生活保護受給者の自立支援
生活保護受給者の自立支援をしていた頃。
私は、生活保護受給者に偏見があった。
働けるのに働かずに楽をしようとする人しか知らなかったからだ。
シングルマザーで、生活保護を受給しながら名前をごまかして夜の店で働き、生活保護を受けるために安アパートを借り、実際には子供と実家に住み、車は親の名義で購入し、子育ても親任せで、ブランドバッグを持ち歩く人。
知り合いのシングルマザーは、市営住宅の申込に向かった際、同じシングルマザーの人に、市営住宅に入ったら、仕事を辞めて、生活保護をもらえば、家賃も払わなくて良い、その人の両親もそうしていると聞かされたと言う。
働けるのに働かず、生活保護を受ける者がいる一方で、わずかな賃金で、踏ん張る人もいる。
わずかな賃金で歯を食いしばって生きている人にこそに、福祉の恩恵を受けて欲しい。
働かざる者、恩恵を受けるべきではない。
しかし、私が出会った生活保護受給者の方々は違っていた。
社会に参加したいという気持ちはあるが、こだわりがそれを邪魔していると感じたことが多かった。
ある若い女性は、明るく人懐っこく、可愛いと思える女性であった。
プログラムのパソコン指導の途中で、次のプログラムを行おうとしたとき、パニックを起こした。
ひとつの物事を終わらせないと次に進めないという、こだわりがあった。
それまで、彼女ならスムーズに仕事に就くことができると思っていたが、仕事を始めることはできても、続けることは難しいと感じた。
障害の一種と思われるが、それを判断することは難しい。
障害者手帳を持っていないため、一般就労となるが、就職は難しいだろう。
あるシングルマザーの女性も明るく素直な方だった。
ママ友などとうまくいかず、悩まれていた。
話をする中で、人の顔が覚えられないことがわかった。
それでは、人間関係を構築することは難しいが、それを今まで誰も気付かず、親からも敬遠される状態となっていた。
障害手帳を持っていなくても、社会の中で障壁を抱えている人は、多いと思う。
生活保護受給者に潜む、就労が難しい人たち、生活保護を受給していなくても、何かしらの働きづらさを抱えている人は多いと思う。
それを気づける体制があれば、また、その方達の人生は変わっていただろう。




