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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
97章 楽しみたい夏にしようよ。
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819 夏の楽しみ。6/20

6月20日 火曜(晩夏、暑い日には涼しいがとてもステキだよ)

今の技術で冷たいのを作るのは難しかったんだけど、道具なら基本機能にある。

それの設定が出来るかどうかは初歩だとしても大変なんだそう。

道具作りが途絶えて久しくて、加工の容易な宝石とか、すごいエネルギーと

してしか使われていないみたい。

練習には石をいっぱい使うせいで職人になりたいって人はいないのかもね。


ブックマ〜クありがと〜です。がんばれます♥

 泳ぐってことはとても自然な事だと思う。

 山があるからって登りたいとは思わないけど暑い時には水に入りたくなるし凍ったら滑るのは誰もがする。スッテンコロリンだけど当たり前な事でしょ。

 遊ぼうにしてもほんのちょっとで繰り返しすることはあまりない。飽きるんだったらそれだけじゃなくして、ルールしたり、遊び変えちゃえば楽しく出来るんじゃないって思うわけ。(すず)むだけならジャッパ〜ンで良いんだもの。

 水泳は全身運動になるし、水の事故はかなりある。だけどちょっとで良いんなら(きた)えるってところまではいかないの。泳法をたくさん編み出している忍者な人達でも楽しむとか競うってことはしていなかった。

 積極的にしたいから泳ぐ専用のを作ったし、ずっとするために競技にした。

 これが広まっていけば水の事故のことだけじゃなく、水質も身近に考えてくれるかなっていうのをホンのちょっと期待してる。

 イタタが出るとか、河がくさいよとかを当たり前にして、う○こ流してることに疑問を持たないのがすごく変だって思う。道に捨てられるのがどこに行くかって想像がないのか、別モノって考えている感じがするんだよ。


 北の街に行って商店街を造る時に入口が一段上がっているのが何でって聞いた。

 それが河の増水を心配しているんじゃなくて、雨の時に道のアレが流れ込まないようにってことだったのはその時に初めて知った。

 そういう視点で古い街を見ると、どこもそうなっていたんだよね。

 まあそういう気付きがあって他にも色々あるんだけど、ナゾの愛着・(こだわ)りの方かなあってことだし、上下水道インフラとか道の狭さとかもある。

 古い街ってめんどくさ〜い。

 きっちり分けた鬼さんタウンにはそういうのないからいいなって、街からはもう少し、あとちょっと離れた方が汚染の影響が完全に切れるとか水利や確保出来る土地の広さとかしていたら駆けっこのゴールくらい離れてたいうのが最近のかなあ。

 農業や〜めたした荒れ地とか湿地とかゴロゴロ石だらけだねえだと土地がとても安いし、厄介払い気分だと気前が良くなるものらしいね。


 造るんならある程度の広さは欲しくなる。新鮮野菜のための畑は要るんだよ。

 生活にはちゃぽんお風呂も欲しいし上下水道のインフラってなると川があって、将来を見越してかなりの余裕(空き地)が欲しくなるものだよね。

 本館(大使館ってことになってる)よりも大きくみえる変な建物が運動のところで地下部分にプールも完備してる。

 河遊びは楽しい。でも水に入るとなると心配しちゃうからこっちを使ってねなんだけど、宿の最初の時みたいに利用が毎日ゼロっていうのは予想通り。その上の運動のところもそう。スポーツって作法が入らないとチラ見だけしかしない。

 役人の存在をずっと知らなかったくらい自己主張が薄いし、大きな声に流れるみたいに弱々で、僕の追放を処理したのは役人達なのに流されるまま、やっぱり僕に従っちゃっているのは都合が良いからなのって聞いたりはしない。

 段々と良くなっていればそれでいいなんだろう。長年流されているから考えてとかの自主性を求めるのは逆効果。まだまだ早かったのかもしれない。

 各地に溶け込むって感じじゃなく子ども達に振り回されている感じだもの。村づくりって難しいね。

 例のワイルドカードの人がいるとこだけ利用が突出してて用意してあるマニュアルを一通りやってくれているみたいで期待してる。

 そのやり方みたいなのを教本化するつもりってことで、土地を用意しただけで僕も村づくりで分かっていることはないから勉強をさせてね。


 夏は暖かで快適だからジャバンするのも少数だけどどこにでもある。けれど泳いだっていうか水に入ったよなだけ。競おうとするまでは水にいないから、はしっこのとこでチャプチャプ程度。

 もっとガッと暑くなったりすればなんだろうけど、そういうのはなくてちょっと涼めばいいだけだもの。泳ぎに楽しさを見つける人は少ないよね。

 それでも水に入るのは一般的・・というか、池を庭に造るのは豊かさアピールになるし、小さい時や小さい子どもがいれば行く場所の候補にあるし、ビンボなら身体を洗うために行く場所になる。

