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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
98章 れっつスポーツ大会!
834/841

823 こういうのどうかな。6/23

6月23日 金曜(晩夏、スポーツ大会3日目で夏もそろそろ終わりだよ)

新競技だからって物珍しさで集まったりしないんだけど、予想よりかは多い。

カゴ球はもち広いとこでやっていて、ピンポンとかルフトシャトルは

去年アレだったし序盤はあんまり来ないって予想してる。


新年おめでとう。甘酒飲んじゃうけど、元々は夏のものだったんだよ。

異常気象前は甘酒売りもいて安いし美味しい人気の飲み物だったらしい。

身体に良いみたいだし、飲んでも大丈夫だから、まあおひとつどうぞ。

恒例なので連日投稿がんばるね。今年もよろしくしてください。

 新競技お披露目のつもりだったんだけど足球もカゴ球も大人気競技だし、手球も昔からのお馴染みらしい。競技参加国が多いから試合数も多くていくつか観られるかと思ったんだけど、ほとんどが前売り予約で埋まってキャンセル待ちでようやくひとつ観られた。

 パックツアーが急に人気で急遽(きゅうきょ)席数を増やしたんだよ。

 連邦のイベントでパックの快適さが分かったってことらしくて、あれから観光客が訪れるようになったし、空き家を使った家貸しも好評だったりする。

 僕らの集約型店舗には何でもあって安くて新しいものしかない。今までって季節限定扱いの専門店ばかりなくせに古いものを平気で置いてあるとか、ホコリ積もってるとか、いちいち値引き交渉って面倒だったよねえ。

 自分達のとこより安く済むことにビックリしたんじゃない。田舎の文化の遅れた場所じゃなくて巨大都市なんだもの。

 備蓄習慣な土地柄、単位が大きい。店頭のが書いてなければ10KGいくらになってて、すごく安いんだけど滞在期間に食べ切れる気がしないから言い忘れない言葉は「ホンの少しだけでいい」ってこと。計算は早見表を用意。

 時間感覚がノンビリだから面倒な数量でもイヤな顔もしなくて切り分けてくれることだけでイイヒト認定とか案外チョロいよね。

 言語のルーツ分岐が遠くて、西の言葉が通じにくい場所だから、共通語を知らなければ「マーリンキィ(小さく)」と身振りをよく使うことになるよ。

 もちろん均一仕様な国営の街なので貴重な冷蔵庫はどこの家にもあって保温庫って言い方をする。

 香辛料をお土産に買う人が多いらしいのは、そっちへの流通がまだまだってことなんだろう。


 クジがちっとも当たらないんだけど、運を否定しているから気にしない。いつでも当たりを引くようなのはいるけど数値化はムリなんだよね。

 水泳は早く来ちゃった人達にはおなじみになっていて参加してくれる国は多かったし、Maxを(はる)かに越えて出してきた。だいたいが池に小屋を建てる程度で整備はその程度だけど、案外水に親しんでいる人は多かったみたい。

 聖国では河が汚染されていたし自然の池は森か林の中にある。

 いわく付きの中庭の池で泳いだり遊ぶのは僕くらいだったから泳げるのは猟で森に入る人達くらいなんだけど狩人(かりゅうど)は泳げなかったってメモにある。

 森は豊かだけど危険な生き物も多いから、スーイスイは難しいのかなあ。

 今回は去年の夏に記録したガッコの1年生平均タイムを足切りにしてる。

 競技規定で足や身体がつくようだとアウト。忍者泳法では底を蹴って進むのもあるけどダメってことにしたし、泳ぎ始めたら頭が水没するのもダメ。潜るのはスタートの時だけで距離は設定してる。

 まあ人魚さん達が潜水で距離を稼ぐタイプなので敏感に反応したんだろうけど、潜るのが多いと種目の意味がって言い分は理解できる。水没がそもそもデフォルトな人魚さん達は泳ぎ方の修正に苦労してた。


