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その7 自由 散歩
自由
こんなところにいたのですか
板挟みの場所に
なんと惨めな姿で
でも
あなたを見つけると
ほっとします
人が育つのは
あなたがいるところでだけ
価値あるものは
あなたの息吹を
どこかに受けているもの
しかし
難しいことですね
あなたと離れずにいることは
散歩
アパートの一室で 短距離走を繰り返す脳は 窒息してくる 自分も世界も わからなくなる 苛立ちが 生きていることを 無味にするので 出るのだ とにかく歩くことなのだ 頭の中に 風 吹き通す 目が 眺める 歩く速度が 運んでくるもの 味わう 寛容に 弾かないで 目に入れていく 地域の人 犬や猫 空 雲 夕陽 これが世界 歩いているのが自分 ジュワ ジュワ 脳に酸素 脳がほぐれる 喜んでいる 俺は喜んでいるな




