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序章05 偶然の出会い、それとも恋?

序章第五話 偶然の出会い、それとも恋?

▼1

「記録音(きろくおん)って……なんだよそれ~。別にヒーロー伝説でもなんでもないだろ」

夢人(ゆめと)は相変わらず君語の体に閉じ込められたまま、力なくツッコミを入れた。ツッコんだのは、さっきの「星の海を越えていく旅」というフレーズだ。でも星の海なんてまだはるか遠くで、窓の外に広がっているのは中華民主国のただの市街地だった。誰かがパートナーを組んだからといって、街灯が勝手に天の川の形に並んでくれるわけじゃない。

三〇二号室の常夜灯が銀髪を照らし、うっすらと白い光の輪を浮かび上がらせていた。ベッドに座ったアンソニアは、雪のように白い瞳を三日月の形に細めて、やさしく、そしてちょっと意地悪そうに笑った。

「夢人さん、勇者伝説の間違いですよ~」

「勇者がクローゼットに詰め込まれるかよ」

「詰め込まれます」彼女はうなずいた。ずいぶん自信たっぷりなうなずきだった。「未来のあなたは、クローゼットよりもっと不思議な場所をくぐり抜けることになりますから。まあ、それはまた先のお話ですけど」

夢人がさらに文句を言おうとしたとき、ドアがいきなり開いた。ノックすらしない開け方だった。彼女にとって、このフロアは自分の家の台所みたいなものなのだろう。

片手にカルテ、もう片方の手を腰に当てたラフィアが立っていた。サボりを見つけた担任みたいな顔だった。白衣の裾には夜勤のしわが残っていて、全身から消毒液の匂いがしている。彼女にとっては、たぶん香水みたいなものなのだ。

「あなたたち、今誰と話してたの? 『記録音』って誰のこと?」

夢人はあたりを見回した。窓はそのまま。お茶も残っている。ボストンクリームパイが載っていたお皿だけが空っぽになっていた。あの文学少女は、時間どおりに回収されたみたいに姿を消していた。

「ずっと本を抱えてた、あの女の子ですよ。……あれ? どこ行った?」

アンソニアは小さくため息をついた。いつものことだと言わんばかりだった。「たぶん、時間切れで消えちゃったんでしょうね」

ラフィアの視線が、すかさずアンソニアに照準を合わせた。語尾がこれでもかと引き伸ばされる。

「ア——ン——ソ——ニ——ア。あなた、また六道人の力を無駄遣いしたんじゃないでしょうね? 昨日呼び寄せたあの六道人のせいで、病院がまるごと解体されかけたのよ。分かってる?」

アンソニアはとたんに、いたずらを見つかった小動物みたいに縮こまった。夢人の背中に隠れて、銀色の頭を半分だけのぞかせる。

「うう……ごめんなさい。今月の修繕費は、あとで病院に振り込んでおきますから……」

ラフィアは額を押さえた。信じようとしない人間なら山ほど見てきた。その厳しい目つきはふだん部外者に向けるものなのに、今は自分が世話をしている患者に向けられていた。

「患者さんがけがをするくらいなら、まだいいのよ。医療機器や病院の設備が壊れるのが、いちばん頭が痛いんだから」

「え?」夢人は思わず聞き返した。「患者がけがするほうが、よっぽど大変なんじゃないですか」

ラフィアはちらりと彼を見た。その目にはいろいろなものがしまい込まれていたが、彼女はただ淡々と言った。

「三十分以内の体の傷なら、〈使徒(しと)〉の力で跡も残さずに治せるもの」

夢人ははっと思い出した。屋上で、あと少しで自分を真っ二つにしかけたあの黒い炎。そして目を覚ましたときの、傷ひとつない肌。残っていたのはマフラーの小さな穴だけだった。布は、三十分では元に戻らない。

