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ルビと傍点が打てないです。
私、探偵は今車で向かっている。
「何だこれは!?」
フロントガラスに男が張り付いている。
見た目は20代前半ぐらいだろうか。
ブレーキをかける。
「許しませんよ・・・謎を解くのはあなたではないんです!」
男はガラスを割り、侵入してきた。
だが、ドアを開き、逃走し、
依頼人の家まで走り出す。
今いる場所から依頼人の家までは700m程度。
有酸素運動をしてしまっては疲れてしまう・・・
だが、ジョグでは追いつかれてしまいそうだ。
なので、始めに有酸素運動をして走り、隠れる。
そして、バレないように家までたどり着くことだ。
だが、これには問題がある。男が依頼人の家を知っているかどうかだ。私を追いかけ、謎を解くのはあなたではないというということは、遺言状のことを知っているのだろう。
そして、男は実行犯であり、愉快犯だ。
そうじゃなければ、自分がどうやって殺したかなんて教えるやつはいない。
どうする私?戦うのか?逃げるのか?
逃げる。フロントガラスに張り付くような奴と戦うよりは、逃げて、ワンチャンに賭けたほうがいいだろう。この時点で男は車を降りて私の方を見てきている。間に合うか?間に合わせる!
全力で走り、まずは隠れるようか。
依頼人の家の方に向かって走り出した。
男は走り出したところ。いける・・・いけるぞ・・・
とりあえず絶対に見えない位置に隠れ、休憩する。
この時点でスマホを開き、地図を見る。
残り340mだ。
「あと二回繰り返せば到着するぞ!」
休憩を終え、走り出す。残り150m
1回目より移動できた。まだ見つかってないぞ。
ラストスパートと自身を鼓舞し、走り出す。
残り70m、65m、60m、59m、58m、57m、56m、
急に耳鳴りが鳴った。依頼人に謝りたい。
謎を解くことができなかったこと。
この男がおそらく実行犯だということを。
死体は息子さんではなかったということ。
「遅いなぁ・・・」
相川 悟はこの日ずっと待っていた。
探偵が来るのを。
翌日ニュースで探偵が死亡したことを告げられた。
「な、なんだと?」
純粋に驚いた。いままで謎を解こうとした探偵を。
説明を聞いてみると、骨、内臓、血管、外皮で分けて
置かれていたらしく、動けない状況にされたそうだ。
また誰かを雇って、解いてもらおうか?
死んだ探偵のようにはならないだろうか?
また、同じようなことにはならないか?
自分も同じようになるんじゃないか?
本当に心配で心配でたまらない。
おしまいです。




