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一章上 突然の崩壊 

ちょっと重いですが・・・


 昼を過ぎようとしていた。

 ただ、皆腹減り時である。その器のように家に傾いている4人が、何やら話している。

 ワンルームだが、パソコンはない。その机でアルバイト広告を見る奴が言う。

「知らず知らずのこのアルバイト。ただいかんせんなあ」

 と。

「マグカップ、いいの見つかった?」

 そう言ったのはハンカチである。偽名である。

「そもそも、いいの見つかる訳ないかな。わたしも早く……」

「まあ、そうあせんな」

「先程の計算では。アルバイトの数10件。苦労度数120.99%。ただそこの店までは1200メートルおおよそ。確かに我々の敗北である」

 こねくと、が言う。

「そもそも、アルバイト、とは計算高く。おおよそ12000円位の率数でしか賃金が貰えないのが、普通80%だといえる。マグカップがそう言うのも当たり前の如く分析できる」

 そういって、こねくとは菓子パンをつまんだ。

 はあ、と息をするマグカップ。

「ハンカチ、お前は?」

「絵師さんだけど」

「……それだってなあ」

 マグカップがアルバイト広告をクシャリ、と丸めてみた。確かに頷けるものの、しかり考え込む。

 こねくとが口を挟む。

「いぬみみは元気か」

「まあ……」

 考え込むマグカップ。

「あいつは、どういうことか?」

 さっきから、説明していないが。残りの由香は机でひたすら絵を描いている。

 マグカップは特に気にするタイプだが。

「ん?」

 いきなり部屋に一人の男が入って来た。

「野原ケン太だ」

 なんか壮絶した。

「勝手に入ってくるなと言ったら、貴方ならどう言いましょうか」

「それよりも」

 ケン太が座る。

「言い情報だ。こりゃあ…すげえからな」

 その情報に由香も覗き込む。

「不良羅針盤の位置数でこんなものを。まあ、伊達だな」

「まーた。がせじゃねえだろうな?」

 マグカップも残飯をあさる。

「まあみてろって…。今日恐らく出る…」

「いぬみみ、連れてくる?」

 ハンカチがドアに向かう。

「確かに…」

「ケン太。とりあえず準備はしておくから」


 ケン太は一丁目付近で不良をフルボッコにしていたところである。

 まったく、中学生なめんな。法律に詳しく立っていいだろう?

「で」

 羅針盤、という不良測定器を見てやる。

 これを見ると判るのはケン太である。

 しかし、確かに確定過ぎる。この位置。ケン太が睨むのはそこである。

 西の方の不良に遭ってみるか。


 夏はまだだろうか。そう、思わせるが、作戦会議前に、ケン太はヒト缶飲んだ。

「たく、おめーの羅針盤ってもんは信用性優れすぎだって言ってんだろ」

 紙吹雪だった。そう言うのは。ケン太がコーラをすぷらったしながら飲む。

「…まあ、そう信じて得か?」

「あのな。出動は出動。悪者は悪者。わかってんだろ?それくらい」

「まあ、」

 ケン太が歩く。

「行くのか?」

「作戦会議だ」


 もう一度先程のマグカップの一室に集まると、流石に考え込むのを辞めているマグカップであった。

「来たのか」

「測定におおよそ102分程。勝利可決率越えてます」

 スナック菓子をぼしぼし食うこねくと。

「どうだったんですね?」

 いぬみみも参戦していた。

「紙吹雪から菓子の通達。それと……奴はやられている」

「なに!?」

 ケン太の言葉に、意外な目線を向けるマグカップ。

「心外ですね。120%生き残れる方法です。それ。ただ、幻聴原子類特化が問題である。吸わすのはまずい」

「それと……」

 ケン太が釘挿しする。

「奴の家、位置が悪すぎる。頃合いを見て特攻だな」


 夜・11時。確かに肌寒い。しかし、すんすんとした寒さではない。

 その中で、特攻打をかけるのは、ケン太、いぬみみ、ハンカチ、マグカップ、リツカであった。

「居たぞ!あそこだ」

 ケン太が叫ぶ。急ぐ5名。

 行く先に倒れこんでいる中学生が1名。それに目をやる大人3名である。

 陥れにしては激しいと見た。

「ふざけんな!!」

 いぬみみが歯を見せて吠える。身体からものが飛んでいく。

「うおー!」

 一人の大人を撃破。瓦礫に吹っ飛んでいって即死である。そもそも幽体離脱でヒトを殴ることは法に抵触しない。

 残り2名が青ざめている合間に、ハンカチが寄る。「咲夜、大丈夫?」

「俺に来るとは…ちょっと、身体が変な動きするから安心しろ」

「ゆるさねー!!」

 いぬみみがもう一人に手を掛ける。ドカとも寸とも言わずにすっ飛んでいく――!!

「あー!」

 即死である。視下湾にすっとんで落ちていった。

 残りの一人に目を向けるケン太。

「中学生をなめんなよ」

「お前。ただもんじゃねえよ!」

 あんたも吠える大人であった。

「分かってないのはてめえだごんやろう」

「こっちは学級崩壊してんだよバカァ!」

 その学級崩壊したクラスメイト達――要はケン太側は流石に黙らす。

 ケン太が前に出る。

「分かったか。次やることは決まってる」

 そう言ってやった。マグカップが咲夜に肩を貸す。

「覚えておけよ!」


 事情は伺った。ただ、大人や親の陥れとしては貧弱すぎる、と咲夜は見なす。

 しかし、理不尽には者が必要だ。とリツカ。

「しのぎようはあるんだ。ただ、あのバカ。そうやって喧嘩売ってくるとは…」

「無理はさせない」

 ケン太が言う。

「明日の陥れで仕留められる。確実だ」

 そう、信用ある咲夜であるが、とっとと帰ってくのであった。

 一悶着つく皆。夜なのに忙しいんだよ。

「就職、ってこんなもんかね」

 リツカであった。

「そもそも、私の親も呆れてんだよ。この世の中って」

 ジュースを飲む。いぬみみも頷く。

 そうやって、ヒトとヒトは別れを告げ、床に入っていった。








気に食わなければ放置OKなので、よろしくお願いします。

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