 二日目からは水泳競技が始まって、プールを見た時に「うわあ」ってみんなが言うのがうれしい。プールの透明感と建物の繊細さが相まってステキだもの。

 建材からこだわって、材質的に着色が難しかったことや耐光性もクリアした。

 軽さにこだわったからドームの開閉もスムーズだし早いよ。

 予備予選で足切りをしたけど、序盤は記録が遅い人達からになる。止まっているみたいで泳ぎ始めってこうだったよねえってホノボノしちゃうよね。

 パシャパシャしていると何人かは足が付かないってパニックするからフロートが投げ込まれる。東から応援の人達はピタッと良い位置に投げてくれるから必要だったでしょ。そういうのもパフォーマンスにして()せることを意識してる。

 予備予選では泳げるか怪しかったから足が届くように調整はしていたんだけど、飛び込みスタートすると浅いと危ないし、足蹴り泳法がいけるって思わせない。


 他設備ではする共用は宿で作った時から考えなかった。

 水っていう大質量を支えているから何でも出来そうに思えるけど、水ものは安全や衛生管理の設備もあって、一緒出来るのはお風呂くらいかなあ。学校みたいに通年楽しんでくれるように遊びにして誘導していくつもり。

 リゾートっていうのは相当なお金持ちってイメージだもの。その辺のテーマで水と仲良くさせるつもり。えっと擬似リゾートってだけだけど、暑いばっかりが楽しいことじゃあないんだよって意味深でしょ。

 ちょっと眺めたらもういいやになった。余裕で観戦できるのはいいことなんだけど、少し前にスイスイ泳ぐ子ども達の速さをみているから止まっているみたいなのをみても面白くはないよねえ。


 今大会ではファールを一層強化というか周知するようにした。前回はファールを規定通り適用をしたから、やたら止まるシーンが多かった。特に最初の方はね。

 流れを優先して多少のファールでは止めないっていうのは、何か良さそうに聞こえるけど、見て見ぬふりが横行するどころか平然とするようになってた。

 足球(フットボール)が子どもの遊びレベルなのに大人の陰険さがあってイヤって思ったんだもの。それはカゴ球(バスケットボール)も一緒で見えてないってことにされて嫌がらせをしてた。

 それは大国のチカラ関係とかで言えないうちに自分達も染まっていたんじゃないのかな。ルールではファール対象だったのに攻め手有利とか、ゲームの流れとかで反則をとらないって風潮だったけど、止められないからって服を掴んだり引っかけたり、靴底がほぼ凶器なのにそれで蹴ったり踏んだりとかだったから、ケガが原因で引退するケースがあるって聞いたのはこういうことだったんだろう。

 あと根性なんとかっていう自主練という名のサービス残業。そんなのから選手を護るとか置いておいても、ムリをしないで身体を動かす事は健康にとてもイイコトでいつまでも元気にできる仕組みは、みんなが安心する。

 選手の晩年の誰もがボロボロじゃあ子ども達が夢を描けなくなる。それを(おお)い隠すんじゃなくて、憧れるようなステキな大人でいて欲しいんだよね。


 大きな建物のところでは「タイソウ」っていう新競技をしてて、あんまり来ないだろうけど造ったばかりのカッコイイ建物の方にしてて、ピンポンとかルフトシャトル(羽根つき)は少し前に造った市民運動館の方でしてる。

 まあ、新しい競技を出来るだけイメージ良くみせたいっていうのはあるの。

 選手は関係するところからしか出てこなかったではなくて、足切りでね。

 宙返りと鉄棒グルグルが出来ないとダメって条件に引っかかった。これで見映えの悪い演技するのをフィルターできる。他の、スイエイも大事なんだけど、タイソウは健康イメージアップになると思うからスゴイって思わせたいんだよ。

 今大会は2回転できれば、ひねらなくてもかなり上位になるだろうくらいだもの、がんばったら優勝できる。それを予想してて「この辺まで出来るようになって」という線を言ってあって越えてくれてるはず。

 普及は気分的なモノがきっとあってイメージで全然違う結果になる。

 宿にプールを造っても利用は身内だけだった。ビーチで親しませたりして楽しいよアピールをいっぱいして、学校に授業で入れてスイスイ泳げるよって、ここまでしてやっと泳いでくれるようになったんだよ。