「あのとき俺が黒炎骸姫(こくえんがいき)に斬られたのって……まさか……?」

「ええ、そうよ。まさか君語ちゃんまで六道人だったなんてね」彼女はウインクして、急に口調をやわらげた。ちょっと頼れるお姉さんの雰囲気だった。「でも、あなたの彼氏さんを救うのは無理なの。アンソニアみたいな生まれつきの病気は治せないし、あなたたちが運ばれてきたときには、もう三十分以上たってたから。その時間を過ぎたら、主も、私が向こう側から人を引き戻すのをお許しにならないの」

夢人の目が暗く沈んだ。二〇一号室のあの緑のランプは今も規則正しく点滅している。なのにどれだけ点滅しても、「目が覚めた」という知らせだけは出てこなかった。

ラフィアが彼の頭をくしゃくしゃと撫でて、紫のポニーテールを少し乱した。この体は抗議しようとしたが、彼女の温かい手のひらに押し戻された。

「はいはい、そんな泣きそうな顔で見ないの。もう遅いし、君語ちゃんも早く帰りなさい。あとのことは私がやっておくから」

彼女はエレベーターの前まで送ってくれた。ドアが閉まる直前、夢人は見た。彼女がカルテを腰のあたりに挟む、無駄のないその動きを。まるで、ひと組の翼を白衣の中にしまい込むかのような仕草だった。翼のことについて、彼女はひと言も触れなかった。でもそれを、夢人はそう遠くないうちに自分の目で確かめることになる。

★ ★ ★

▼2

翌日の昼、病院の救急外来。

漁師たちが、金髪の外国人の男を運び込んできた。血の匂いよりも先に、潮の匂いが流れ込んでくる。肩にも腹にも血の跡があり、手首には縄で縛られたような痕がついていた。手には何も持っておらず、リストバンドもなかった。リストバンドはたぶん海の底だ。彼がつかみ損ねた誰かと一緒に。

男は意識を失っていても、貴族のような品と野生が入り混じった独特の気配をまとっていた。長い金髪は海水で頬に貼りつき、褐色がかった瞳がまぶたの裏で動いている。まるで、自分にしか聞こえない何かの声に耳を澄ませているみたいに。引き締まっているが大げさではない腹筋が呼吸に合わせて上下し、高熱で肌がてらてらと光っていた。

ラフィアが処置を引き継いだ。包帯を替えているうちに、思わず小声が漏れる。

「うわぁ……けっこうイケメンじゃない……」

同僚がすかさず茶化した。救急外来は、こういう軽口でなんとか回っている場所なのだ。

「ちょっとちょっと、イケメンコンテストじゃないんだから。顔より先に傷を見なさいよ」

検査の結果、傷口からの感染だと分かった。そのせいで高熱が続き、彼は何日も昏々と眠り続けた。その数日の夜勤のあいだ、ラフィアは彼が夢の中で日本語を話すのを何度も聞いた。その日本語の声はとても小さくて、誰かの刀に話しかけているようでもあり、誰かの名前に謝っているようでもあった。資料にはアメリカのパスポートのコピーが挟まれていた。国籍と、彼の口から出てくる言葉が噛み合わない。その噛み合わなさが、かえって彼女の気を引いた。

「変ねえ。アメリカ人なのに、なんで寝言が日本語なのかしら」

その日の深夜、彼女は彼の口元に耳を寄せた。何を言っているのか、ちゃんと聞き取りたかった。聞き取れなければ看護記録が書けない——というのは口実だ。本当の理由は、死の間際に言葉を取り違えながら家族の名前を呼ぶ人を、彼女はあまりにもたくさん見てきたからだった。

男がいきなり目を開けた。病人とは思えない速さで上体を起こす。その唇が、彼女の耳たぶをかすめた。やわらかくて、熱かった。高熱の温度が、まるごと彼女に焼きつけられたみたいだった。

