第15話 銃に宿りし魂と、札に収めし魂達の協奏曲Ⅸ
「待たせたな」
「「“ガントレッター”起動…『決闘場』展開!」」
六人の掛け声と共にガントレッターが起動し、決闘結界が展開される。
『独狼騎士アンソニーとのデュエルが強制発生しました。 ARE YOU READY…決闘開始!』
「『召喚』【シャドーアバター】! 【決闘衣装チップ】をスロット・イン! 【ウェポンカード】『双銃剣・リーゼロッテ』をセット! …そしてデッキから五枚を手札へ、そしてドロー」
「『召喚』【シャドーアバター】! 【決闘衣装チップ】をスロット・イン! 【ウェポンカード】『騎士剣・アウルニーダ』をセット! …そしてデッキから五枚を手札へ、そしてドロー」
フィーネ・HP10000\10000
アンソニー・HP9350\10000
「先行は俺が貰う! 俺のターン、ドロー! 俺は業カード『チャージスタンプ』と『シールドブロック』を重ねて発動、適正コンボ発生、チェインクロス『シールドスタンピング』!」
「カット、業カード『跳躍』と『ショット』を発動適正コンボ発生、チェインクロス『フライングシュート』!」
アンソニー駆る騎士風のシャドーアバターは盾を前方に構えながら地を翔け、突進してくる。
すかさず、サポートに回っているクルーガーが割り込み発動を発動させる。
ギリギリまで引き寄せてからの、跳躍で後ろ側に回り込みながら鎧と兜との隙間に撃ちこんだ。
アンソニー・HP9350\10000
クリティカルの発生により騎士ののシャドーアバターのHPが大幅に削れる。
「ち、今のは防ぎようがねぇか。 ターンエンドだ!」
「僕のターン、ドロー! 呪文カード『エリアルブレッド・ピアッサー』!」
銃口から陣が現れ、騎士風のシャドーアバター目掛けて緑の弾丸が回転しながら疾る。
「カット、呪文カード『マジックシールド』!」
咄嗟にサポート役の一人、タージがカットし、防ぐが威力を殺されながらも貫通能力を持った魔弾は盾を貫き、シャドーアバターに直撃してしまう。
アンソニー・HP9200\10000
本来ならば最低でも400は削れるのだが、僅か150与えただけでも前進と言った所。
火力は今一だが、ちまちまと手数で攻める攻撃でも無く、逆に一撃に掛ける乾坤一擲な攻撃でも無い。
安定しているからこそ、上手く手札が回るのである。
同時に最大の蛇重点でもある訳でそこを攻められれば手も足も出せないのだが、今のフィーネ達にそんな感情は無い。
情け容赦無く攻め立て、理不尽に護り立て、勢いを付けて回避する。
度重なるPvP戦を潜りぬけて来たフィーネなら尚更だ。
その姿にアンソニーは戦慄を憶えた。
――――しかし、同時に思いもよらない感情も湧きあがってきたのである。
フィーネという強敵相手に、恐怖を確かに感じているのだが、それを跳び抜けて楽しいとさえ感じてしまったのだ。
久々に出会えた強者。
――――俺はフィーネに勝ちたい。
――――いや、絶対に勝ってやる!
――――絶対に抜かせないよ?
――――ううん、絶対に抜かしてあげない!
両者の戦いは始まったばかりである。
やっと、『闘札操師』同士の戦いを始められた…。




