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坂本梧朗詩集  作者: 坂本梧朗
Ⅴ 第五詩集『おれの場所』   2007年刊

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101/133

その3 大学の図書館

大学の図書館が

学生でいっぱいだ

コピー機に

列ができている


案の定

試験中だ


試験中しか勉強しない

大学は遊ぶところだ


そんな大学に

入ることだけを目標にした

教育のひん曲がりの凄まじさ

その苦痛の代償が

大学では遊ぶ、ということか


この国では

小学校から大学まで     

勉強は試験のためにするもの

となったようだ


試験になると

ワッと図書館に押し寄せる

学生たちの「勉強」は

精神活動というより

ノルマを消化する肉体労働じみていて

とにかく埃っぽい


道路工事現場のような図書館より

学生のいない

いつもの閑散とした図書館が慕わしい







   

            


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