●死刑のバリエーション豊富すぎる件
江戸の暮らしを紹介する本は、刑罰に関するページがやたら気合入ってるの多いです。
特に拷問シーンの絵(笑)。時代劇でおなじみすぎるからだろうなー。
『鬼灯の冷徹』で、地獄って200種類あんねん、ていうことが描かれますが(200以上ですが)、メタ的なこと言えば、それはインドの坊さんのサディスティック願望で数が増えてったからだと思うんですよね……
※地獄絵が寺で描かれたのは、坊さんが(破戒)欲求不満を解消するためらしい。バッティングセンターとかあればよかったのに。
死刑のバリエーションも同じかなと思いました。ハァハァしながら増やした奴いるんじゃねーかと思う。
少し前に打首と獄門について触れましたが、これは死刑の中でも軽い方です(・o・)重罪になるほど、色んな特典?がつきます。
死刑だけでも6種類くらい(もっとありそう)。正刑といいます。それに罪によって属刑というのが付きます。
お奉行さまの台詞のイメージは「市中引き廻しの上、打首獄門!」とかですかね。
これは「市中引き廻し」が属刑、「打首獄門」が正刑ということ。
でも打首獄門ってメニューないのよね(笑)。語呂がいいからテレビ用に作ったのかしら。
おもなメニューは
【正刑】
・下手人→「殺人犯」の意味でもあり、刑の名前でもあります。斬首(打首)後、遺体は希望すれば引き取れます。
・死罪→これも刑の名前。斬首の上、遺体は刀の試し斬りに使うので返却不可。死罪と死刑は呼びわけが必要なのです。
・獄門→引き廻しの上、斬首からの晒し首。遺体は試し斬りに使用。
・磔→引き廻しの上、磔柱に縛って槍で突いたら三日放置。
・鋸挽→引き廻し後に土に首だけ出して埋められ、横に木でできた鋸をセットされ『お好きに挽いて下さい』と看板かけられます。実行した通行人はゼロだったそうです。誰がやるか! 二日晒された後、磔。
軽い正刑は、
所払→住む町から追放
叱責→叱られる
急度叱り→キツく叱られる
とかです。最後かわいい。
【属刑】
・市中引き廻し→牢屋敷〜市中〜牢屋敷。のち下手人か死罪(牢屋敷での執行)。
・五箇所引き廻し→牢屋敷〜鈴ヶ森or小塚原刑場への片道切符。外での執行。のち磔や鋸挽。あと火炙り(放火犯限定メニュー)とかも。
・晒し→日本橋の南端に晒されます。鋸挽は二日、不義密通は三日。罪状を書いた看板も立てられます。東海道五十三次の初っぱなには描けません。
・墨刑→窃盗罪や遠島など、罪状によって違う形の刺青をします。主に腕ですが、額にキン肉マンみたいに『犬』って刺青した渡辺いっけいさんを見たことある。何の罪かは忘れた(内容も忘れた)。本当にあった刑のようですが、笑い以外の何を狙った刑なのか……
などなど。
ここで重要ポイント。
死刑のほとんどは、庶民用です(・o・)
武士は、自分の刑の重さを自分で決められるからです。切腹すりゃだいたい許されるんで。
(┛◉Д◉)┛彡┻━┻
切腹は、己に恥じることなし、という武士の誇りを見せる儀式でもありますが、武士の『斬首』は罪人扱いで身分没収。最も屈辱的な刑です。近藤勇さんがこれですね。
関ヶ原のあと、自分に邪魔だからってんで、豊臣の名を借りて石田三成、小西行長、安国寺恵瓊を問答無用で『斬首』にした狸。
狸のなにが嫌いって、この流れが一番嫌いなポイントなんですよ!!!!
やるなら徳川としてやれよ!天下簒奪に名乗りを上げろよ!この時点で豊臣に反逆すんならまだ分かるよ!
「豊臣に害をなす逆臣を誅する」とか、どの口が言ってんだコラァ!!
そしてこの仕打ちを美化する某ゲームも某大河もクソくらえだってんだよォォオ!!!!!!
コホン。
ところで死刑とか拷問とか、時代劇ではわんさか見聞きしますが、そうホイホイやりません。
拷問は老中の許可が必要だし、それも明らかに証拠あるのに自白しない凶悪犯罪者にのみ行なわれます。
死刑や拷問が行なわれる日は、老中は食事を抜き、身を慎んで過ごしたとか。全員そうだったかは知りませんが。
で、死刑の首斬り役および御様御用(刀の試し斬り役)として厨二心をくすぐるのが、山田浅右衛門です!キャー!
別名、首斬り浅右衛門。
江戸が舞台の小説を書きたい人なら、一度はこの人を使いたいですよね(笑)!世襲する名前なので、何代目浅右衛門、とか創作し放題だし。
一太刀で首を落とす技量。死体を重ねて上から一刀両断し、何胴斬れるかを試す御様御用。(七つ胴、八つ胴とかの記録があるらしい)
その不気味さとは逆に、身分は浪人扱いなので普段は紙くず拾いしてるギャップ(処刑人一族は汚れた職業とされ、幕府お抱えなのに家臣扱いされなかった)。
ほーら、キャラが盛り盛りだよ〜
もっさりした不精ひげのイケオジがいいな〜(笑)
気が向いたら三養堂に出したいです☆




