191Dead『事実確認』
末子と敦夫と叔母は急いで病院へと向かった。
そこには返り血を浴びていた光子がいた。
警察は
「どうもお越しくださいまして……しかし、本当にこの子がやったと言っても証拠自体がないんです……全て被害者達が言ってるだけなんですが……それに使われた凶器も全て被害者達が使った痕跡しかなくて……」
とかなり戸惑った様子で話した。
それを聞いて末子は
「えっと……その中学生達は何を根拠に娘がやったと言ってるんですか?」
と聞いた。
それを聞いて警察は
「えっとですね……どうやら被害者達が争っている時に何故かその少女がニヤニヤしていたらしいんです……それを見てその被害者達は自分達がえっとピカ子ちゃん? に何かされたと言ってるんですよ……って、そんなこと言われても訳が分からないですよね……」
と困ったように言った。
すると敦夫は
「そうですか……しかし、もう一つ質問良いでしょうか?」
と警察に
「光子はその5人と何があったんですか? これは被害者達と何があったではなく被害者達は光子に何か用があったんですか? って意味で……」
と聞いた。
それを聞いて警察が
「それが……どうやらピカ子ちゃんが話していた言葉を録音していたみたいで……それを聞いてもらう形になるんですが……よろしいでしょうか?」
と言った瞬間
バタン!!
と病室の扉から一人の女性と男性が出てきて
「よくも! よくも私の息子を!! 蛇恩を!! ふざけんじゃないわよ!!」
と怒り狂って出てきた。
どうやらその中学生の一人の両親のようだ。
女はピアスをガンガンにつけていて、へそ出しの服を着ていた、男はチンピラのような格好で同じようにピアスを顔に着けていた。
すると男性は
「てめえらを訴えてやる! 蛇恩はもう自分で動くことすら出来なくなったんだぞ!! ぜってえ許さねえぞ!!」
と血管を浮き出しながらキレていた。
それを聞いて警察は険しい表情で
「は? 何を言ってるんですか? 寧ろ怪我をしていなければ貴方達のお子さんを連行するぐらいのことをしてますからね? 分かってるんですか? ご自分達の立場?」
と少し怒り気味に言った。
だが二人は納得がいかないのか
「ふざけんじゃないわよ!! なんで蛇恩なんですか!! この給料泥棒! 税金泥棒!」
「そうだそうだ! 貴様等は本当の悪を逮捕しないつもりか!!」
と本気で二人は怒鳴る。
すると警察は
「はあ……そうですか……ではこの録音を聞けば貴方方も自覚するでしょうね……蛇恩君達がどんなことをしようとしたのか……」
と言って呆れながら光子に
「ピカ子ちゃん? その録音機借りていいかな?」
と言って光子は
「いいよ」
と言って録音機を渡した。
すると蛇恩の両親は
「フン! 自分の娘をキラキラネームにしてやがるぜ! これだからAVの大人は! ゴミのような存在だ!」
「そうよ! 自分の娘にそんな名前! だからこんな問題起こすのよ!」
と末子と敦夫を罵倒する。
すると叔母は
「いや……あんたらに言われたくないんですけど……」
と呆れたように言った。
すると二人は
「はあ? 何言ってんすか? このババアは! 俺等はちゃんと漢字通りの名前にしてるんっすけど? 馬鹿じゃねえの!」
「ババアだからボケてんだよ! きっと!」
と見下すように言った。
末子は
「いや……漢字通りに名付けてようが珍しい名前を付けてる時点でキラキラネームだから……」
と聞こえないように文句を言った。
警察は
「あの……話逸れるので黙ってもらっていいですか……」
と呆れるように言った。
そして、録音を流すスイッチを入れると
『おい! お前! 悪い女優の娘なんだって! ハハハハハハ!』
と笑う声がした。
そして
『蛇恩! どうする! こいつ!』
と仲間であろうもう一人の声がした。
すると
『決まってんだろ! 俺等で教育してやるんだよ!』
と言って光子に向かって言っているのか
『おい! お前もそういうことをするんだろ? だったら俺等も気持ちよくしてくれよ!」
と言った。
するとさっきとは別の声が
『蛇恩先輩マジっすか! さすがっす! 俺等にも分けてくださいね!』
と興奮したような声がした。
すると
『ああ! いいぞ! 俺達も勝手にやってやろうぜ! こいつも親の様に良い声で泣くんじゃねえか? なあ? おい!』
と乱暴に光子に向かって言った。
すると
『バリイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!』
『ぎゃぶ!!』
と先程の蛇恩の悲鳴が聞こえる。
すると
『だに……やっでんだああ……おばえ……』
と誰かに蛇恩は言った。
すると母親は
「こ! ここよ! きっと蛇恩はこいつにここでやられたんだわ!」
とヒステリックを起こしながら言った。
警察は
「は? 先ほどの会話忘れたんですか? 貴方のお子さんが子供をレイプしようとしたんですよ? そっちの方が犯罪ですしこれは明らかに正当防衛に当たりますよ? もしやったとしても……」
と言った。
それを聞いて両親は
「はああ! それはそいつが悪い事をしてる親の娘だからでしょ! 何されても文句言えないんじゃないの!」
「そうだ! そいつらには文句を言い資格何てねえぞ!」
と反論したが
「何を言ってるんですか? 貴方方が勝手なルールを設けても法律は違うので……残念ですが貴方方の我儘は聞き入れられません……それにさっきも言いましたやったとしてもの部分ですが……先程の見識でお子さんたち自身で勝手に争ったようですよ? 取り敢えず……続きを聞いてください……」
と言って再び再生ボタンを押した。




