真夜中の帰り道
初投稿です。
飲み会で遅くなってしまった帰り道に空を見上げる。真っ暗な空にはわずかな星の光と半分欠けた月があった。この欠け方は確か下弦の月というのではなかっただろうか。ずっと前の記憶であるから定かではないが、確かそうだった。
その月を弓に見立た時、矢が放たれる方向に地球の朝があり太陽がある。そこからどんどん宇宙が広がっていった。そうすると、もう空が宇宙にしか見えなくなってしまった。その宇宙にはきっと惑星が幾つも浮かんでいる。一番大きく見えるのは土星だ。球体の周りを平らな道が囲っている。その他にも大きさに差はあれど、幾つもの惑星が見える。
小さな頃、父親がレンタルショップで借りてきたDVDをよく見ていた。その中に、空に幾つもの惑星が浮かんでいる映像がある。内容も何も思い出せないが確かにあった。その記憶は確かである。地上には遥か彼方まで砂漠が広がっていた。そして一人の男が白い宇宙服を着て、透明なものを隔てた先にその光景を見ている。その感情は絶望か感動か、そんなもの覚えていない。
とか思って、また前を見て歩き出す。この間わずか数十秒。決して歩みは止めない。真夜中に立ち止まって空を見上げてる奴なんて可笑しいもの。きっと他の人から見たら、自分に酔っているように見える。っていうか空見上げてる時点でそう見えるのか?まあ、実際そうだがな。自分は想像力豊かだと思って、他人と違うんだと思いたいだけ。
でもまた前を見て歩き出すのです。自分の家に向かって。




