表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生きづらいあなたへ  作者: こたつむ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
12/18

想像力

 彼女は、障害を持つ子供を産み、様々な人の無償の愛を知り、子育てを終えた今、社会に貢献したいと思っている。

 彼女が、無償の愛に触れる機会がなかったら、お金のために、詐欺をも働くような人間になっていただろう。

 人を信用できないから、自分さえ良ければいい、そんな危うい部分があった。


 彼女は、小さな頃から、ひどい虐待を受け、守ってくれる人がいなかった。

 私は、幼馴染でありながら、彼女の状況に気づかなかった。

 彼女の両親はともに、外ではにこやかな人達だったからだ。

 彼女が、16歳で家出をして初めて、私は、その状況を知らされた。

 行くあてもなく、家を出た彼女に、私はわずかなお金を渡すことしかできなかった。

 彼女は、家にいるくらいなら、自分がどうなっても構わないと人生を捨てていた。

 歳を誤魔化し、夜の商売に飛び込み、落ちるところまで、落ちそうな勢いだった。

 しかし、彼女は、子供を産んだことで、真っ当に生きようと、それまでの人生をリセットした。

 自分が、幼少期に味わった思いを子供に味合わせたくないという気持ちからだった。

 もともと、賢い彼女は、利用できる福祉を調べ、正社員として働くために職業訓練を受け、短期間で、様々な資格を取得した。

 子供の教育にも全力を尽くした。

 親が反面教師となった。


 しかし、世の中には、『暴力の連鎖』という言葉がある。

 暴力を振るう親のもとで育った子供は、自分の子供にも暴力を振るう。


 人を平気で殴ったりできる人間は、親から、怒りの表現を暴力と学習するのだろうか?

 暴力が、特別なものではないと認識するのか。

 集団暴行で、人が亡くなるという事件もある。

 人が、死ぬのではないかという想像力と、自分がやられる側だったらという想像力、犯罪を犯すということが、自分の人生にどういう影響を与えるかという想像力を持たないのは、どうしてだろう。

 集団の場合は、集団心理が働き、異常になるのか。

 そのうち、自分が犯した罪の大きさ、恐ろしさに、一生苦しむ者はどれほどいるのだろうか。

 減刑のための反省の弁と感じるものはあっても、報道から、犯罪者が自分の犯した罪の恐ろしさを感じるものはない。

 異常者としか感じられない。


 彼女が、親が死ねばいいとは思っても、そうはしなかったのは、彼女には、想像力があったからだと思う。


 なぜ、想像力が欠如する人間がいるのだろうか、イジメも想像力が欠如しているからこそ、できるのだと思う。


 それは、障害の一種だろうか。

 では、そう言う人間は、子供のうちに、専門家の矯正が必要ではないだろうか。

 そういう人たちが、軽度も含めて社会にいるから、生きづらいと感じる人がいるのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