 競技とお楽しみは一致しないことだけど、気分的に目標のようなものがあった方が印象は良いはず。ただの親水行為から技術に注目するようになれば、泳げる人達が増えて水の事故はきっと減る。

 タイソウもそう。スゴイのを魅せれば身体を動かすことに楽しみを見つけてくれる。運動することが苦行というイメージをなくしたくて、楽しいよってしたい。

 そこに台があればポンって飛ぶだけってみんなが思うだろうけど、クルクルまでしたくなれば、大変よりも楽しいの入口になってその先に進みたくなるよね。

 これで汗臭いだけで効果が怪しい身体を痛めるだけの苦行トレーニングがなくなるようになればだし、スマートな演技や技術が難解?な理論を元にしているとか想像してくれないかなあと。

 そうすれば繰り返しにも意味が出てくるし、やっているうちに効果が出たから正しいという不確かなモノじゃあなくて、ユッタリ楽しんで実力を付けていく方がいいはずだし、余裕がないと息が詰まる。

 お友達と遊んだり勉強したり、趣味したりお出かけしたりワクワクやドキドキが人には必要なものだもの。運動に全部を使ってはダメで、未来もまだまだいっぱいあるんだから何でも出来るようにしておきたい。

 賢いは全部をラクラクにする。スポーツ振興には学びって意図もあるよ。


 タンタンタ〜ンってする時に音楽どうしようだったんだけど入れることにした。

 音楽があると気が散るから他の競技を同時には出来ないけど用具類がない方がダンスの演技がよく見えるし、技術ばかりになると危険技にエスカレートするから、芸術要素っていうのはいいかもね。

 演技は自分達が思っているほど華麗って感じにはならなくて、チマチマってみえるけど、倒立っていうのは誰でもスゴイし宙返りっていうのが入ってくる。

 人って動くとキレイなんだなあって思えるし、ダンスっていうのが音質に(こだわ)った音楽でするから余計にステキにみえるよね。

 前例って僕の試技だけだから、後の習熟はマニュアル本を見てああだこうだを繰り返した結果なんだろう。

 それぞれが終わる度に拍手がいっぱい来る。ミスいっぱいしてるけど人を感動させるチカラがある。僕との差はこういうところなんだろうね。

 ダンスは規定にした宙返りを当然みんな入れてくるけど、完全に静止してチカラを貯めて回っているのが微笑(ほほえ)ましい。

 今回はそれで大丈夫だけど次はダメだろうから練習をがんばって欲しいな。


 ウマの(くら)をモチーフにした競技は跳び箱でウォーミングアップしてた時にクルクル回っていたのが「面白い」って誰かが言ったからだけど、保持がしっかり出来るように取っ手を付けたら楽しいってする人が増えたから競技の規定を用意した。

 どうだろうと思ったけど、避ける人はいなかったから案外いいのかも。地味って思ったけど手がプルプルするし、しっかり身体を作っていないと安定した演技にならなくて、良し悪しが分かりやすいのが見る人にもいいのかもしれない。

 最初は高さ飛びにしようとしてた箱跳びだったけど、面白さに流れるより技を競い合う方がいいって高さを固定してタタタ〜してトン、クルリって競技にした。

 試作の時の箱跳びだと安定しないし手を確実に置きにくいってことで研究して角度とか材質とかを工夫した。着地のところも安全性を確保するために危なそうならフワリ受け止めるようになってるよ。

 角材の上で演技する競技はナシってことになってて、怖いっていうの。

 デモンストレーションした時にはみんな平気な顔していたけど、やって見たら不評で大道芸をさせたいのかってやろうとする人がいなかった。う〜ん。


 吊り輪は馬の背のと同じで力持ちじゃないと無理そうなんだけど、僕は軽いから出来ちゃったりする。競技に並べたのは当然僕が出来る(カゴ球とか構築の過程でタマが重くなったから公式球では出来ないのもある)のを選んでいるんだから、みせればやってくれたのかな。

