宿も、ワンコインで腹いっぱいになれる食堂も少し歩くだけでいくらでも見つかるに違いない。今日はもうゆっくり休んで、明日からの頑張りに備えよう。

 因みにナトカはといえば、アレクシス達がほんの数分目を離した隙に再び夢の世界へのトリップを再開していた。野盗マローダー討伐の報酬が入ったら、こいつには目覚まし時計でもプレゼントしてやろう。100デシベルくらいの奴をな。実家の猫を彷彿とさせる緩みきった寝顔を眺めつつ、アレクシスの脳内ウィッシュリストに商品がひとつ追加された瞬間だった。

ウォーカー名鑑番外編 #2

ウォーカーの部位と構造(1)


・胴体(シャーシ、トルソーとも)

 ウォーカーの心臓部と言える部位であり、コクピット、発電用エンジン、燃料タンクなどが配置されている。一般的な複座機ではパイロットシートは上下に並んだ形で胸部に配置されており、砲手の足元に運転手が座るレイアウトが一般的。撃破された際などに、どんな姿勢で機体が転倒した場合でもパイロットが脱出できるよう、コクピットハッチは複数箇所に設けられている(胸部上面・胸部前面・腹部前面の3箇所に配置する構造が最も一般的)。

 作業用や競技用などの特殊な機体を除き、胸部前面には乗員保護のための重装甲が施されている。ただし外界視認用の覗視孔てんしこうがローラシア製の機体ではカメラアイ故障時の非常用として、エスタンジア製の機体ではメインの索敵手段として必ず開けられており、装甲の隙間を縫った狙撃で命を落とすウォーカー乗りは多い。

 背部にマウントされたエンジンはウォーカー最大の急所であるが、軽量化や冷却などの観点から機体背面は小銃弾程度しか防げない薄い装甲を被せただけであったり、或いは剥き出しのエンジンだけを背負う形であったりと極めて脆弱。ウォーカー同士の戦いではいかに敵の背後を取るか、そして自機の背後に敵を寄せ付けないかが勝敗を分ける。

 因みに腰部には脚部アセンブリ、両肩には腕部アセンブリの接続ジョイントがあるが、ジョイントの規格は統一されておらず、手足を他の機体と交換するような改造には高度な知識が必要となる。ただし同一メーカー製の機体同士では別機種でもある程度パーツの互換性があるため、応急修理として手足を失った複数機のウォーカーを寄せ集めて1機の五体満足なウォーカーを再生する処置はよく行われているようである。


・脚部

 車両が走行できないほどの険しい地形に対応するため開発された強靭な脚。胴体背面のエンジンを回して得られた電力は各関節のモーターに送られ、10メートルの巨人を歩ませる動力源となる。

 戦闘中にこの部位が破壊されると移動不能となり、遅かれ早かれ機体を放棄して脱出することになる。そのため脚部は胴体の次に重要な部位とされており、同クラスのウォーカーによる正面切っての攻撃にも耐えられるほどの耐久性が求められる。

 傭兵業界に普及している第2世代ウォーカーでは、歩行時のバランス制御はパイロットの勘によるマニュアル操作に頼る部分が多く、安定した歩行の難しさが脚部の操縦だけを担当する運転手の必要性につながっている。最先端の第3世代ウォーカーでは脚部だけでなく全身で重心をコントロールする電子制御システムと高度なアクチュエータを搭載しているため運転手と砲手で操縦を分担する必要はなくなり、完全な単座機となっている。

 なお第3世代ウォーカーが話題になり始めた頃から、第2世代機の脚部コントロールをある程度自動化することで一人乗りを可能にする増設コンピュータが市場に出回り始めているが、この手の補助システムによる半自動歩行が可能なのは舗装路や平地の上だけである。それを知らずに半自動制御ウォーカーで不整地に乗り出すことによる転倒事故や、「脚部制御システムで貴方の機体を第3世代機同等にグレードアップ!」などと過大広告を打って商品を売り付ける悪徳業者とのトラブルは後を絶たない。

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