ラフィアはその場で固まった。耳たぶの熱が、そのまま頬までのぼってくる。

「きゃっ! ご、ごめんなさい! わざとじゃないんです!」

慌てて背筋を伸ばし、無意識に熱くなった耳に手をやる。触っている途中で自分が触っていることに気づいて、顔がさらに赤くなった。

「あの……わ、私、ただ、夢の中で何を言ってるのか聞き取ろうとしただけで……」

男はまだ我に返っていないようだった。褐色の瞳には驚きと混乱と、それから鉄錆に長く浸かりすぎたような苛立ちが満ちていた。彼は切羽詰まった声で聞いた。

「今、何時だ? ここはどこだ? 俺の両親と、妹は?」

ラフィアは深く息を吸い、看護師としてのプロ意識を、耳たぶのあたりから拾い上げた。

「まずは落ち着いてください。あなたが運ばれてきたとき、一緒にいた方はいませんでした」

彼は彼女の肩をがっとつかんだ。強い力だった。看護師を困らせたいわけではない。ただ、海の中から世界をまるごとすくい上げたい一心だったのだ。

「俺は、どこから運ばれてきた?」

「漁師さんの話では、あなたがひとりで浜辺に倒れていたそうです。ほかには誰もいませんでした」

彼の顔から、どんどん血の気が引いていく。

「俺の家族は……誰も、見つかってないのか」

「今のところ、何の知らせもありません」

「グアムかハワイには連絡したのか?」

ラフィアは呆気に取られて、妙に本格的な台湾なまりが飛び出した。

「はあ? ここ、台湾ですけど」

彼は長いあいだ黙っていた。医療機器が三回鳴るくらい長く。それから、独り言のように低く唸った。

「なら……客船の沈没は、ニュースになってないのか」

「この一週間、そういうニュースはひとつもありませんよ」

拳がベッドに叩きつけられた。鉄のベッドフレームが震え、その振動で彼自身の骨がしびれる。それがかえって怒りに火をつけた。その怒りの名前が、ついに歯のあいだから押し出された。

「くそっ。ライバル企業にハメられた……任天道(にんてんどう)め!」

彼が顔を上げた。褐色の瞳に、狂気と絶望の炎が燃えている。その目はまっすぐに彼女を射抜いていた。看護師を見る目ではなかった。まだ開くかもしれない扉を見る目だった。

「手を貸せ。手を貸さないなら……お前を殺すしかない」

「ええええっ!? なんでそうなるのよ!?」

次の瞬間には、フィニックスはもう彼女をベッドに押し倒していた。どこに目をやればいいのか分からなくなるくらい、きわどい体勢だった。ラフィアは恥ずかしさと怖さで声を震わせた。

「な、なんで私なの? 私、イギリスから台湾に研修に来てるだけの看護師なのに……」

彼は低く笑った。かすれた、ぞっとするほど色気のある笑い声だった。でもその底には、まだ眠りから覚めきっていない復讐心があった。

「フッ、だからちょうどいいんだ。俺の言葉が分かって、おまけに外国人だ」

「今夜のうちに病院を抜け出す。長居すれば入管に強制送還される。そうなったら、もう二度と復讐できない」

彼は彼女の耳元に顔を寄せ、さっき触れたところに熱い息を吹きかけた。その肌は、まだ唇の温度を覚えていた。

「余計なことは知らなくていい。また明日な」

言い終えるなり、彼はあっさりと彼女の意識を刈り取った。気を失う直前、ラフィアの頭をよぎったのは——主よ、この人の傷はまだ熱を持っています。なのに、熱を持った人間のほうが、正気の人間よりもずっと上手に歩いていくなんて。

