表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋さくら  作者: Ayumu M
8/9

想い出を追って

 今回はとても短いです。

 お気軽にお読みください♪


 逸る気持ちのままに私は駆けます。


 桜の木は五年前と変わらず、きらめく花びらを降らしながらそこにありました。


 まるで桜が大粒の涙を零しているようです。


 彼は中庭が好きでした。


 五年前も、暇さえあれば桜の木に寄りかかり、目を瞑っていました。


 時折吹く風に髪を靡かせながら、眠るように目を閉じるのです。


 そんな彼を見ることが、私は大好きでした。


 風が止まり、花びらが地面に落ちます。


 私は速度を緩めながら、一歩一歩と桜の木に近づいていきました。


 そして、足を止めます。


 静寂が訪れました。


 世界の全てが止まった、そう錯覚しそうな程に重苦しい静寂でした。


 ここにいる。

 視えるはずのない相手。

 それでも理屈ではなく、感じました。


 終盤になりました。

 次回で最終となります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