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遺言状  作者: えるかしにい


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8/8

8

ルビと傍点が打てないです。

私、探偵は今車で向かっている。

「何だこれは!?」

フロントガラスに男が張り付いている。

見た目は20代前半ぐらいだろうか。

ブレーキをかける。

「許しませんよ・・・謎を解くのはあなたではないんです!」

男はガラスを割り、侵入してきた。

だが、ドアを開き、逃走し、

依頼人の家まで走り出す。

今いる場所から依頼人の家までは700m程度。

有酸素運動をしてしまっては疲れてしまう・・・

だが、ジョグでは追いつかれてしまいそうだ。

なので、始めに有酸素運動をして走り、隠れる。

そして、バレないように家までたどり着くことだ。

だが、これには問題がある。男が依頼人の家を知っているかどうかだ。私を追いかけ、謎を解くのはあなたではないというということは、遺言状のことを知っているのだろう。

そして、男は実行犯であり、愉快犯だ。

そうじゃなければ、自分がどうやって殺したかなんて教えるやつはいない。

どうする私?戦うのか?逃げるのか?

逃げる。フロントガラスに張り付くような奴と戦うよりは、逃げて、ワンチャンに賭けたほうがいいだろう。この時点で男は車を降りて私の方を見てきている。間に合うか?間に合わせる!

全力で走り、まずは隠れるようか。

依頼人の家の方に向かって走り出した。

男は走り出したところ。いける・・・いけるぞ・・・

とりあえず絶対に見えない位置に隠れ、休憩する。

この時点でスマホを開き、地図を見る。

残り340mだ。

「あと二回繰り返せば到着するぞ!」

休憩を終え、走り出す。残り150m

1回目より移動できた。まだ見つかってないぞ。

ラストスパートと自身を鼓舞し、走り出す。

残り70m、65m、60m、59m、58m、57m、56m、

急に耳鳴りが鳴った。依頼人に謝りたい。

謎を解くことができなかったこと。

この男がおそらく実行犯だということを。

死体は息子さんではなかったということ。


「遅いなぁ・・・」

相川 悟はこの日ずっと待っていた。

探偵が来るのを。

翌日ニュースで探偵が死亡したことを告げられた。

「な、なんだと?」

純粋に驚いた。いままで謎を解こうとした探偵を。

説明を聞いてみると、骨、内臓、血管、外皮で分けて

置かれていたらしく、動けない状況にされたそうだ。

また誰かを雇って、解いてもらおうか?

死んだ探偵のようにはならないだろうか?

また、同じようなことにはならないか?

自分も同じようになるんじゃないか?

本当に心配で心配でたまらない。

おしまいです。

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