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血ぃすーたろかー39回目

 取り敢えず、連中は言う事を聞いて軍を引いていく事にした。つーか、俺達の存在を知って大急ぎで帰る準備を始めたのだ。

 また、向こうの現状を偵察するべくハーカーを一人連れて行って正式に軍の進軍を止めるよう指導者とか言う奴等の親玉の声を聞いてくる様に告げる。

 ヘルシングに報告すると遺憾の意を発動させつつ認めてくれた。同時に向こうがハーカーを壊さないよう人質としてテチとか言うエルフを連れて行く事にした。理由は簡単。何か一番マトモそうだったから。ただし、滅茶苦茶ダルそうな顔してる。

 ギャル語とか話したら「ちょーだりしー」とか「パス」とか言うパターンの奴だ。体育とか平然と「生理っぽいんで休みまぁ~すぅ」とか言って運動場の隅で体操服にすら着替えずに座って持ち込んだ携帯をいじいじしてるパターンのヤンチーだ。お化粧しなくても美人だからお化粧しないんじゃなくて、お化粧するのすらダルい、何でお前高校入ったん?って感じのヤンチーさんになるだろう。


「ンじゃ、テメェは露助の本拠地を偵察な。

 神との謁見が出来るらしい広間にも行って神の声を録音して来いよ」

《分かりました》

「テチ公はお前が帰って来たら返送する。

 所謂人質って奴だ。お前が壊されそうに成ったら全力で抵抗しろ。じゃねーと俺がヘルシングに殺される」


 序にテチ公も殺される。彼奴、ハーカーの装甲に傷一つでも付いて帰って来たら平然と核ミサイル打ち込み出す。もう、高橋名人もビックリなレベルでのミサイル発射ボタンを連打するよあのマッディー。俺は詳しいんだ!

 ノンナも行くわ!と付いていこうとしたのでひっ捕まえてオスプレイの操縦を任せてみた。不安で不安で夜も眠れない旅になるだろうが、お前にオスプレイの操縦を任せるとでも言わん限り、ノンナは絶対ハーカーに付いて行き余分な事をする。例えば、勝手に一人で戦争を仕掛けたりするとかな。他には勝手に侵略行為をするとか、勝手に敵の将軍殺して首級あげるとかな。


「ノンナ、アホな操縦したら飛行機から叩き落とすからな」

「例えば?」

「急降下、急上昇、その他戦闘機動やら曲芸飛行したら海に叩き落とす。OK?」

「良いわよ!」


 ……大丈夫か此奴?アナーキンとテチ公に飛行機に乗れと告げ、俺も最後に登場。ノンナは喜び勇んでコクピットに滑り込み、俺はコクピットに近い椅子に陣取る。

 テチ公は俺のシートから廊下を挟んだ反対のシートに座り、アナーキンは俺の後ろに座った。


「出すわよ!」


 機内放送なのにアホみたいにデカイ声でノンナが叫ぶ。


「ああ、出せ出せ。

 中国から我が愛しの祖国に帰るぞ」


 ヘリ状態でヒュイーンと浮かび上がる。些か乱暴な挙動だ。ノンナらしい挙動である。


「う、浮いた……」


 テチ公が小さな悲鳴を上げてシートに張り付いてお祈りをし始める。。アナーキンもまだ慣れないらしく胸の前で手を組んで神に祈っていた。俺は別の意味で神に祈り、全員が神に祈っていた。

 神様が居るかどうかは知らんがね。

 海に落ちたらなんとかなるだろうけど、陸地はやばそう。いくら不死身だからって高所からグシャってなったら生きてても滅茶苦茶痛いだろう。海なら脱出してドボンで済むだろうけど、グシャはキツい。


「おん?」


 ノンナよ真面目に操縦してくれよと念波を送っていたら突然音楽が掛かる。ロックンロールな感じの奴だ。確か、移民の歌とか言う奴。レッド・ツェッペリンの。つーか、どんだけ古い歌知ってんだよ。確かクラシック・ロックだろう?


