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192Dead『才能の正体』

『お前!! 何をしてるんだ!! なんで蛇恩を殴ってんだよ!! 雅瑠卯がるう!!』


という声がする。

そして、雅瑠卯と呼ばれたであろう声が


『ち! 違う! 違うんだ! 体が勝手に!!』


という声と共に


『ガシ!』


と掴むような音と共に


『ドシャ! ドシャ! グション!!』


と鈍い音共に


『蛇恩に! 蛇恩の首の後ろに!! 鉄が飛び出たような破片で!! 刺しやがった!! 雅瑠卯! お前! 何を考えてるんだああああああああああああ!!』


と悲鳴と共に


『ブシャアアア!!』


と出血する音と共に


『バタン』


と誰かが倒れる音がする。

それを聞いていた母親は


「嘘よ……そんな……」


と震えながら立ち尽くす。

だが録音はまだ終わっていなかった。


『雅瑠卯!! 貴様!!』


という声と共に


『!? 何だ!! 体が自由に!!』


という声と共に


『ドシャ!!』

『! ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』


という悲鳴が聞こえる。

すると父親は


「蛇恩! 蛇恩!!」


と涙を浮かべる。

二人共すでに録音機を掴もうと勢いよく乗り出す。

警察はそれを止めて録音を聞かせた。


『ダマガアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! ダバガズヴレダアアアアアア!!』


と叫び声がする。

すると


『おいおいおい!!! 何だよこ……ああ……俺の手が……かって』

『グシャ!!』

『あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ダバアアアアアアアアアアア!』


と悲鳴が上がる。

そして


『いだいぢあああああ!! があああああ!! やヴぇ!! やヴぇろおおお!!』


という声と共に


『ゴシャ! ゴシャ!』


とどこかに打ち付けて鈍い音が鳴り響いていた。

そして、警察は


「ま……ここまでにしましょう……これを聞いて分かるように全員が全員仲間割れなのか喧嘩の様に凶器などを使ってお互い自身に先ほど見て頂いた怪我をさせております……そして、使用された凶器にも被害者自身にも彼女が行ったような痕跡は一切残っておりません……」


と言った。

末子は


「ちなみにけがをされた子達はどのような怪我を?」


と聞いた。

すると警察は


「まあ……そうですね……酷いものですよ……皆男の玉を全部潰されておりそれ以外の外傷は蛇恩君は脊髄損傷で完全麻痺、雅瑠卯君は脳挫傷で昏睡状態、出絵他データ君は自分の目を抉り出し、自分の手と足の爪を全て剥いでおります、辺素田ベスタ君は四肢の神経をガラスのような物でズタズタに引き裂いており、例美レビ君は自分の指を全部切断するという異常な行動を全員が取っております……まあ蛇恩君に関しては雅瑠卯君と出絵他君からの被害ですので訴えるならその二人に……まあこの子はただの被害者ですね……」


と言った。

それを聞いて父親は


「ふざけるな! そのガキは! ニヤニヤして見ていたんだろ! どこが無罪なんだ!! 明らかのそいつが何かしたに決まってる!」


と言った。

それを聞いて警察は


「ではその子は超能力でも使ったんですか? 催眠術? それとも超常現象? 呪い? そんな不確かなことは証拠にはならなんでしょ……分かります? それに自分をレイプしようとする者が勝手に潰し合っていたら助かったと思って笑うのは仕方がないのでは?」


と警察に残念そうに言われた。

そして、警察はギャーギャー騒ぐ二人を無視して末子と敦夫と叔母に


「それではもうお帰りになって頂いて大丈夫ですよ! 証拠もこうして貰っておりますので! もし何かあれば私! 希咲 大二郎と申しますので! 110番の際その名前を出してください! それでは!」


と言って3人はその場を後にした。


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末子は


「ねえ……もしかしてあの被害者達……光子がやったの?」


と聞いた。

光子は


「警察はあいつ等が潰し合ったって言ってたけどです?」


と言った。

すると敦夫は


「いや……前に才能使っていいかって言ったから……」


と答えた。

叔母は


「怒らないから正直に答えて……貴方は被害者なんだからこの抵抗は悪い事ではないわ……それに貴方の才能をちゃんと理解した上でちゃんとした使い方を教えてあげたいの」


と言った。

それを聞いて光子は


「うん……光子の力……です」


と言った。

末子は


「そっか……どういう力なの?」


と聞くと光子は


「幽霊が見えたり生霊を出して相手を操ったりするです……」


と正直に答える。

叔母は


「なるほど……つまりは霊能力者ってことね……」


と言った。

すると光子は


「あの警察のおじさんにも同じこと聞かれて怖くてそう答えたけどおじさんは私を庇ってくれたです……警察のおじさんは貴方は被害者だから怯えることは無いって……です」


と言った。

それを聞いて叔母は


「優しい警察官ね……もしくは思惑があったのかしら……」


と言った。

すると末子は


「そうね……貴方の自己防衛は間違ってないわ……でも今回のはやり過ぎな部分があるから今度はちょっと控えた使い方をした方がいいわ」


と言った。

それを聞いて光子は


「何でです?」


と聞くと末子は


「そういうやり方をするとそれを刺激として人間は快感になってしまって止まらなくなる可能性があるの……だからそうなる前に……ね?」


と優しく言った。

光子は


「……分かったです……あの人もそう言ってたです……今回だけってです……」


と言った。

敦夫は


「?? あの人って? 警察のおじさん?」


と聞くと光子は嬉しそうに


「秘密の友達です!」


とだけ答えた。

3人はキョトンとしながらもそれ以上は聞かなかった。

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