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血ぃすーたろかー51回目

 折角ヨーロッパに来たってのにAIは全滅してるんじゃこっからゴビに行って水爆撃って帰って来るだけの退屈な冒険になるわな。

 ハーカーに核爆弾を運搬するよう告げながら外に出ると何やら騎士団連中が勢揃いしていた。いや、よく見れば騎士団は人間どころかケンタウロス的な奴やら何やらまで居やがる。


「おい、何だありゃ?

 今日は10月30日か、えぇ?」


 テチ公を呼ぶと彼等が現在ドイツで暮らしている人々だと言った。どー考えてもありゃ魔物側だろうが。ケンタウロスぞ。足4本に腕2本じゃバケモンじゃろうが。


「EUで行われていた環境適応能力向上計画の生き残りでしょう。

 先程のやり取りで分かったと思いますが、ヨーロッパは中国レベルで魔窟です。放射能、新型生物兵器にその他諸々で所謂“サル系進化”の人間では限界が来ていたんです」

「うわー……だからって馬に成りたいとは思わんね」

「いえ、あれは遺伝子の突然変異か暴走でしょう。

 ゴブリン達のようなものです」


 様なものですって……まぁ、襲ってこないなら良いけどさ。取り敢えず、テチ公を前進させて話をつけさせる。

 その間、俺はハーカーとストーカーにノンナを交えてゴビ砂漠って何処問題をやる。ゴビ砂漠の位置を確認しているとテチ公がケンタウロスを連れて戻って来た。


「スゲーな。リアルケンタウロスじゃん。パネェ」

「漫画とかでしか見たことないですよ!」

「速いのかしら?」


 三人でケンタウロスの周りをウロウロしているとテチ公が恐る恐ると言う感じで話しかけてきた。


「あの……」

「何だ?

 我々はこれからゴビ砂漠……あー、此処に行く」


 PDAの地図を見せてゴビ砂漠を指差す。ゴビ砂漠。今じゃなんて言うのか知らんが。


「其処に行く、ので?

 そこは砂漠、です」

「砂漠だから行くのだ。

 また迎えに来るから暫くそのケンタウロス共と遊んでいろ」


 純粋水爆を積んだオスプレイが上空を通過する。


「おぉ、アレだあれだ。飛べ。

 アレ乗って行くぞ」


 大ジャ~ンプと地面を蹴ってカンフー映画宜しく上空に飛んで見せる。ハーカーが自分は後で行きますーと手を振っていた。ノンナも俺に続いてジャンプしてる。

 ストーカーは普通にハーカーの隣で手を振っている。えぇ?俺がノンナの面倒を見るの?やだよぉ~めんどくさい。


「おい、ノンナ。

 テメェ、純粋水爆積んでるんだからマジで大人しくしてろよ。ヘタしたらゴジラ出てくるからな。この世界にもう自衛隊はないんだ。メーサー殺獣光線車もねーんだ。ゴジラが出たら最後。東京焼け野原ドコロの騒ぎじゃねーんだからな」


 メーサーって何だ?レーザーの言いまつがいか?まぁ、良いや。ヘルシングに言っておこう。

 もしもし?ヘルシングさん?純粋水爆でもし万が一にでもゴジラ出てきちゃったら困るからメーサー殺獣光線車作ってよ。馬鹿でございますか?いっぺん死んできては如何でしょう?

 うん、これは止めた方が良いな。馬鹿だと思われる。


「ゴジラって何よ?」

「はぁ?ゴジラはゴジラだろうが。

 ビキニ環礁での水爆実験で放射能吸い込んだ古代生物が脅威の進化して東京襲ってくるって言う1950年代の古い怪獣映画だよ。

 自衛隊が毎回ヤラれ役で出てるぞ」


 最後は勝つけど。


「知らないわ!

 日本陸軍は世界最強なのよ!怪獣如きにヤラれる程軟じゃないわ!」

「お前、ゴジラ舐めんなよ。口から放射能を含んだ破壊光線吐くんだぞ。

 戦車なんぞの砲撃は弾き返すし、オキシド何とかって特殊な薬剤遣わないと殺せないんだぞ?」

「はぁ?馬鹿じゃないの?

