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冬野つぐみのオモイカタ ―女子大生二人。トコロニヨリ、ヒトリ。行方不明―  作者: とは


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役に立ちたい

 家に戻ったつぐみは、鞄にシヤのハンカチと買ってきた新しいハンカチを入れる。


「よし! これで、いつ会っても大丈夫。月曜日に先生に会うだろうから、その時には確実に渡せるよね」


 今日は、というかここ数日の疲れでまぶたが重い。

 常夜灯を付け、布団に潜り込み目を閉じる。


 思い返されるのは、この数日間で起こった信じられない一連の出来事。

 普通の人が持っていない人知を超えた力。

 それを目の当たりにした、力を持っていない自分。

 薄暗い部屋の中で、これからのことをつぐみは眠りに誘われながらも考える。


 先生達は、これからどうするのだろう。

 例のお店を見つけて、警察に連絡だろうか。

 でも警察は、その不思議な力に逮捕は可能なのだろうか。

 では、彼ら自身が捕まえに行くのか。

 だが彼らの力は相手を攻撃するというよりも、何だかサポート的に感じる。

 靭さんは、みるとか言ってたからこれも多分サポートだろう。

 先生は……。


 そういえば先生の力とはどんなものなのだろう。

 二人の説明は聞いたり見せてもらったが。

 先生は、攻撃する力の持ち主だろうか。

 見せてないのは、自分に知られたくないからだろう。

 いつか先生が自分を認めてくれて、その力を教えてくれたら……。


「認めてもらえるように。私もあのお店を、探しに行ってみようかな?」


 思わず目を開き、浮かんだ考えを口に出す。

 見つけたら入らずに、連絡すればいい。

 以前は何も考えずに探していたのだ。

 しっかりと観察すればわかることがあるかもしれない。


「よし。明日、多木ノ駅に行ってみよう!」


 やることが決まった今、明日のために早く寝るべきだ。

 改めてつぐみは目を閉じ願う。


 ――役に立てたら、いいな。

読んで頂きありがとうございます。


誤字脱字を教えて頂ける皆さま。

皆様のおかげで自分はこのお話を書けております。

ただただ、感謝です。

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