27,相対性理論……?
ちょっとした雑学回です(?)。海よりも低く山よりも浅い作者の知識に基づいていますので、穴だらけ矛盾だらけだとは思いますが、とりあえず……アインシュタインは天才。
山より浅いって何だ……?ハッ、これが哲学か……!?( ゜Д゜)
属性魔法を覚えたことに味を占めた俺は、次の日も図書館に入り浸る。
何かないものかと探していると、何やら面白そうな本を見つけた。
『空間魔法』
よくあるチートラノベもので定番となっている空間魔法。
これはぜひとも覚えたい。
俺は貪るように本を読んだ。
空間魔法というのは、その名の通り時空に干渉して現象を顕す魔法。
その原理は、少し相対性理論に通ずるものがある。
特殊相対性理論は、光速度不変の原理という下積みを基に、光の速度を一定に保つために空間は歪み、時間は遅速するという理論で、鬼才アインシュタインによって打ち出されたものだ。
空間魔法は、時空に作用することで空間を捻じ曲げ、距離という概念を無視した行動を可能にする。
光に合わせて空間が歪むというが、実際は、光の速度が重要なのであって、光そのものが重要なわけではない。つまり、光の速度、約秒速30万キロメートル毎秒で移動する何かしらのものであればいいのだ。
それを、魔力で応用する。
勿論、光の速度にするのだから、途轍もないエネルギーが必要になる。したがって、魔力消費量も半端じゃなくなるし、制御も困難になるわけだ。しかも、全ての空間魔法が例外なくこの膨大なエネルギーを必要とする。これが、空間魔法を使えるものが極めて少ない理由である。
しかし、極めることが出来れば、空間転移まで出来るというのだから恐ろしいものである。
地球でも、一応量子レベルであれば空間転移には成功しているため、その路線で行けば空間魔法でなくても転移は出来るかもしれないが、まず量子力学を扱う魔法分野など存在しない。
まあ、理論武装をせずとも使えてしまうのが魔法の凄いところであり、駄目なところなのだが。
やろうと思えば、量子テレポーテーションと同じ思考で、自分を構成する量子全てを目的地の空間の空気中の量子と紐づけ、量子を強制的に置換させれば転移もできるのかもしれない。
失敗したときが怖いからやるつもりはないが。
それだったら空間を歪めてどこ〇もドアの要領で跳んだ方がまだ安心だ。
話がそれたが、他にも空間魔法は色々と面白そうな魔法がある。
早く空間転移が出来るようになりたいものだ。
影魔法で疑似的なことはできなくもないのだが、かなり面倒くさいうえに魔力消費量も半端ではなく多く、制約も色々とあるので、あまり使い勝手はよくない。
***
相も変わらずローレル平原。
今日は朝から空間魔法の練習だ。
影に、ギア手作りの弁当を入れてある。弁当に劣化防止のバフをかけているので、暫くは温かいままだろう。
影の中は普通に時が経つようだ。残念。
よくある、時間が止まっているアイテムボックスみたいなシステムだったら良かったのに。
空間魔法は難易度が段違いで、他の魔法と併用する余裕は今のところない。
かなり魔力操作に力を入れている俺でも難しいのだから、難易度の高さが伺えるのではないだろうか。酒場にいる野郎のステータスを遠隔でこっそり覗いてみたところ、スキルのレベルは大体2~3だったことを考えれば、進化して且つレベルカンストしている俺のスキルは結構高いはずだからな。
そんな俺でも、単体で使うのがやっとだ。何なら無詠唱も少し難しいので、まずは短詠唱を使う。
「《越空》」
剣を振るう。何度か失敗した後、成功した感触があった。
すると、明らかに届いていない距離にいた牛が切り裂かれる。
距離を無視した斬撃。
空間魔法の中でも使いやすそうな魔法だ。
越空を使いながら、一瞬のうちに数回剣を振るう。
遠くの牛が、惨殺された。