 それがみんなやりたいとは限らなくて、五輪拠点で保持してくれる人がいないからって試技はしなかった吊り輪に興味が出なかったみたいでこれもなし。

 これから見せてやってくれる人が増えたらかなあ。カッコ良いんだよ、これ。

 まだ早かったのかもね。

 支柱に棒を渡した競技は華やか。1本のと2本棒のを用意して、まず縦に並べたのが安心感あるし入りやすいと思ったから角材の代わり。クルクルだけで外連味(けれんみ)のあるバリーションは誤解を生むと思って避けたら、割と大人しいものに見えたようで出来そうって挑戦はしたいものになったみたい。


 後は横に1本のと2本のをしたの。1本のはやっぱり技巧とパワーで2本のはコンビネーションって感じになったので、女性クラスは2本の方にした。

 でね。棒はカチンコチンのにはしてない。良い感じにしならないとだし、少し回るとかないと気持ちよくグルグルできないの。柵に使ってる棒とは構造も組成も違うっていうのは、やってみたから分かったことで太さもちょっと違う。

 それでやっぱりもしもは考える。折れた時のために中にワイヤーしてるし、しまったした時に受け止める仕組みはちゃんとある。

 僕って不器用なんだもの。最初はよく落っこちてヤバいっていうのもあった。

 安全のマージンが取れるまで公開は怖くてできないよ。

 簡単に出来ないから補助する器具を開発するし、気持ちよくするために材料から検討する。弘法は筆を選ばないんだろうけど、天才には凡才にも届かないような者の苦悩や悔しさなんか分からない。少しでも上手くなる方法や器具や服や食べ物のチカラまで借りて、ルールって(から)まで作っても(かな)わない。

 そういうもん。別に(あきら)めではないの。

 出来てから披露してて失敗することがないとこまで繰り返ししてからだし、けなそうと待ち構えていても、そういうスキはみせないよ。

 全く出来なかったことを出来るようになって、その先の技術まで構築するのは楽しい。でもみんなはずっと短い時間でマスターしちゃうし、理論で考えたものまでされる(むな)しさはあるけどイヤではないの。自分と比べてあ〜あしてるだけ。


 見ている人達の感じはとても良いんだと思う、笑顔だし。

 あんまりビックリはしていなくてスゴイって声はない。あくまでも運動の競技って思って欲しいから大道芸に見えそうなのはワザ集には載せていないけど、ポイントが付くから審判用のワザ集にはある。

 今日の人達は僕ら関係ではないから、ボクのお間抜けな試技はみてなくて入門書や技術書(初級)を買ってくれたんだと思う。中級や上級の本が今回間に合ったけど、前宙出来ないレベルだものムリというか、やったら大ケガするよ。

 おじさん達やお姉さん達は中級技までマスターしてる。上級技も出来るけど失敗が多いってことみたい。まあ、初級技が完璧に出来るなら入賞は出来る・・というのが今回の状況かな。とにかく楽しんで笑顔でやってもらって「やってみたい」って思わせて次に繋げたいから、エキシビジョンをするつもりだし、スポーツ興行というのをしようかなと思っているの。

 目標になるように見せた試技がドッチラケってかなりヤだった。ワザワザ来たのに無反応だもの、ヒドいよねえ。でも見せたことで興味は持ってくれたみたいだからイベントにして沈黙をなくすつもりとかの計画はある。大会の盛り上がりで内容を調整して失敗のないようにするよ。


 タイソウの初日だったから盛り上げたかったんだけど、ウチ関係の人達の出番はなかった。今日は初競技狙いした国ばかりだったみたい。

 細かい調整するのは予選だけ。その時は建物の予約からやりくりする。やっている競技は当日行ってみて分かる。統合したし選手は足りているはずなんだけど、有力選手は依然掛け持ちにされてる。段々とスペシャリスト化していくから、いずれそういうのは考えなくて済むんだろうけどね。

序盤は大したことないのばかりって安心しているのは予約なくても平気って。

けれど人気種目は予選も大変だし、ほとんどがパックとか先行予約に取られて

席数が増えたからようやく一つだけ。

事前予約のシステムを作ったのに関係者用に確保しといてくれない。

住民枠に僕は入っていないし、毎日クジしなきゃになるみたい。

今のうちはスカスカな競技を見とけば良いけど、段々と厳しくなってくるから

観光でもしててってことになるかもしれないね。


明日もアップするから見てね。お年玉くれてもいいんだよ。

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