4枚目 協力者
警察「いい加減吐いたらどうだ?」
と机を叩く
「お前らは何の目的であんなことをした!」
テロメンバー「未来の…」
ぼそりと
警察「はぁ…?」
メンバー「世界の未来のためですよ…
あの御方のおかげで…世界は……変わる
!!」
と急に狂ったように叫び出す
警察「あのお方とは誰だ?!」
そう問い詰めた時
メンバー「もう時間切れですよ」
警察「は?」
メンバー「がはッ…があぁ…ああ…」
急に泡を吹き床に突っ伏す
警察「おい!!まて!救護!」
メンバー「無…駄だよ……青酸…カプセ…ルだ……」
警察「ふざけるな!最後まで話してもらう!!」
メンバー「天の……導…きがあります…ように……」
そう唱えた直後バタリと動かなくなった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺「そんなことが…」
彼らは何を信じていたのだろうか…
あの御方とは…
警察「そんな訳で何も分かっていないんだ」
「なにか分かったらすぐ連絡するよ」
俺「ありがとうございます」
そんな話をして警察は帰って行った
俺「次はどうしようか、、」
プルルル
携帯電話がけたたましい音を立てて震え出す
俺「誰だろう」
???「やあ」
電話に出たのは中学生のような声をした男だった
俺「誰だ?」
???「ありゃ?もしかして忘れちゃったのか?」
そこでハッと俺は気づく
俺「そもそもなんで電話番号を、、」
???「まあいいや、会えばきっと思い出す」
「今どこにいる?」
俺「なぜそんなことを、、?!」
思わず携帯を口の方へ持っていく
???「まあ大方病院か警察署だろうけど」
???「図星かな?」
少年は俺を挑発するように続けた
「病院ならそのまま真っ直ぐ」
「警察なら2つめの交差点を右に曲がって」
「そこにある工場群の川側から数えて3つめの廃工場に来て」
俺「罠かもしれないのに行くわけないだろう!」
???「まあそうだよね。でも」
「君は来るべきだ。君が最近見ている夢、知り合いと瓜二つの少女、テロ」
「その全ての鍵となる事を俺は知っている」
俺「なんだと、、、!?」
そんな衝撃的な話を告げられ俺は固まる
???「期限は今日中。来るか来ないかは自分で決めろ」
ブチッ
通話が切れる音だけが虚空へと響いた
カンカンと鉄を叩く音が響く
俺「…」
廃工場の階段を登っていた
ダンッ!
俺「来たぞ!」
階段を昇りきり、そう宣言する
???「やあ」
俺「誰だ…?」
見たことの無い少年が影から姿を表した
???「……本当に覚えてないのか…?」
そう少年は問いかけてくるが
俺「ああ…」
俺には見覚えすらなかった
???「そうか、俺はお前に殺されたってのに…」
そんな少年の言葉に心臓がバクバクと鼓動を始める
俺「なんだと…!?」
???「まあいいさ、覚えてないならいい」
彼はこう言った
「僕は赤坂 颯馬、世界のタロット保持者だった」
俺「どういうことだ…?」
俺は疑問だった。
唐突に呼び出しを喰らって
呼び出された結果がこれだ
ただの頭のおかしいやつだったのではないかという思考が頭をめぐり出す
赤坂「まあいい、どうせ今は分からないだろう」
「それよりも重要な事だ」
そう彼は言い指を立てる
俺「なんだ…?」
赤坂「協力しよう」
俺「はぁ…?」
唐突すぎる発言に俺は何も言えなくなる
赤坂「俺は俺を捨て駒にした組織に復讐したい」
「お前は少女について知りたい」
「WinWinの関係じゃないか」
そんな話をされて
俺はついにこう口走った
俺「お前頭おかしいのか?」
少年は少し考えたあと
赤坂「まあ今はそれでいいさ」
「だがいずれは知ってもらうぞ」
そう言って少年は背中を向ける
赤坂「では」
「また連絡する」
その直後
少年は工場の屋上から飛び降りた
俺「おい!!」
俺が下を見ると
俺「どういう事だ……ああもう…」
そこには誰もいなかった
お読み下さりありがとうございました
これにて第1部は完結
第2部をお待ちくださいませ
これからもよろしくお願いいたします