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その11 時間 酔夜問答
時間
十行は
二行になる
そして
一行に
過ぎ去った人について
述べるとき
多くのものが落ち
複雑だった事柄が
単純な一筋にまとめられ
終には
一行
そして
忘却
酔夜問答
酔興の最中に
不意に静まる心
犬の遠吠えが聞こえてくる
この静けさは何
無為に消えたこの二時間を
懺悔せよというのか
目に留まるカレンダーに
今日の時点を探る
注ぎそこなって
ビールがこぼれた
懺悔なんてとんでもない
俺は楽しんでいる
何の意味がある
毎日どれだけ
醒めた無為が積まれている