「こ、この不気味な音は何でしょうか?」


 恐る恐るという声でアナーキンが尋ねて来た。アアーアーの部分だろうね。


「……悪魔を召喚する歌だ」

「あ、悪魔!?」


 アナーキンがヒィと悲鳴を上げるので嘘だと告げてから、古い時代の歌だと教えておいた。


「ん?」


 ふと、窓の外に何か影を見付けた。外を見ると馬鹿でかい鳥が飛んでいるではないか。前に見たゼロ戦と同じぐらいの大きさだ。九段の靖国神社においてある奴。

 ……ゼロ戦とか作れないかな?今の俺なら法律とか関係ないし、万が一墜落しても死なないから乗り回して遊べるじゃん。

 ノンナ辺りと共謀して計画してみるか。うん、それが良い。それが。


「貴様等は其処にいろ」


 早速コクピットに向かう。ノンナが暇そうに座っているので副パイロット席に座る。


「オイ、ノンナ」

「何よ」

「お前、ゼロ戦操縦できるか?」

「はぁ?出来る訳じゃない。

 そもそも、ゼロ戦は勿論、レシプロエンジン積んだ戦闘機なんて何処の軍にもないわよ」


 そりゃそうだ。俺だってゼロ戦が現役で戦場で活躍してたなら空軍に志願してたよ。カッコいいよな、深緑色。


「ならよぉ、ノンナ」

「何よ」

「ゼロ戦作ろうや?

 カッコいいぞ。絶対。何つったっけ?横須賀のデカイ空母」

「信濃に乗せるのね!!」


 そうそう、信濃。アレに30機位乗っけて空を飛ぶんだよ。ララ星の彼方だよ。

 何機乗るのか知らんけど。


「120機ぐらい作って大編隊よ!」

「大変態?」

「そうよ!」


 そら、変態だわな。大変態だ。ゼロ戦120機なんか作って大喜びするんだから変態以外の何物でもない。多分、この世界でなら超強いだろうけど、北海道の戦力を持ってすればゼロ戦なんぞ糞みたいなもんだ。紙飛行機に輪ゴム鉄砲のせた様なもんだ。


「しかし、120機も作るとなるとヘルシングにバレるのは必須だな。

 下手すると死ぬがよいだぞ」

「……そうね。

 彼奴、絶対脳ギリギリ攻撃して来るわよ!」


 それは多分、お前だけだ。しかし、彼奴コエーもんなぁ。バレたら小言の上に小言だぞ。ネチネチネチネチ小言言われるのは確定してるぞ。

 これはハーカーを抱き込む必要があるな。120機作るにしたってハーカーに言わなくちゃいけない。


「お前はまっすぐ運転してろよ。

 俺はハーカーをどう丸め込むか考えておく」


 コクピットから後部の座席に戻り、外を見る。外には先程の鳥が飛んでいたのだが……


「何か近付いて来てない?」

「近付いてますね」

「……デカイな」


 何かどんどん近づいて来るぞ。周りをくるくる回ってるし。


「……む」


 鳥が何か鳴いているがエンジン音がうるさくて聞こえない。そして、突然、鳥は上に回り、そのまま背中に乗ってこようとした。

 すさまじい衝撃と共に機内の警告灯が灯る。


「おぉ!?何だ何だ?」

「交尾しようとしてますよ!」


 やめーや!

 コクピットに駆け込むとノンナが操縦桿を握って機体を平行にしようと努力していた。


「ちょっと!何なのよ!あの糞鳥!」

「知らねぇよ!振り落とせ!」

「無理よ!撃ち殺しなさいよ!」


 銃持ってるんでしょ!と言われた。そう言えばそうだった。

 拳銃を取り出して後部に戻る。アナーキンとテチ公がシートにしがみついて頭を下げている。よしよし。扉を開けるとガクンと大きく揺れて外に吹き飛ばされそうになった。うぉぉ!?何だこれ!?

