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オブリビエイト・リインカーネーション〜前世の記憶が無い転生者は自らの過去を探す〜  作者: 波来
第一章第一幕 前世を探す者

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クラスメート

『それでは次は来賓の挨拶に参りたいと思います』


お、睡眠時間だ、おやすみ。




と言うのは半分冗談で……。

まぁほぼ寝てたんだがな。


周りを見ると寝てる生徒がチラホラ見えた。

保護者にすら寝ている人がいたな。

父さん、あんただよ。


「はい、それでは生徒の皆さんはこれから教室に行ってもらいますので指示に従ってください。まずAクラスの人だ」


マーカス先生が壇上から降りてそう言う。

その後Aクラスの生徒らしき人たちが各々立ち上がったので私たちも立ち上がる。


「ん、じゃぁ俺に着いてきてくれ」


マーカスに着いて行って教室に行く。


「それじゃぁ担任の教師が来るまで喋ってたりしても良いが待っててくれ、席は前の黒板に書いてある通りにな。それじゃ」


そう言ってマーカス先生は講堂の方に戻って行った。


黒板の方を見ると私は1番前のど真ん中だった。

そして隣がレイン、反対側の隣がルナだった。

どうやら成績順のようだ。


「それじゃぁコレからよろしくね」


「おう……」


「殿下、お隣失礼します」


レインの隣の席にメガネを掛けた銀髪の優男がやってきた。

魔力は相当量あるが筋肉量はそこまであるようには見えない。


通路を挟みその隣に座ったのははち切れんばかりの筋肉を持った筋骨隆々の男。

魔力もそこそこあるが目を引くのはやはりその筋肉。

人間ってあそこまでムキムキになれるもんなんだなぁ……。


荷物を席に置き、その二人がこちらへやってくる。


「初めましてリーシャ殿、私、殿下の護衛をやっております。カオル・フォン・シャーマンと言います。どうぞお見知りおきを」


「そして俺も殿下の護衛のゴード・フォン・マクシムだ。よろしく」


どうやらこの二人は殿下……つまりレインの護衛のようだ。

立ち振る舞いからの推測でしか無いが相当な腕を持っているであろうアイツに護衛が必要なのか?とも思うが仮にもレインは王族だ。

確かに護衛は必要かもしれない。


「あぁ、よろしく」


「それにしても……妹どのと言いリーシャどのと言い本当に凄まじい魔力ですね。殿下から魔力を測る水晶が触れる前に変色してしまうほどの魔力の持ち主と聞いた時はついに殿下の頭がおかしくなったのかと……あぁ、殿下の頭がおかしいのはいつもの事ですが」


「おもろ」


護衛にすらそんな事言われてるとはウケるぜ、レイン。

それが許される国で、レインがそれを許す人柄だからこそ言える。


「魔力に関することがあまり得意では無い俺からしても規格外というのだけは分かる……」


「ふっ、まぁ鍛えたからな」


「なるほど……」


「てかさ、コレ一教室の椅子と机にしては上等すぎじゃないか?」


この教室の椅子は全席革張りの高級チェア、机も頑丈に魔法で強度を上げた木製のものだ。

とてもじゃないが一介の学生が毎日使うものとは思えない。


「それはそうだ。王家が威信をかけて作った世界に誇る王立学院の座席はコレぐらいでなくては」


「その王家の継承者がコレではな…………はっ」


「リーシャ、それは流石に傷つく……」


「日頃の行いだな」


「リーシャ殿と殿下は仲良いのですね」


「まぁなんだ、友達だからな」


「ふむ……殿下何やってるんです?」


レインの方を見たら机に突っ伏していた。

何やってんだコイツ。


などと思っていると教室のドアが開き教師が入ってきた。


青い髪に青いタキシード……って、


「学院長!?」


「はい、君たち、このクラスの担任は私がやることになったのでまずは1年間よろしくねぇ」


「え、学院長が担任するの!?」


「マジかよ」


生徒たちが驚きを口にする。

いや、流石に私も担任がメルディアだとは聞いていない。


「じゃ、まずは私から自己紹介と行きましょうか。私の名前はメルディア・マケドナ。担当教科は全て、みんなも知っての通りこの学院の学院長をやっているわ。好きなことは読書、嫌いなことは野菜を食べること。これから1年よろしくね」


前の黒板に魔力でスラスラと名前と情報が書かれていく。


名前:メルディア・マケドナ

年齢:39

バスト8……ってちょぉい!


だめだだめだ。こんなもん書けるか。

普通にセクハラじゃぁ!


「このクラスは人が少ないんだし全員パッパと自己紹介終わらせちゃおっか。成績順の席だから……リーシャちゃん、よろしくね」


そう、このクラスは10人しか人がいない。

だからなんだって話だが、おそらく最優秀クラスという扱いから余り人を入れられないのだろう。


んで成績順でとなると、やはり私からになるかぁ……。

しぶしぶ立ち上がり話し始める。


「あー、新入生代表挨拶で知ってる人も多いだろうが、私の名前はリーシャ・フォートレス。皆の言う英雄?が合ってるのかは知らないけど父さんと母さんの事だってのはよく聞く。好きなことは魔法を使って魔物を狩ったりすること、嫌いなことは特にない、これから1年よろしく。あ、友達はまだ募集してるからな〜」


