激闘?亜人討伐!なにそれ、美味しいの?エピソード3
館へ着き、リタと別れる。
俺は3階にオフィスがあり、リタは2階だな。
しかも棟が違うからさ、入って直ぐに別れたよ。
そうそう、リタは実家通いだ。
ソリタもな。
ゾックは安宿暮らしなんだとさ。
部屋借りりゃ良くね?ったらさ。
「狩人だからなぁ、遠征が多いんだよ。
基本荷物は持ち運べる物だけだしな。
そらぁ、ダイルんとこみたいにさ、宿舎あれば良いよ。
でも、ウチのクランじゃ、そこまでの余力は無いしさ。
ま、仕方ないよ」
てなことを、言ってたなぁ。
確かに、クランオフィスと別に宿舎を用意できるクランは少ないからなぁ。
ウチみたいにさ、バックに貴族どころか国が付いてるクランは少ない。
まぁ、だからこそ、色々と面倒事もあるみたいだがな。
っても、下っ端の俺には、関係ないことだが…
幹部連中は、羽振りが良いが貴族連中や国軍、さらには国の役人との折衝などを行う必要がな。
だが、エース級の方々は違う。
そちらが、第一線にて活躍している方々だな。
遺跡探索チームに参加しての斥候作業も花形だが…
俺は断然、巨獣や巨竜を討伐するチーム派だ!
アレに憧れて、このクランへ入ったみたいなものだからな。
ただ、あの手のチームへ参加するには、斥候の技量だけでなく、戦闘技能も必要となる。
そのため、俺が参加するのは絶望的だったんだが…
今の俺なら、楽勝で参加可能だ。
ただなぁ。
単独討伐可能な力を得てしまってっからさぁ。
逆に参加し辛くなっちまってんだわ。
世の中、ままならん、もんだて。
そんなん思いながらオフィスへと。
部屋へ入ると、クランメンバー達が打ち合わせしたり、雑談したりしてるな。
まぁ、事務系の方々は忙しそうだが…
実行部隊と事務方では、役割りが違うんだから仕方ないよ、うん。
ってもな、完全な事務方ではなく、斥候も行える者もいる。
いや、逆か。
斥候職なのに事務仕事もでき、折衝もできる。
そんな者達が幹部になる訳だ。
で、俺をスカウトした先輩も、その1人でな、オフィスから入れる、十畳ていどの部屋を執務室にしてんよ。
幹部に任命された時は渋ってたが、出来るアンタが悪いんだよ。
っかさ、無駄に口出し世話を焼くから、そうなるんだって。
周りから忠告されたのに、言うことを聞かないんだからさ。
まぁ、折衝事にも向いていて、周りからクランリーダーに推薦されそうになってんよ。
焦って断ってけど、どうなることやら。
しかしなぁ、このクランの連中は変わってんだわ。
普通はさ、幹部とかリーダーって憧れるじゃんか。
だが、第一線から引き下がることには、なるんだ。
それを嫌ってな、任命を断るメンバーが多いんだ。
それって出世だよな?
金回りも良くなる訳だし。
なんで嫌がるかなぁ。
え?
お前ならどうなんだって?
嫌に決まってんだろがっ!
俺は生涯第一線って決めてんだよっ!




