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堕落勇者の希望

さらに注意 現状IFストーリーの続編 あとで整理します

堕落勇者の希望

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私は寝転んで、目の前を眺めている。いや、正しくは洞窟内を無駄なく歩いている。

違う。本当にただ、一番楽な体勢で、何もせずに眺めているだけである。



よくわからない?そんなこと私に聞かれても困る。私にもよくわからないのだ。



体が勝手に動いている。こういえば伝わるだろうか。

楽でいいと考えてるのも事実だ。


ことの発端はいきなりあらわれたナビというやつ、こいつが原因だ。


簡潔にまとめると、無理難題を押し付けられ、やる気がなくなっていた私に、助力を申しでて、私がそれを許可した。

そんな感じだった。


今の私の体はナビが動かしている。そして私はそれをただ眺めていた。眺めているだけでは暇だったので、今までのことを振り返っていた。

ただ、それだけ・・・


よく体を預けても平気だった?仕方ないじゃない。ここは私の未知の世界。それに明らかに今までより危険な場所。それに今までの私の理は通用しそうにない。

きっと私以外の誰だって、力を貸してくれるっていう人がいたら、助けてっていうに決まっている。そうでしょう?


私はここずっと自問自答し、体を貸していることを正当化しようとしている。


ここまま体を返してくれなかったら、きっと私はただ、こんな感じで眺めるだけで一生を終える。彼が操作する私を、ただひたすらに眺めるだけの人生。



そんなのはいやだ!



どうすればいい?彼は私と話がしたいだけという。彼を楽しませる話をひたすらして機嫌を取る?私はそんなに会話上手じゃない。



ならば、彼に操作されない術を身につけるしかない。今の私には彼の操作をどうにかすることができない。彼はまだ従順である。操作するなと言えば返してくれる。

ならばどうにかこの現状を維持している間に、魔術でも秘術でもなんでもいい、彼の操作による干渉を私から取り除く術を身につけるしかない。


私はナビを仮想敵とみなした。あらゆる、可能性を考え、どうやって倒すか模索していた。

その結果わからなかった。


無理難題を解決するために、無理難題を押し付けられた。そんな気分だった。



きっと、この傍には、兄がいるはず。賢い兄なら相談すれば・・もしかしたら、どうにかしてくれるかもしれない。

まだ希望は捨ててない。


そう考えながら、ただひたすらにナビが操作する私を見つめていた。



ナビはとても賢かった。時に足音を消すように歩き、時には魔術を使って相手をやり過ごした。


私はさらに考える。これは、私の体だ。こんな魔術は知らない、でも自分の中の魔力の流れを感じた。きっと私にも使える。

そう考えるとすぐに彼に質問していた。


<<今の魔術どうやったの?>>


「どうやったって?そうだな・・カメレオンっていってわかるかな?あの魔物の目からみた景色に自分が写らない、いや自分の奥にある景色が見えるようにして誤魔化すんだよ。」

「体色の変化、光の屈折でもいいよ。そのどちらか、あるいは両方、もしくはそれ以外も含めた役に立つこと全部だね。」

彼は魔術の理論のようなものを説明していた。


そう、魔術の現象には必ず理由がある。勝手にちぎれた腕が回復することなんてありえない。

例えば簡易治癒魔法。これはほっとけば治るような怪我を直す時に使う。この魔法の原理は時間経過。傷が治る代わりに、その分年を取る。そんな感じだ。

ほっとけば死んでしまうような怪我に簡易治癒魔法をかければ、そのまま死ぬ。もうこれは治癒魔法じゃないけどそんなものだ。



魔法の原理が分かれば、対抗できる。真逆の魔法で対抗するか。魔術の流れ自体を消してやればいい。

私はほとんどの原理を家族や仲間から習った。使えないものはきっとない。でも魔力が足りない。形にするにはもっとそれ以外の何かが必要なのだ。

私にはそれがなかった。

だから魔法はまだ使った経験が少ない。使えるものが限られていた。大きな現象は起こすことが出来なかった。一日に使える魔法の頻度が少なかった。


彼は尋ねればなんでも教えてくれた。この洞窟の構成、魔物の対策、体の動かし方、この奥にある杖の状態まで。


彼はとても協力的だ。彼の評価をあげる。けど仮想敵なのは変わらない。どうしても体を奪えることが大きなネックになってしまう。

どうにかしたい。そう考えている間に目的地に着いた。


「ミストか・・?」奥の方から消え入りそうなよわよわしい声が聞こえる。ミストは、私の名前だ。この声の主ははっきりと覚えている。

「あれ?」ナビが困惑した声を上げる。

<<兄さん!>>私の声なき声は、何にもならない。

<<返して!>>私はナビにそういうと、ナビはごめん。と謝りながら操作をやめ、おとなしく引き下がっている感じがした。


「兄さん!」私はもう一度叫ぶように言いながら走り出す。

「・・ちょっと待て」と少し先にある杖の方から声がする。そういうと私にもわかる魔術が消えては現れた。


この魔術は防御結界、侵入を拒む。魔術だ。それは、杖の周りに展開されていて、消えるとほぼ同時に、私と杖を含めた外に結界が張られた。



昔をつい思い出す。私がそうもっと小さい時、もちろん最近でも、彼・・杖はこうやって私を出迎えてくれていた。


「変わらないね。ケン兄さんは」私は兄さんからケン兄さんに言い換えた。ほかの兄の可能性を考慮してだったが、そんなことは口が裂けても言わない。

「久しぶりだな。ミスト」

「久しぶり?」私は、彼とは一日の間に会っている。そう言って考え直す。・・・ここは未来の世界だと思いだすのに少し時間がかかった。


そして、その間に彼が杖になってしまっていることにようやく気が付いた。

「本当にケン兄は、バカなんだから・・・」彼は賢龍とよばれ、バカではなく一番龍族の中で賢いと言われていた。

私がバカと言っているのはそのことじゃない。彼はきっと私のために、こうなったのだろう。そういう意味だ。


「ははっ。この姿だから、お前に再開できたんだ。そうだろう?」

「バカ兄」



ただひたすら、再開を喜んで会話していた。



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終わったと言ったな、あれは嘘だ。

こっちをメインにするしか、道がないことに気づく。

やっぱりかき回しすぎて、見落としがあった。

性格が漠然としすぎていて、やりたかったのとすり替わっていた。


筆記の手やイメージが滞ったらいろいろ整理します。

とにかく書く。













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