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あの日の君と、  作者: あめおと 
2/2

めんどくさい男




「おーい、聞こえてるかー?高橋ー?」


なんだよ。人が考えごとしてるのにうるさいな。


「おーい」

「なんだよ」


考えるのをやめて僕の名前を呼んできた彼、中川陽太に目をやった。

「そう怒んなって」っと僕の肩を叩いてくる。


「で、どうした?」

「ん?なにが?」


あほか


「用事があるから僕を呼んだんじゃないのか?」

「あーそうだ!これに名前書いて欲しくて」


そう言ってA4サイズの画用紙をクリアファイルから取り出してきた。

そこにはクラスメートの名前がずらっと並んでいる。


「なにこれ」

「もうすぐ音楽の林先生が産休になるだろ?林先生には1年の時からみんなお世話になってるし、みんなで何かプレゼントしようってなって」

「へー」


林先生、か。担任ではなかったけど音楽の授業でお世話になったな。

誰にでも優しくて、柔らかい雰囲気が人気だった。

林先生ならなんか知ってるかな?


「高橋も名前書いて」

「うん」


シャープペンを取り出し、さっさっさっさと書く。


『高橋隼斗』


「お前足速いよな」

「そう?」

「うん。名前からしてそう」

「よく言われる」


苦笑いしながらそう答えると一つ疑問に思った。


なんでこいつがこの紙を持っている?

学級委員でもないのに。でも男女関係なく人気者だからなのか?

でも休み時間は一番前の席で寝てるか、誰かと話しているしかないしな。


「隼斗くん……、もしよかったらなんだけど、」

「なんだよ。君付けで呼ぶなよ、キモいわ」

「数学の宿題の答え写させてくれませんか……?」


やっぱりこっちが本題か。


「僕以外に聞いてよ。誰でもいいだろ」


そう言って立ち上がろうとすると中川は俺の脚に抱きついてくる。


「は、はなせ!」

「嫌だぁー!高橋のがいいの!」

「は!?なんでだよ!」


教室のあちらこちらから「陽太可愛いー」「陽太くんが駄々こねてて萌える!」って声が聞こえるのだが。こっちは迷惑なのに。


「高橋見せてあげればいいのねー」「陽太可哀想」っていう声がめっちゃ聞こえてくるんだが。


相変わらず中川は「嫌だ嫌だ!」って駄々こねてるし。





……なんか俺が悪いってことになってないか?






「はぁ〜、めんどくさ」


僕は机からノートを取り出して中川に渡した。


「今日だけだからな。次からはないから」

「うぅ〜……高橋ありがとう!」


それと同時に「きゃー!」「陽太可愛すぎ〜!」「高橋くんいいなー!」っていう謎の言葉が聞こえるんだが。


女子って謎だな。こいつのどこが可愛いんだか。






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― 新着の感想 ―
[良い点] 巻き込まれた方としてはたまったものではないでしょうが、端から見てる分にはいいですよね( *´艸`) 私も教室の隅から見ていたい笑 [一言] 但しイケメンに限る笑
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