★ ★ ★

▼3

翌朝、五時。

同僚が、空っぽのベッドに突っ伏しているラフィアを見つけた。金髪の患者の姿はとっくになく、シーツには潮と高熱の混ざった匂いだけが残っていた。

「ちょっと、ラフィア! 起きなさいよ! 患者さんは? どこに行っちゃったの!?」

彼女は跳ね起き——次の瞬間、崩れ落ちた。その悲鳴でナースステーション全体が目を覚ました。

「うわぁぁん……終わった……患者さん、いなくなっちゃった……」

それからまる一日、彼女は師長にこってり絞られた。始末書を書き、警察に届け出て、行方の分からない家族を探し、入管からの電話に応対した。電話に出すぎて、耳が完全にしびれた。くたくたに疲れた体を引きずって寮に戻ったときには、もう次の日の明け方になっていた。廊下の電球がひとつ切れていたせいで、ドアの下の隙間から光が漏れていることに、彼女は気づかなかった。

ポケットのどこを探しても、鍵が見つからない。二回探して、二回とも空っぽだった。

「うう……嘘でしょ、ほんとに病院に忘れてきた……?」

ところが、寮のドアが内側からゆっくりと開いた。たくましい腕が彼女の口をふさいで部屋の中に引きずり込み、後ろ手に鍵をかけた。ずいぶん静かな鍵のかけ方だった。もっと大きな金属音に慣れすぎていて、静かな音のほうが安全だと感じているのかもしれない。

バスローブを一枚はおっただけのフィニックスが、彼女を見下ろしていた。鋭い目の奥で、まだ熱がくすぶっている。熱は下がっていないのに、彼はもう彼女の部屋を、一時的な隠れ家に仕立て上げていた。

「俺がここにいることは、絶対に誰にも言うな。いいな?」

ラフィアの心臓は早鐘のように鳴っていた。それでもどうにか、こわばった、看護師専用の営業スマイルをひねり出した。

「フィ、フィニックスさん、まずは落ち着いて……あはは……」

ごくりと唾を飲み込んだところで、ひらめいた。視線が台所へ流れる。そこには、自分では絶対に飲まない、同僚に押しつけられた赤ワインが一本置いてあった。

「あ、そうだ。あなた……一緒に赤ワインでもどうですか? ゆっくりお話しして、リラックスしましょ?」

グラスの中で赤ワインが揺れ、芳醇な香りが広がった。この小さな寮の部屋に、ひとまず落ち着いて話せる空気が生まれた。二人は小さな食卓に向かい合って座った。一触即発の、微妙な空気だった。ただ、破裂しそうなのは刀ではない。彼の目の奥に、いつまでも引かずにたたえられている海だった。

「あの……あなた、アメリカ人ですよね?」

「ああ」

「お仕事は……?」

彼はグラスを見つめた。声は低く重く、小さなひびが入っていた。

「もともとは、アメリカのアタリ社のCEOだった。オーナーの息子でもある」

彼は苦く笑った。グラスの中身が、それに合わせて小さく波打った。

「だが、会社の株が日本の任天道に買収された。奴らは接待という名目で……俺の家族を、皆殺しにしたんだ」

彼の握る力で、グラスに細いひびが入った。船体に浸水していく、あの一本の裂け目のように。

「誓ったんだ。もう二度と、誰も信じないと」

そこまで話したところで、彼は崩れた。テーブルに突っ伏して、声を上げて泣いた。それほど大きな泣き声だったのに、そのおかげで、この寮の部屋は初めて家らしい顔をした。

「会社も、金も、地位も……家族まで……俺には、何も残ってない……」

ほどなくして、高熱と使い果たした気力が、彼を眠りの底へ引きずり込んだ。額はぞっとするほど熱かった。その熱さに、ラフィアは恥ずかしさの中から、看護師としての意識を無理やり拾い上げた。

「だめ。このままじゃ、ほんとに死んじゃう」

ラフィアは歯を食いしばった。腹をくくったその顔は、研修中の看護師のものではなかった。上に叱られると分かっていても、まず人を助けると決めた人間の顔だった。

「はあ、しょうがない。ひとまず『主』の力で助けるしかないわね」

★ ★ ★

▼4

彼女は自分と彼の上着を脱がせた。下心からではない。翼は肌に直接触れていなければならず、肌と肌のあいだに布をはさむことは許されないのだ。彼女の白い背中に光る聖なる輪が浮かび上がり、続いて真っ白な翼が大きく広がった。翼が狭い寮の天井をこすり、きちんと掛かっていなかったハンガーを落とした。ハンガーが床に落ちても、彼は目を覚まさなかった。

