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やっと着いたのに…

今回、主人公は出て来ません。

~到着! わさびとからし~


西の街【サフィリア】を出発した、わさびとからしは、東の街【ガネリア】に到着した。

「やっと、着いたわね~。」

からしがのんびりと言った。

「そうだね!じゃあ、早速、お兄ちゃんを捜そう!」

わさびが辺りをきょろきょろと見ながら言った。

「それにしても、プレイヤーが多いわね。」

「うん、そうだね。【ガネリア】の周りには、レベル上げにちょうどいいダンジョンがあるから、皆、レベル上げに来たんじゃないかな?」

街中をウロウロしているプレイヤー達を見て、二人は言った。

「この街の騎士さんとか、居ないかな?」

「あら、あの人が、そうじゃない?見回りしてるみたいよ?」

からしが、一人の男性プレイヤーを見ながら言った。

「あの人って、どの人?」

「え?ほら、あそこにいる、金色の長い髪と緑色の瞳の、騎士服着てる男の人よ。」

「…あ、あの人?確かに、騎士っぽいね、聞いてみようか。」

わさびは、金色の長い髪と緑色の瞳の騎士服を着ている男性に近づいて行った。

「あの、すみません。」

「はい。どうかしましたか?」

わさびが話しかけると、騎士服を着ている男性は笑顔で対応してくれた。

「人を捜してるんですけど、この街の騎士さんですか?」

「はい。一応この街の治安部隊に所属している、マルスと言います。」

マルスは笑顔で名乗り会釈をした。

「あ、私、わさびです。初めまして。」

「初めまして、からしと言います~。」

二人も名乗ってからペコッと会釈した。

「初めまして。それで、どなたをお捜しですか?」

「あ、はい。といれっとぺーぱーっていう名前で、僧侶の人を捜してるんです。」

わさびが笑顔で言うと、マルスが苦笑いした。

「ああ、貴方達もですか。残念ですが、といれっとぺーぱーという名の僧侶は知りませんよ。捜してもみたのですが、見つかりませんでした。もしかしたら、もう街に居ないかもしれませんし。」

