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03 【スペル&ドラゴン】の世界 1

 ここはRPG【スペル&ドラゴン】の世界だ。取説の最初にはこうある。


<人々が平和に暮らす世界ワーズガルド。だがある日突然魔王キュリオスが現れ魔王城キュリオシティを作りあげた。モンスターが世界にあふれ恐怖におののく人々。王をはじめ騎士たちはモンスターに戦いを挑むも奴らに武器は通用しなかった……。

 人々は女神ワドキューレに救いを求め一心に祈った。女神は人々のために地上に竜の子アモルファスを遣わした。『追って人間に言語魔法スペルを操るワードナーが生まれるでしょう。ワードナーをアモルファスの育て親とし、力を合わせ魔王を倒すのです』そう告げた女神に人々は感謝した。その後ワードナーの力に目覚める者が現れ、新たに生まれる子供らがそれに続いた……>


 ワードナーとなった主人公は竜の子アモルファスと一緒に魔王キュリオスを倒す冒険の旅に出る。ざっくり言うとこれがゲームの大筋だ。

 モンスターが溢れる中世風の世界観はテンプレ仕様だが、このゲームの一番の売りは何と言ってもワードナーの使う魔法である。それが言語魔法スペル、すなわち【しりとり】だ。……まあ、制作者もゲーム業界の冒険者になりたかったのだろう。


 バトルは主人公がモンスターを言語魔法しりとりで攻撃するのに対してモンスターも攻撃や呪文(しりとり)で応戦する。文字数がそのままダメージとなる。そしてお互いにHPを削りあい先に倒したほうが勝ちとなる。一撃で決まることもあるから当然先行が有利だ。


 言語魔法スペルは文字入力で行われ最低3文字入力する必要がある。打ち込んでもいいし予測変換にも対応している。ただしワードナーのレベルによって入力に時間制限がある。レベル1のかけだしは7秒以内だ。レベルが上がればTPタイムポイントが加算され長い言語魔法スペルが入力できるようになり、ジャンル対策にかけられる時間も増える。


 しりとりのルールは一般的なものだがローカルルールに補足説明がある。


 a.語尾を清音から濁音、半濁音に置きかえてもよい(逆も可)。

 例)「は」と「ば」と「ぱ」の置きかえ


 b.語尾が長音で終わる場合、直前の音を次のはじまりとする。

 例)「カー」で終わる場合「ア」ではなく「カ」


 c.語尾が拗音で終わる場合、2音で次のはじまりとする。

 例)「キャ」で終わる場合「ヤ」ではなく「キャ」


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