 アンタ、良い年こいてそんな怪獣なんて信じてるとか」


 ノンナが馬鹿じゃない?と言った次の瞬間、オスプレイが撃ち落とされた。

 うーん、アレだな。意外に空の旅が楽しくってオスプレイに乗らずに100km200km飛んでいたのが幸いした。因みに、風景は木。緑だけ。

 オスプレイが落ちた場所は黒煙が上がっていた。爆発すると純粋水爆も爆発するんかな?

 怖いからちょっと距離とっておこう。


「あ?」

「え?」


 慌てて周囲を確認すると何やらデカい岩の塊が動いている。いや、岩じゃない。岩みたいな表皮を持ったデカい……でかい、怪獣だ。


「おい、怪獣だぞ……」

「……何アレ?」


 しらねーよ。


「つーか、純粋水爆積んでるのに落とされたらアカンやん!」

「そうよ!あれ実験する前に壊したら確実に殺されるわ!!」


 ヤバイよヤバいよー

 取り敢えず、怪獣はビギャーンと凄まじい音を立てて何やらビームを発射してた。オスプレイそのものには当たらなかったが、翼を掠り、その余波で片翼が吹っ飛んでしまったのだ。パネェ。


「あれ当たったら相当やばいよな~

 大ヘルシング先生閣下は俺達死なないって言ってたけどさぁ~」


 ちょっとノンナ行ってこいよと言うと任せろ!と意気揚々と挑みかかり、ビームに撃ち落とされる。序に俺もその余波でふっ飛ばされる。

 パネェパネェ!?


「もしもし!?もしもしヘルシングさん!!」


 PDAを仮想現実に繋げてヘルシングせんせーを呼び出す。


『今度は何ですの?』

「いや、怪獣が出た。

 ほら」


 俺の視界をヘルシングの画面に繋げる。

 すると、なんて返って来たと思います皆さん?


『私の純粋水爆は大丈夫でして!?』


 そう!目の前の大怪獣よりも木っ端な核兵器ですわよ!


「知らねーよ!今の所爆発してねーけどノンナが一瞬でヤラれて、俺もその余波でふっ飛ばされたんだよ!」


 何て言って放射能汚染警告なる物が出てきた。お?っと周囲を見回すとノンナが近付いて来るではないか。


「待て待て待てタンマ!

 ノンナ、テメェ!放射能汚染警告が発令されてるぞ!つーかお前、何か仄かに青白く光ってね?」

「そうなのよ!何とかの光ってやつね!」

『ああ、チェレンコフ放射ですわね』


 何それ?とチェレンコフ放射に付いて出てきた。何か良く分からんが、人間が浴びると死ぬ光らしい。

 ふぁぁ……


「ふ、巫山戯んな!?

 お、お前巫山戯んな!俺が死ぬだろうが!!」

『大丈夫ですわ。

 私達の体は全てナノマシンが制御しておりますから、ノンナさんの場合はだいたい1日もすれば放射の汚染された体は綺麗になるでしょう。最も、真水を浴びせればもっと速いでしょう』


 速攻でノンナの周りに大量の雨を降らせる。滝のような雨だ。

 俺も放射能汚染度低と表示されたので俺も浴びておく。放射能は怖いからね!よくしらんけど。


「つーか、なんでお前そんなに放射能塗れなんだよ!」

「あの怪獣、口から放射能含んだビーム撃ってくるのよ!」

「はぁ?」


 拡張現実を調整してみるとあの怪獣、放射能を大量に含んでいやがった。あれはヤバい奴やん。


「え、何なのあれ?」

「怪獣よ!」


 チゲーヨ、そんなことは見りゃ分かる。何で彼奴はそんなに大量の放射能を含んでるんだと聞いとるんだ。


『どうせ、ヨーロッパかロシアの生物兵器研究所が作った実験体が逃げ出して放射能を取り込んだ結果、突然変異を起こしてああなったのでは?

