無謀な挑戦者?
リアルが多忙&環境の変化により久々投稿だす
ユーバルは悟った、このリアンという人は戦いを求める狂人であるということを
この実力至上主義の町でその腕を十分に振るっていたからである
最初はイキったチンピラに絡まれる程度であったが、それをいとも簡単に蹴散らしていたが
「2人」の美少女が急激に名を挙げたことによりそれ相応の実力者にも絡まれるようになってしまった、私は本当に運が無いんだなって
「ふんッ!良かったのは威勢だけとは笑止ッ!」
「グッ」
少女は拳を自身の体格の倍はある男の胴体にぶち込みながら叫ぶ
周りには既に意識を手放した挑戦者が転がっている
「フンッ、この程度の拳すら避けられんとは出直してこい」
既にうずくまり動かなくなった男を背にこちらへ向かってくるリアンさん
「のう、ユーバルよ本当にこの町に強者がいるのか?」
「ヒエュ…いえいえ確かにこの町には自分の実力に自信がある冒険家が集まりまして~」
「その割には雑兵ばかりではないか」
「いや!貴女が強すぎるんですよ」と言いたかったがそれをグッと飲み込む
「チッ…まあよい、とりあえず飯でも喰らいに行くぞ」
「スンマセンスンマセン」
といつも通りにご飯に誘ってもらいすっかり二人で組むようになったのである、なぜか私の事は気に入ってくれている…と思いたい
すると私の直感が働く、こちらにあからさまな殺気を放つ人が居る
私程度でも気づくのだ、リアンさんが気づかないわけがない
「…多少は骨のある相手はいるということか」
ニヤリと嬉しそうな笑顔を見せる…いや怖いんですが普通に
すると物陰から又男が拍手をしながら出てくる
「最近の暴れっぷりから只者じゃねえなとは思ってたがこれ程とはな」
見るからに見事に鍛え上げた肉体と油断や嘲笑のない目をした男がこちらへ対峙した
「貴様…その殺気はワシを試したものか?」
「察しがいい、最近は口だけの腑抜けだらけで呆れてた所に」
「ホンモノの実力が暴れてたらそりゃあ、なぁ」
「フフフ、そこまで言うのであれば貴様は其れ相応の実力であろうな」
リアンさんの殺気が尋常ではない程溢れる、あのブラックベアーを叩き潰したと同じくらいに
「…マジかよ、これ程とはな」
男は少し間合いを広げると腰に掛けた剣に手をかけていた
「獲物は刃か、好きにすると良い」
先ほどの雑魚と対峙するとは違い、この町で初めて構えをとるリアンさん、あの時以来だ
ちなみに私は気配を消して既に陰に隠れているのである
男が剣を抜き放ち距離を詰めてリアンさんに切りかかる
それを軽くいなすとおそらく2,3発程度の打撃を返す
男はすぐに間合いを取り慎重になる
「…」
リアンさんは普段とは違い何故か黙り込んでいる、それほど強い相手なのかと思ってしまうほど
しかし男が振るう刃は当たることは無く、その体に打撃だけが撃ち込まれる
すると狂気を帯びたかのような笑顔を浮かべながらリアンさんが動く
「この地で初めて”戦い”が出来たことに感謝する」
「その鍛え上げられた肉体、実力共に申し分のない漢よ」
「今日はより旨い飯が食えそうだ」
私の目でも捉え切れない動きでいつの間にか男の背後に立っていた
『疾風』
「喜べ、この地で技を喰らわした人間は貴様が初めてだ」
そう言うと同時に構えていた男が前のめりに突っ伏す
「クックック、雑草だけではない獲物もいるのだな」
そう不吉極まる言葉を呟きながら私を肩で抱えて歩き出すリアンさん
ああ、もしかしたら私は途轍もなく厄介な人に好かれてしまったんだなぁと思いました。




