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境界ダイアローグ - 差し伸べる手は人を救うか -  作者: 和琴
ギルドの前まで現れた危機に。私はただ戸惑って、それでも進んだ。
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第六話 - お互いが見極める、瀬戸際に

「おい、あの女が出て来たぞ!

どうなんだ!憲兵に出頭してみろ!」


私のことだ、でも今はそれどころじゃない!


「また後で話しましょう!」


ギルドの前で叫んでた民衆を振り切り、

勇者教の建物の前までたどり着いた。


「お前らの目的は何だ!

何でこんな嫌がらせをしている!」


ベラーゼが怒号を上げ建物に詰め寄ると

中から数人の男が、大槍のオブジェを持って現れる。


「我らは無言の抵抗軍。

勇者を汚すもの、過激派に与する者を許さない

無言の教鞭だ。」


「諸君らは勇者を汚した。

要求は日葵の解雇、調査の受け入れだ。

それ以上は要らない。」


私は急いで飛び出してその場に向かう。

そんな中胸ぐらを掴む姿が見えた。


「何だと…!

勇者を冒涜しているのはお前たちのほうだ!

王を改心させた勇者が、こんな威圧をするか!

ただ悦に浸るだけのド畜生が!」


「止めてベラーゼ君!」


私が肩を持つと、彼は手を離した。

ゴミを見るような教徒の視線が痛い…でも少し、嬉しかった。


「私、何もしていません!

何で信じてくれないんですか!

証拠があるんですか…?」


たぶん、被害者たちと違って話ができそう…お願い!


「…っ」

緑服を着る教徒たちが息をのむ中、背後からひときわ目立つ

黄色ローブの男が現れる。


「お前のような生娘が…竜を従え

戦場に居た筈が無かろう。

もし噂が本当なら、自首するか。

職をやめ、全てを懺悔し、

法の審判を受けるか…真実が晒されるまで、我らは無言で見つめる。」


「まず証拠を見せろ!」

ベラーゼが叫ぶと、男は水晶板を取り出した。

そしてもう一つ、紙を差し出す。


「これが密会の音声だ。

以前聞いた時に、それを黙って録音しておいた。

そしてその様子がこの紙にある。」


そこには勇者教と私が向かい合っている姿が刻まれていた。

そして聞こえた音声は…


「…これが証拠?

バカなのかアンタたち…」

ベラーゼが呆れる様に頭を抱える。

わざとらしく、煽る様に抑揚を付ける。


でも…信じてくれて肩の荷が降りる気がした。


「”私が向日葵です”なんて

言った後すぐ、カネの話するか?

そんなにギルドの仕事は易しいか?

バカじゃないのか!?」


信者が腕をつかむ、それでもベラーゼは男に詰め寄ろうとする。


「それに周りの住人やベッチさんに聞いてみろ。

日葵さんが頑張って80万クランの契約を取ったんだ。

それをだましたなんて言いやがって!

うちの大切な家族をそんなので捨ててたまるか!」


…ベラーゼ君、流石!

手を握りしめ、私も前に踏み出した。


「…あの!」


勇者教からしたらお金や自己犠牲を要求するなんて

まるで偽物…だよね!


「あの、勇者は自らを犠牲にして

王様を改心させたんですよね…

自分の幸せなんて二の次だって、

勇者教の人こそ疑問に思うんじゃないですか?」


教徒たちが顔を見合わせると、ベラーゼ君が倒れた。


「…おい、さっきの音声聞いたか?」

「あいつ…あの女が俺たちを!」


振り返ると…人だかり。

何個か石が飛んで来てて…


「ベラーゼ君!大丈夫!」

痛そうに顔を擦る彼を抱え上げ

私は見た。


その集団の鬼のような目線を。

冷静なのは教徒たちだけ、周りの人は…辛い。


「俺たちの家族を返せ! 聞いたぞ今の音声!」


「お前が黒幕だ!

こざかしく足掻きやがって!

今勇者教と絡んでるじゃないか!」


その罵声の渦の中

これ以上ケガしないように、ベラーゼ君をギルドまで運ぶことを優先した。


「おうおう、おめえら!不満があれば憲兵に言いな!

石投げたらお前らが捕まっちまうだろうが!」


あの巨漢が民衆を散らし、鎧男と壁を作った。


「日葵さん、あともう少しで…」


「うん、いいの。

また人がいないときに話に行く。

彼らはいつでも、見ててくれるから。」


「姉さん、ここは任せてくれ。」


そのまま、ギルドに避難した。


「日葵、何があった。」


「…音声が録音されて…

入れ替えられてました。

悔しいです…。

あんなに質が悪いのに、誰も信じてくれなくて。」


私の頭を撫でながらキャロスさんはベラーゼ君を見ていた。

良かった…すぐに血も止まりそうだ。


「ベラーゼはケガを負ったが、不幸中の幸いだな。

証拠を何処で貰ったのか聞けそうだな。

まあ…」


同じ気持ちだった。

だって…


「こんなことするのは隣町のギルドの人達ぐらいですよね。

そればっかだもん、今回も」


「今夜が転機になりそうだな。

今まで、よく耐えたな。」


「日葵さん、すみません…

僕のせいで、抗議に来ていた被害者たちに…」


「いいの、嬉しかったから。

きっと何とかなるよ!」


本当に悲しく、悔しい出来事。

ベラーゼ君が、折角説得出来そうだったのに。

でも、やっと…希望が見えてきた!


”漸く、嘘を証明できる。”


…そんな思惑とは裏腹に、

事態は急激に進行する。


被害者たちが、集い始めていたのだ。

彼らは広い道を少しずつ埋め始め、その手には剣が握られていた。


「レジスタンスに制裁を!」


夕日の中、血と闇の気配が忍び寄る。

親愛なる画面の前の方 へ


★境界からの独り言★


読んでくれてるならありがとう。

この物語は、きっと辛いことが沢山あると思う。

読んでいてつまらないかな、いろいろとごめんなさい。


ゆっくりとお茶でも飲んで、よかったら独り言でも聞いてください。

沢山の人に見てもらって感想を聞きたい、なんて思ってたけどそれは贅沢だった。

思えば前作も更新直後に見てくれるpvはかなりの期間2か3だった。

それでも不思議と更新できる。

なんでか考えたら、きっとこの物語が好きなんだ。


自分は小説なんて生涯で10本も読んでないかもしれない。

でもずっと、考えながら生きてきた。

あれをどーしたら、どうなるだろうとか。


小説の作り方を読んで、aiにてにおはの指導とかもしてもらったけど

自分が好きなのは”小説を書く事”じゃなかった。

きっと読むことなんだって、そう思った。


何だか不思議でウキウキする。

かくことは嫌いなのに自分の小説を読みたいんだから。

矛盾してるよね、こんな小部屋の中で簡単に。


それでも、それでもここに投稿してる理由は

何だろうって考えた。

意味なんてなかったんだ。


悟り…とは違うけど、話が通じる様で通じない

見える様で見えない。

自分から見るとただの数字のpvと語らうのが好きだった。

今もそう。数字の先に居る人の心が、語らなくても分かる気がして。


…ふう。

満足した。


この物語で目指すのはそんな感じで、自分の頭がいっぱいになるような

そんな苦しくて楽しい、弱くて強い、誰かの心に残るそんな物語。


前作から何も変わらない。時には感情のままに、すべてをぶつけるつもり。

もしよかったら付いてきてほしい。きっと最後には全力を届けられるから。

ありったけを込めた、脳が焼ききれるほどの全力を。

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