 アブねぇ!


「確りしがみ付いていろ」


 もう一度扉を開けて素早く外に。外っつってもタラップとかあるわけでないので機外側面を歩く気持ちで一歩外に出る。そのままゆっくりゆっくり、慎重に歩いて行くとどう見ても鳥じゃないワニっぽい顔をした鳥が居た。

 何こいつ……


「何かね君は?」


 取り敢えず、無賃乗車はお断りよ!


「殺しはしない」


 さらばだ、と足を狙って発砲。正確無比の弾道予測とタイミングによって命中率100%を保証された50口径弾はデッカイ鳥の右足を引き千切る。鳥は大きく鳴くとそのまま足から血を流したままオスプレイの荷台から落ちって行ったが、暫くすると姿勢を整えて大きく羽ばたいて行った。遠くに逃げていくのかと思ったが大きく弧を描いてオスプレイの上空まで戻って来ようとするではないか。

 慌てて拳銃を構えると命中率が53%しか無いのでもっと十分に引き付けるか、近付けと警告された。勿論、俺から近付く事は出来無いので向こうが来るのを待つしか無い。

 が、俺は対空砲でも迎撃ミサイルでも何でもないので多分近付けて撃って外すとオスプレイが落ちる。つまり、土壇場に弱いタイプって奴だな。


「2発撃って1発当たるか……

 いや、焼き鳥にしてやろうぞ」


 左手に握っていた杖を向けると鳥は空中で火の鳥に変身。やったね!

 俺の勝利を確信し、さっきと同じ方法で機内に戻る。機内に戻ると、テチ公とアナーキンがパチパチと手を叩き帰還を喜び、ありがとうございますとお礼を言われた。Спасибоとか言われた。ありがとうだって。ベップさんかな?

 Ураа!


「ノンナ、焼き鳥にしてやった」

「焼き鳥!?何処よ!」


 海の中だよ。あんなヤバそうなの食おうと思うんじゃねぇよ。ワイバーンに毛が生えたみてーな外見だったぞ。足とか辛うじて鳥だったけど、もうちょっと進化して毛が無くなったら完全にワイバーンだろ、あれ。

 ティラノサウルスに毛が生えてるのと一緒で、ワイバーンに毛が生えてても可笑しくない。

 ワイバーンって言っちゃってるけど、あれってどう考えても朝鮮半島辺りに住んでる奴よな?あれか?中国と北朝鮮の放射能汚染で生まれちゃった系の突然変異体か?彼処だけバイオハザード・ザ・リアルとかやってるんじゃねーの?

 つーか、バイオハザード起こってたらヤバそう。テチ公に聞い見てよう。


「まっすぐ運転するんだぞ」

「わかってるわよ!」


 運転席から貨物室に移動し、テチ公の隣りに座る。


「あの鳥、貴様は知っているか?」

「アレはワイバーン、です」


 やっぱりワイバーンだった!


「ワイバーン?火でも吐くのか?」

「火、と言うか簡単なファイアボール程度なら撃って来る、ます。

 体が大きいのでファイアボールも大きい、です」


 嫌なワイバーンやな!鳥っぽくて毛が生えてて魔術も使う!


「ドラゴンに使役される存在、です。

 私達はワイバーンは神の使いとして大切に保護してる、ます」

「ふむ……丸焼きにしてしまったが?」

「ワイバーンは知能の低いドラゴン、です。

 私的にはアレは害獣。殺しても良いと思ってる、です」


 この子滅茶苦茶冷めた教徒なのね。あれか?進化論信じてるキリスト教徒みたいなもんか?


「貴様、この聖書に書かれている言葉をどう思う?」

「……殆ど嘘。人を律するための喩え話」


 うん、やっぱりこの子は取り敢えず周りが拝んでるから拝んでおこう的な日和見主義的な感じでアストロリア教に入ってるね!

