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その30 ブロイラー
十分で終ってしまうのだ
楽しみの一つだし
健康のためにも大事だから
よく噛んで
ゆっくり味わおう
とは思うのだが
とっとトットと
まるでブロイラー *
何が急かせるのか
口に入れ
あっという間に
嚥下する
その速さを
抑えられない
たまに
同僚と話しながら食べても
十五分を越えないのだ
口を拭って
彼はもう仕事に復帰だ
これは食事ではなく
給餌
作業機械への燃料補給
と自嘲しても
足許が寒いのは
戸の開いた食堂の裏口から
吹きこむ風のせいか
*食肉用に肥育される若鶏