 まぁ、そんな事はどうでも良いのです』


 いや、良くないです。


『私の水爆はどうなりましたの!』

「あ~……

 オスプレイ落っこちたし、壊れたんじゃね?爆発すると危ないし、近付きたくないんだけど」

『たかだか高度4千程度から落下した程度で壊れる訳が有りませんわ。

 ほら、早く行って調査して下さいまし』


 鬼かコイツ!俺達にどう見ても俺達を食べようとしてくる化物を避けつつ水爆を回収してゴビまで行けと言っているのだ。鬼かコイツ!鬼か!!


「ムリムリ。幾ら死なないって言ってもあれは無理。

 ウルトラマンかイェーガー呼ばないと無理だよ、アレは」

『まったく情けない人ですわね。

 10分程お待ちなさい』


 そう言うと通話が切れた。お待ちなさいって何するん?うわ、何か怪獣の口元青いよ!またビーム来るよ!


「ノンナ!ビームで!!逃げるぞ!」


 ありゃ、ナノマシン操作で弾いたりするよりも避けたほうが良い。

 取り敢えず、動画とかデータとか取っておこう。ビームが通過する場所と周囲には放射能が撒き散らされるのだから堪ったもんじゃない。

 堪ったもんじゃ無いが、どうしようもないし取り敢えず、雨を降らせておく。気象まで操れるのだからほんとうに便利な体ですわ。つー訳で濃密な雨を降らせて放射能をどうにかしつつ、俺とノンナは純粋水爆を孕んで落っこちたオスプレイの元に。オスプレイは爆発はしていないがしっちゃかめっちゃかで酷いことになっていた。

 飛行機墜落事故ってだいたいこんな感じよな。


「お、水爆ってこれか?」


 何か業務用冷蔵庫でも入ってるのかって感じの箱があった。


「それっぽいわね!」


 ノンナがそれをフンヌと持ち上げる。怪力かよ。まぁ、良いや。ノンナに持って行かせよう。


「あれどうするのよ?」

「あ~……知らね。

 此処にはジプシー・デンジャーも無けりゃオキシジェン・デストロイヤーもねぇ。逃げるが勝ちよ。後でヘルシングが散弾ミサイルでもぶち込んでぶっ殺すだろうから放っとけ」

「そうね!」


 俺とノンナは満場一致で水爆片手にゴビ砂漠まで飛んで逃げることにした。低空を這うようにして。匍匐飛行ですわ。

 後方からビームがビュンビュン飛んで来るけど無視!

 逃げるが勝ちよ。サラバじゃ。

************************************************

終わり

この後の展開は普通に

・核実験も無事成功してよかったね~って感じ

・アメリカのAIは生きてたからソイツも仲間にした

・北極には非常に少数ながら人間が生きてたけど、エリート志向強すぎで相手にするだけ馬鹿らしいから北極に置いてけぼりにした

・取り敢えず、世界中の冒険者制度を統括した

・ストーカー君はロボット開発に勤しみ、魔導甲冑の師みたいに呼ばれるように成った

・ヘルシングは魔導人形と言うなの機械歩兵を大量に作り、魔導人形師とか呼ばれるようになった。

・ノンナは俺より強い奴に会いに行くとか抜かして世界中を己の拳一つで旅し、勝利しまくった上に彼方此方で弟子作りまくって武神とか呼ばれるに成った。

・主人公は特にすることもなかったからテチ公とアナーキンを側においてダウナー系ロリエルフとムチボンヒキニート系エルフを弛緩し、世界最強のハッキング能力使って偽善的人助けをしまくって大魔導師とか呼ばれるに成った。

・世界各地で4人の名前を関した学校とか道場とか工房が立ってそのメッカが試される大地になった。


そんだけ


と、言う訳でこの小説は此処で終わり

理由:飽きたから

続編:世界観は便利だからこの世界観を流用した話は何個か考えたけど、無い


ここまで読んでくれた皆有難う御座います

おわり

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