プロローグ 悪夢 ~生ける屍~
楽しいな
バンドリ((((
お楽しみください!
優Side
「何よあれ...」
私は教室の窓から見る景色に驚きが隠せなかった。自衛隊だと思われる人たちがその人に近づいてくる人たちを銃で撃ちぬいている。日本は人に銃を向けないはずだと思ってたのに・・・。
「真奈美、何が起こってるの?」
思わず私は真奈美に聞いてしまった。
「分からない。ただ、これはすごいよ・・・」
真奈美の回答は思った通りだった。二人でしばらく外の風景を眺めていると、加寿が声をかけてきた。
「優!真奈美!一緒に外まで出るぞ!」
加寿が声をかけなかったら、私たちは助からなかったかもしれない。私たちは移動をはじめた。
「分かったわ」
「了解!」
クラスにはほぼ人は残っておらず、まだ支度をしている人がいる。そんな人を横目に見ながら、教室のドアを開けて、三人で息を合わせて走る。
五分ほど走ったころ、加寿が声を小さくして私たちに声をかける。
「止まってくれ。あの人の様子がおかしい。」
目の前の人であろう人は、目が見えない人のようにうろうろ徘徊していた。
「どうしたのかしら・・・」
「見てわからない?あれは感染してるよ。血まみれじゃん。」
「まだわからないわよ。どんな症状なのかわからないんだから。」
目の前の人は、唸り声をあげて徘徊を続け、横たわって動かない自衛隊に躓き、転んだ。
「静かにしろよ...」
「分かったわ」
次の瞬間、驚くことが起きた。目の前の人が、自衛隊の人にかぶりついたのだ。
「うわっ!」
「ヴゥゥ」
真奈美が思わず声を出してしまい、「ヒト」は真奈美のほうを向き、唸り声をあげる。
そして、真奈美たちに向かって動き出した。
「これはやべえぞ・・・」
私たちは硬直したまま動けなかった。
そうしている間にも、ヒトは真奈美に近づいて行っている。
「やめてください!こっちに来ないで!キャァァ!」
ヒトは、真奈美に掴みかかり、噛みつこうとしている。しかし、加寿が動き出した。
「やめろ!真奈美から離れろ!」
そう言って加寿はヒトに向かって飛び蹴りを食らわせる。頭を狙った強烈な一撃がヒトを襲い、それは倒れた。倒れていた真奈美が起き上がり、足を上げる。
「よくもやってくれたな。こいつめ。」
恨みが最大限込められたその言葉を吐き捨て、真奈美はそれの頭に上履きで踏みつけを食らわせる。
さすがにその一撃がとどめになり、奴は死んだ。
「みんな、怪我はないか?真奈美は?」
「うちは大丈夫。優、もう大丈夫だよ?」
放心状態だった私に、真奈美が声をかける。
「ん、真奈美。もう平気なの?ごめんなさい、何もできなくて。」
加寿は真奈美のことを助けたのに、私は何もしていない。罪悪感を感じてしまい、真奈美に謝る。
「いいんだよ。もう大丈夫だし。それよりも先に急ごう。こんなのがうじゃうじゃしてるんじゃ私たち持たないよ。」
「そうね。加寿も行きましょう。」
私たちは昇降口に向かって走った。
To Be continued............................
次回に乞うご期待!