彼女は彼をしっかりと抱きしめた。やわらかな金色の光が二人を包み、高熱がみるみる引いていく。熱が下がっていくのと同時に、自分の切迫した祈りの声が聞こえた。

「恐れることはありません。神はあなたのそばにおられます。神の御名のもと、天使ラファエルが、あなたの苦しみを癒やすでしょう。アーメン」

どれだけ治せるかは、彼女がどれだけ理解できるかで決まる。高熱は分かる。海水も分かる。だからそれらは癒えた。分からない部分——彼の骨の奥にある、世界じゅうの金属を雑音として聞いてしまう傷——は、そのまま残った。誰かが鉛筆で、奇跡の一角を塗りつぶしたみたいに。その一角を、今夜埋める必要はない。埋めてしまえば、それはまた別の契約になってしまうから。

光が消え、翼が背中に収まった。ラフィアは顔を赤らめて、自分にしか分からない冗談を小さくつぶやいた。

「助けてあげたお礼に……今夜は、私が一緒に寝てあげる。えへへ」

彼女は最後の一枚を脱いで布団に潜り込み、まだ熱の残る体にぴったりと寄り添った。得をしようと思ったわけじゃない。神に触れられたばかりのこの体はまだ震えていて、震えている人間には、そばにもうひとつの心臓の音が必要なのだ。夜のあいだ、男はときどき途切れ途切れに寝言を漏らした。その中には、熱でかすれて聞き取れない、いくつかの日本語の名前が混じっていた。彼女は問いたださなかった。問いただすのは明日の仕事だ。明日が来る前に、まずはこの人を生かしておく方法を考えなくちゃいけない。

★ ★ ★

▼5

翌朝。

目を覚ましたフィニックスは、自分が素っ裸に、サイズの合わないピンクのハローキティのショーツ一枚という姿になっていることに気づいた。どう見ても何かのいたずらだった。復讐のことしか頭にない男でさえ、まず怒るべきなのか、まず自分のパンツを探すべきなのか、生まれて初めて分からなくなるような、いたずらだった。

「……なんだ、これは」

テーブルに、ピンクのメモ用紙が置いてあった。ふにゃふにゃの字で、署名の横にはハートまで描いてある。

「イケメンのフィニックスさんへ。昨夜はとっても硬くて、素敵でした。お洋服は洗濯に出したので、おとなしくお留守番しててくださいね。誰にも言いませんから。お世話係のラフィアより」

彼はメモを握りしめた。複雑な顔だった。怒りたいのか笑いたいのか分からないまま、最後に小さく毒づいた。とても小さな声だった。この寮の部屋に満ちている金属の音が、初めて、それほど耳障りに聞こえなかったからだ。なぜ耳障りじゃないのか、自分でもまだうまく説明できなかった。

「……あの女は、まったく……」

窓から差し込む朝の光が、小さな寮の部屋を照らしていた。思いがけない出会いが、こうして、奇妙な序曲の幕を開けた。そして街の反対側では、病院の二〇一号室の医療機器が、今も規則正しく鳴り続けていた。夢人もアンソニアも、まだ知らない。新しい〈使徒〉——あるいは、復讐の炎を背負ったひとりの男が、すでに一度、主の光に触れられたことを。

光に触れられた男には、まだ翼はない。黒い翼が肩甲骨のあいだから生えてくるのは、彼がようやく信じると決めたとき——あるいは、もう二度と信じないと決めた、その瞬間になるのだろう。

——第五話 完


本作は、中国語の原案をAI翻訳によって日本語化したものです。

翻訳に不自然な点や、内容について気になることがありましたら、お気軽に教えてくださいね〜!

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