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空木空観察日記  作者: 環田 諷
第二話
20/56

ラスト

第二話も最終話です。

 カフェテリアを出る際、クロウに呼びとめられた。不機嫌に振り返ると、首を左に傾げた姿が目に映る。ふんぞり返ったように、堂々と座っている姿が異質だ。

「それ、ちゃんとかけなきゃダメだよ」

 かける?いったい何を渡されたんだ?

「知るか」

 ぶっきらぼうにそれだけ返して、店を後にする。せっかくおいしそうなコーヒーのメニューがあったのに、非常に残念だ。


 駅へと向かう帰り道。ソラちゃんが大声を出した。

「あ!」

「どうしたの?」

「あたし、自分のカバン忘れちゃってた…」

 馬鹿なんだな、この子は。

「取りに戻らなくちゃ」

 そういって、彼女は学校への道を駆けていく。

 一人歩きながら、クロウについて思い返す。

 なんであんな変な格好をしてるんだろう?

 ソラちゃんとは、どういう関係なんだ?

 なんで人助けなんてする気になったんだ?

 考えるほどに疑問が沸く。あの男は一体何者なんだろうか。

 ソラちゃんに聞こうと顔を上げてから、彼女と別れたことを思い出した。

 まぁ、いいか。明日聞けば。

 そう思って、駅に向かって歩を進める。

 空はまだきれいな茜色をしていた。こんな時間に帰るのは久しぶりだ。駅はまだ混んでいるだろう。

 仕方ない。近くの本屋にでも寄っていくかな。

クロウが謎のままですね…

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