「《裂空》」
次に使うのは、裂空という空間魔法。
剣を上段から振り下ろすと、空間が切られた。空間に僅かな間歪みが生じ、そして何事もなかったかのように元に戻った。
これが、裂空。
防御貫通の斬撃。
これと越空を組み合わせる。
すると、防御貫通、距離無視かつ不可視の斬撃と化す。
中々強烈な字面ではないだろうか。
***
ところで、空間魔法について学んでいて、少し疑問になったことがある。
特殊相対性理論において、空間と時間というものは切っても切り離せないもので、時空という一纏めとして扱われる。
そして、俺は空間魔法を相対性理論を基にして使っている。使えているわけだ。
ならば、空間魔法であれども、空間だけでなく、時間も操れるのではないだろうか。
物は試しだと、俺は意識を深く集中さえる。《専心》。
短詠唱すら不可能なので、長詠唱を行使する。恥ずかしいからあまり使いたくないんだけどな。
「汝は光。粒為れど、波も又然り。超越概念から、空間共に理すら歪め―――――――――《時還シ》」
その瞬間、不思議なことが起きた。
俺の目前に、何処か静謐な雰囲気を纏う時計が現れた。
かと思うと、白い長針が逆向きに回り始める。
すると、半分ほどにまで減った俺の魔力が、少しずつ回復していく。
「もしかしてこれ……成功してるのか?」
半信半疑で呟く。というのも、効果がいまいちわからないからだ。魔力が回復しているのが、《重息吹》《超回復》の効果なのか、《時還シ》の効果なのか。
<スキル《時間魔法》を獲得しました>
おっ。どうやらできていたようだ。
スキルを獲得することができた。
ステータスボードを開く。
―――――――――――――――――――
SP:80
武器スキル:
武具-----------
‣暗具Lv10
‣百般Lv10
魔法スキル:
自衛-----------
‣闇魔法Lv10
‣光魔法Lv10
‣影魔法Lv10
‣影支援Lv10
‣結界魔法Lv10
‣元素魔法Lv2(new!)(↑1)
回復-----------
‣重息吹Lv10
‣光魔法Lv10
‣超回復Lv10
特殊スキル:
自衛-----------
‣暗殺Lv10
‣護身術Lv10
‣魔眼Lv9
耐性-----------
‣不眠不休 Lv10
‣苦痛耐性 Lv9
‣快感耐性 Lv9
‣狂気耐性 Lv10
‣圧力耐性 Lv2
‣精神抑制 Lv1
技能-----------
‣気配操作 Lv10
‣魔力遮断 Lv10
‣魔力支配 Lv10☆
‣影化 Lv10
‣淘汰 Lv10
‣直感 Lv10
‣悪食 Lv10
‣専心 Lv9
‣並立思考 Lv10☆
‣立体起動 Lv9
‣ポーカーフェイス Lv9
ユニークスキル:
‣貪欲ナル異端者 La 9
‣鑑定 La 9
―――――――――――――――――――
「ん?」
何故かステータスボードに表記がない。
空間魔法と時間魔法、確かに獲得したよな?
疑問符が頭に浮かんだが、何度タッチしても特に分かることはなかった。
何故だ?
時間魔法と空間魔法がステータスボードに現れない理由……。
難易度……は関係ないか。……全く見当がつかない。
仕方なく、白星がついているスキルを進化させておく。
《元素魔法》はレベル9になり、《並立思考》は《多重思考》へと進化した。
《魔力支配》はまだ進化できなかった。恐らく他に必要なスキルがあるのだろう。
その日、俺はひたすら空間魔法と時間魔法を使い続けて遊んだ。
<《禁忌》を*認しま*た>
<*****************>
みんな大好き禁忌だよ!!
やったね!!!
この作品には珍しい概念<伏線>だよ!回収を覚えているかどうかはあまり期待しないでね!
ストックが2万時を維持できなくなりました。
そろそろ3日毎投稿になるかもしれませぬ。