「そうですか…。」

マルスの言葉を聞いて、わさびはガックリと俯いて、直ぐに顔を上げた。

「マルスさん。有難う御座いました。」

「いえ、役に立てずに、申し訳ないです。」

からしはマルスにお礼を言って会釈をした。

「こうなったら、次の手段に出るよ!あ、有難う御座いました、マルスさん。」

わさびが両手を握って言い、マルスにお礼を言いながら頭を下げた。

「お姉ちゃん、行くよ!」

「あ、待ってよ。」

わさびが走りだし、からしが慌てて後を追って走り出した。

「それで、どうするの?街から出たかもしれないって、話だったわよ?」

「うん。でも、まだ居るかもしれないし、今から宿屋を巡るよ!」

「宿泊客を調べるのね?」

「うん!食事と睡眠は絶対に必要だから、お兄ちゃんの名前が載ってるかも!」

わさびとからしは、街にある宿屋を順番にまわり始めた。


「あうう~、見つからないよ~。」

「全部回ったのに、名前が無いなんて…ツバキったら野宿してるのかしら?」

わさびとからしは、暗くなるまで宿屋を回っていたが名前を見つける事が出来なかった。

二人は良いニオイにつられて、一軒の店に入っている。

「はあ。マルスさんが言ったように、もう移動してるのかな?」

「そうかもしれないわね。ほら、ツバキって行動力凄い時あるじゃない。」

「あ~、そうだね。ベランダの窓突き破って、突撃して来たもんね。」

わさびとからしは、肉の串焼きを食べながら話をしている。

「すれ違ってないから、【プラディエル】かな?」

「そうじゃないかしら?丁度良いじゃない。二次職に転職したらいいわ。」

「うん、そうだね。それにしても、お兄ちゃん何処に居るんだろうね。」

「それが、解れば苦労しないわ。」

二人は揃って溜息を吐いた。

「そう言えば、この街の一部のNPCは、プレイヤーの私達に嫌な顔をしなかったわね。」

「そうだね。話しかけたら答えてくれたよね。」

「そうね。何でも、クロって名前の人が、助けてくれたって言ってたわね。」

「うん。その人に会ってみたかったんだけどな…。」

「アンちゃんなら、出掛けてて居ないぞ。」

店主らしい、スキンヘッドの男性が言ってきた。

「え?」

わさびが驚いて声を出して、店主を見上げた。

「そのクロってアンちゃんなら、出掛けてて街に居ないって言ったんだ。」

「あ、そうなんですか。態々、有難う御座います。」

わさびは店主にお礼を言った。

「凄いね。クロって人、NPCに好かれてる。」

「そうね、今は居ないみたいだし…、またこの街に来たら、捜してみましょう。」

「うん。そうだね。」

「じゃあ、そろそろ、宿屋に行きましょう。」

わさびとからしは店を後にして、宿屋で一泊した。


「【ゴブリンの平原】に行くのなら、それなりに準備しないと危ないわよ。」

「解ってるって、だから、今日一日ゆっくり買い物するんでしょ?」

からしとわさびは、フラフラと道を歩きながら話をしている。

「それにしても、何処にもベアの素材を使った商品が無いのは何で?」

「さあ?どうしてかしらね。」

「おかしいな…、【ベアの森】が攻略されてるから、少しはあると思ったんだけどな。」

わさびは言ってから、ガックリと俯いた。

「……そうだ!掘り出し物は、裏路地だよね!」

「え?裏路地に行くの?」

「うん!新しい武器が欲しいの!」

わさびが走りだし、からしは溜息を吐いてから後を追った。

「ほら!こんな所にあるお店とか、それっぽいよ!」

裏路地に入って迷い、偶々見つけた店を見てわさびが言った。

「…帰り道が、不安なんだけど。」

からしは振り返って呟いた。

「道も聞こうよ。入るよ、お姉ちゃん。」

「そうね。」

二人が店に入ると、奥から緑色の長い髪と瞳の女性が走って出て来た。

「おかえり~……ってあれ?クロじゃないんだ。新規のお客さんだ、いらっしゃ~い。」

「あ、はい。えっと、ここは何を売ってるんですか?」

わさびが、女性の勢いに押されて、驚きながら聞いた。

「何でも屋だよ~。武器、服、道具、何でもあるよ~。買い取りもしてるよ。あ!私の事は、リリアって呼んでね。何が必要ですか?」

「えっと、武器が欲しいの。」

「良いのがあるよ。ベアの素材で作った剣があるから、好きなの選んで。」

リリアは笑顔で言いながら、武器を並べていった。

「凄いある…どれにしようかな~。」

わさびは笑顔で武器を選び始めた。

「あの、表通りまでの道を教えて貰えます?」

「いいよ~、送ってあげる。この辺、時々変なの出るからね。」

からしが聞き、リリアが笑顔で言った。

この後、わさびは武器を、からしが薬を購入して、リリアが表通りに案内してくれた。

昨日と同じ宿屋の部屋に戻り、からしは道具の整理をし、わさびは水を飲みながら、掲示板のチェックをした。


【ラビの平原】 タク・剣士 カルロ・剣士 リン・僧侶 マルス・剣士 ガイアス・剣士

【キノコの平原】 からし・魔法使い わさび・剣士

【ウルフの森】 ガイアス・剣士 マルス・剣士 カズ・魔法使い フィア・僧侶

【ベアの森】 といれっとぺーぱー・僧侶

【バフォメットの神殿】 といれっとぺーぱー・僧侶


「ぶほぉっ?!」

わさびが、飲んでいた水を噴きだした。

「何してるの?」

からしが、わさびをじろっと見て言った。

「いや、好きで噴いた訳じゃないよ?!知らないダンジョンをお兄ちゃんが、一人でクリアしてるから驚いて噴いたの。」

「え?また、一人でクリアしたの?」

からしも手を動かして、掲示板を開いた。

「うん。そうみたい…、これ、何処のダンジョンだろ?」

「…解らないわね。でも、バフォメットって聞いた事あるわね。」

「うん、よく聞くボス名だけど……どんなのか解らないし。」

「ツバキは、元気みたいね。良かったわ。」

「そうだね。元気が無くなって、街で大人しくしてて欲しいくらい元気だね。」

「何処に居るか判らないし。明日は、予定通りに【プラディエル】に行きましょう。」

「…うん。お兄ちゃんと合流した時に、足引っ張るは嫌だしね。」

宿で一泊してから、二人は【ゴブリンの平原】を通って、【プラディエル】に向かった。

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