言い終わると拍手が起きた。

概ね感触は良い。

よし、友達0人(王族含まず)の私にしては良いかんじだろう。


次にレインが立ち上がり、


「僕の名前はレイン・フォン・ハイゼラード。この国の王太子をやっている。でもこの学院は身分は関係なく、実力主義だから僕のことは呼び捨てでも構わない。実際もうリーシャとかルナちゃんは僕の事を、呼び捨てにしてるね。好きな事はこれから1年よろしく」


再び拍手が起きる。

レインが王太子ということもあるからか、私以上に拍手が大きい。

なんか釈然としない。


「じゃぁ次は私だね。私の名前はルナ・フォートレス。そこの人外化け物の妹だよ。「誰が人外化け物じゃゴラ」私のことはルナって呼んでくれたら良いかな。好きなことは甘い物を食べることで、嫌いなことは私も特にないかなぁ〜、それじゃ1年よろしく!」


ひどいことを言ってくれるぜ全く。

別に事実だから許すけど。


ルナが挨拶を終えると今までで一番大きい拍手が起きた。

そんなに私の自己紹介は酷かったのかな。


「僕の名前はカオル・フォン・シャーマン。シャーマン伯爵家の末っ子で、今は殿下の護衛を務めさせてもらっています。たまに妹君と王城を抜け出す殿下には困っています。好きなことは婚約者と街を出歩くこと、嫌いなことは剣術の稽古です。よろしくお願いします」


拍手と同時に何人かから口笛が吹かれる。

てかカオルは伯爵家なのか……。

まぁ王太子の護衛ともなるとそこそこの身分のものでないと務まらないか……。


事実顔立ちも育ちも良さそうだったし、伯爵の坊ちゃんと言われてみればそんな気もする。


「で、さっき自己紹介したカオルと一緒に殿下の護衛をやらせて貰っているゴード・フォン・マクシムだ。マクシム子爵家の次男だ。好きなことは剣術の稽古。嫌いなことは魔法を学ぶことだ!1年よろしくな!」


なるほど、得意分野がゴードは見事にカオルと正反対な人間だな。

逆にバランスも取れるのだろう。

物理と、魔法。

護衛はどちらも対応できてなんぼだからな。


まぁ護衛対象が1番強いというなかなかに異常な事なっているが

お前ちょっと前まで寝込んでたんだよな?


「お、俺の名前はカズ、カズ・ボーネスといいます。実家はボーネスの竈っていう店をやってて俺は父さんが趣味で作ったりしてる剣を振ってたりしてたので剣は少し得意です!好きなことは父さんの鍛冶を眺めること、嫌いなことはピーマンを食べることです!よろしくお願いします!」


少し緊張したのかカズがどもりながら言う。

なにげに学年順位6位なのか、カズ。

オジキが自慢の息子と言うのも分かる。


オジキと違って魔力はそこそこある、おそらく母さんに似たのだろう。

てかオジキの下の名前はボーネスって言うんだな。はじめて知った。


そして次、まさかの少し前に会ったことある人がいたのだ。


「あ、えぇと、私の名前はキリナ・フィルナです。い、家は料理屋をやっています!好きなことは料理をすることで、えと、嫌いなことは運動することです、よろしくお、お願いします!」


そう、彼女随分前に立ち寄った店でマオルナに殴られ危うく死にかけていた少女だ。

黒髪で綺麗な青色の目をしており見た目も小柄で、常にオドオドしている感じで、可愛らしい小動物みたいだ。


まさか同じ学年で同じクラスになるとは……。


皆、少女のその可愛らしさからか、温かい目見ている。

後遺症とかも無さそうで安心。


「私の名前はアフナ・カオリ・マティナ。ミドルネームが入っているが故郷の風習で入っているだけで実際はただの平民。だから気軽に話しかけてほしい。好きなことは剣を振るうこと。嫌いなことは剣を振るうのを邪魔されることだ。よろしく!」


黒髪ポニテールに腰に剣を掛けた少女だった。

ミドルネームが貴族特有ではないという事は、外国なのか、文化圏がそもそも違うという事だろう。

顔立ちも私たちとは少し違うし。


だが実力はこの中でも高いほう。

魔力も練り上げられているし、体の軸の置き方もレインとまではいかないが同じようなものを感じる。


それだけの実力があるのにその順位ということは……知識テストの点が悪かったのかな。

自己紹介の内容的にも剣のことしか考えてなさそうだし。


次に立ち上がったのは黒の前髪で顔面の左側が隠れた男だった。


「俺の名前はマティス・アヅマ・アディル。そこのアフナと同じくミドルネームは貴族を表すものではない。好きなことは剣と魔法。嫌いな事は許嫁のアフナの悪口を言われること。よろしく」


なるほど……付き合ってんのねぇ。

いいと思うぞ。

顔付きは私たちとは違った感じで、アフナと同じように違う国出身なのだろう。


「それじゃ、私が最後かなっ。私の名前はキナ・フォン・ストーン。ストーン侯爵家の次女だよ!好きなことは魔法を使うこと!嫌いな事はあんまりないけど強いて言うなら勉強かな!1年間よろしくね!」


最後、締めくくったのは金髪でまた小柄な少女だ。身体ちっさ!

見た目で判断するなら幼女と言っても差し支えないだろう……。

まぁ内包する魔力量もそこそこだし魔法技術もこの時代の技術にしてはある方。

Aクラスの基準がよくわからないが


教壇で私たちの自己紹介を聞いてきたメルディアが言った。


「終わったみたいね。じゃぁ今日のところはこれでおしまいね。明日から早速授業があるから忘れ物をしないように。また明日」


今日はこれで終わりかぁ〜。

なんかめっちゃ疲れた気がする。

主に新入生代表の挨拶のせいで。

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