 コイツは懐柔出来るな。取り敢えず、懐柔政策してアストロリア教と全面対決とか末恐ろしい事に鳴らんよう全力を尽くさねばならない。

 宗教は恐ろしい。禍根を残すと千年どころか万年も呪ってきそうだ。ヨーロッパでユダヤ教が迫害されてる理由はキリスト教を迫害する時にユダヤ教徒が自分達が間違ってたら自分達の子孫に至るまで迫害しても良いぜ!って言ってキリスト教を迫害してた的なことを歴史の先公が言ってた。

 ヒトラーのユダヤ教徒迫害政策が一般的に非難されてるが、ロシアとかもかなりエグい事やってたとか言ってたし、正直、ヒトラーとかスターリンとかお互い様やでって話だそうだ。

 さらに言えば、アメリカはユダヤ教徒の国だからウォール街とかが発達したんやでとも言ってたけど、正直、この世界に既にユダヤ教徒とか残ってねーだろ。キリスト教すら居ねーんだもの、ユダヤ教徒が残ってたら逆勝ち組だよな。見事首位に返り咲いた的な感じ?

 そう言えば伊勢神宮とか京都の東本願寺とか西本願寺とかどうなってるんだろ?死ぬまでに1度で良いから伊勢神宮に参拝しておこう的なのが江戸時代にあったらしいけど。


「そうか。

 私は、貴様の考えが好きだ。宗教は心の拠り所であり争いの種だ。貴様の様に書かれている事を額面通りに信じるのではなく書いた人間が言っている事を信じる考え方は称賛に値する。下等人種にするのは勿体無いな、テチ公」

「あ、有り難き幸せ……」


 テチ公が少し恥ずかしそうに頭を下げた。俺は聖書をペラペラと捲って中を読んでいるとアナーキンが目を見開いて聖書の中を読もうとしていたので、渡してやった。


「そんなに読みたいのであれば好きに読め」

「あ、ありがとうございます」


 アナーキンが聖書を受け取ってペラっと捲るが異世界語と化したロシア語を前に固まった。


「これを使え」


 アナーキンにPDAを差し出し、文字翻訳ソフトを起動してやる。ロシア語かっこかりの翻訳もバッチリデース!

 アナーキンがスゲェと漏らし、早速読み始めた。一千年級のヒキニートだけあるな。本の虫め。ムチムチボインは姉譲り!ただし、ヒキニートしてるからムチボイン具合は姉二人の比じゃない!お腹とか摘めるだろうな。アメリカ人が好きそうな体型だろう。本当の意味でのポッチャリって奴。

 自称ポッチャリは当てにならん。ありゃ、ただのデブだ。あとクソデブを激ぽちゃとか言うの止めろ。ポッチャリに失礼。

 お相撲さんを激ぽちゃって言わないのと一緒だ。デブだ、デブ。お相撲さんはワザとデブってるらしいけどな。

 脂肪の下にはアホみたいに硬い筋肉層があるらしい。俺は触りたいとは思わないけど、NHKで女子アナが果敢にも触りに行ってきゃーかたーい!って言ってた。空かさず濡れタオルを差し出してたお相撲さんのイケメン具合にネット界騒然ですわ。

 質問があればテチ公に聞けと言って俺はノンナの隣に行く。そろそろ何かやりだす時間だ。

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登場人物

・ワイバーン

ティラノサウルスには毛が生えてた説はワイバーンにも適応できると思うの

鶏かそこら辺の顔が怖い系の鳥が進化した感じの奴説

中国軍のバイオ兵器の成れの果て説

好きな方を選んでどうぞ

尚、ゾンビは居る模様


・最近の悩み

二瓶鉄造が死んだこと

18年式村田銃のせいで装弾数一発のボルトアクション式ライフルが好きになった事

元シリアルキラーでスプリーキラーの基地外がアンチマテリアルライフルを振り回してワイバーン相手に勃起する魔法少女が異世界で勃起する話を思いついた事

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