 ということで大っぴらにあるよとはいわないけど割とどこでもあるから、競技に入れたってワケ。

 最初っからスポーツ構想の中にあったものだけど、宿では超不人気。里メモには大人気のようなメモがあったからあれ〜だった。


 白い砂のビーチにして、遊具や専用ベンチや椅子、パラソルや飲み物を開発してシャチ達にジャッパ〜ンってしてもらったら、楽しんでくれるようになった。

 でも泳げないの。ううん泳ごうとしない。

 いるだけ、その時を楽しむだけでは発展がない。ジャバジャバ泳ぐもどきをして溺れるのはよくいておサカナに助けられてた。

 水の事故ってどこでも起きるってことを見ようとしない。

 実際におふろでもあったし、少ない利用のプールでもあった。全部溺れた事を意識する前に対処できているから大丈夫だっただけ。お助けやセンサーが優秀過ぎて「危険」の経験にさせてあげられなかった。

 たぶん宿泊の満足度は高いんだろうけど、それがリピートにはつながらない。

 特別がいくつもあるのに豊かになると少し高い方を選ぶ。お金持ちが値段で食べ物を選ぶようなことをするのが不思議だった。

 何度も来てくれる人達はいたんだけどね。


 僕らのいたところは夏の1日がとても長い。起きた時には明るくてお日様がなかなかサヨナラしないから、子ども達は暗くなる前に寝ちゃう。冬が短かった時は夜も短くて暗くなったらすぐ明るくなるの、全部がステキな時間って季節だった。

 それは今も変わらない。寝る時間は一緒だもの。ズルしてもらっていたってことにもう気付くことはないよね。

 やたら長い1日を楽しめるようにって考えると、あっちとこっちのやり方は違ってくる。こっちはちょっと涼めば良いだけ。長く居てもらうためにはその他の事を充実させないといけないから、やっぱりスポーツだと思うし長く休める場所になるんだろう。

 東の方はとにかく暑い季節だし夜が特別長いこともない。海だけでステキだし、ごはんと遊具がそこそこあれば良い気がする。その作り方は百島のがいっぱい活きて、苦労して考えたことが役に立っていて、倉庫にしまって残念していたものをそのまま流用してる。

 宿は主に運営の方で苦労した。僕はほぼ人となりを見ないで能力で判断してしまうせいで配置を失敗ばかりしてた。

 だから人任せが良いんだけど、そういう考えだと湖や池では泳ごうに誘導ってあんまり思わないのは何でだろうね。あの川は流れがあるから水遊び程度でやっぱり泳ぎに繫がらなくて、忍者は技のひとつって考えだもの。

 学校するようになってから「泳ぐ」ってことをするようになった。


 夜のお楽しみに火遊びは危ないから、安全にパッケージした花火をどうぞ。

 長い一日にスポーツをしたりチャポンしたりトンテンカンをして家まで造れちゃうよって材料と作り方に工具を揃えて「プロ仕様」ってワザワザ書いておく。お家で楽しみたいのならゲームもどうぞするつもり。

 夏にいっぱい一緒に遊んで仲良しになれば、耐えるだけの冬が楽しく過ごせる気分になるんじゃない。だからずっとボンヤリ過ごさないで「何か」しようよ。

 スポーツ大会がこれからある。情報はワクワクするものだったよね。知ることで知りたいがいっぱい増えたし、やりたい何かの姿が見えてくるみたい。

 まあそれも読めないとどうしようもないんだけど、知りたいがなければ読めるを獲得できない。前は伝達に困って無理矢理読めるように追い込んだけど、もうそういうのに関わらないことにしてる。

 やりたくないのも望みってことなんだからってことにする。そういう人には全く興味ないの。

 村ってするとそういうのも拾わないといけないってがんばってみたこともあったけど、誰も望んでいないって分かったし、やりたくないは終わり。

 ヘタに所有権や自由を認めて意欲を上げようとしたり、税を取ったりすると働かない権利ってワケ分からんことを言い出す。メンドウ。

 遊びでそういうのもみてるかなあはちょっとだけ。


 夏にしっかり遊んでもらったり、お家を楽しいにするのは取っ付きやすいからで手始め。これからスポーツを楽しんでもらって、家も楽しいになれば秋を楽しんで、冬が暗くて寒いだけじゃなく、ユールで冬にも感謝出来るようになるかな。

 冬の遊びも紹介したくてウズウズしてる。

 スポーツ大会って競技を紹介っていうか「こういうのあるからヤレ」って感じだから、次からは普及してからにしようかなって。西の方って位置が北にあるのばかりなので冬の競技の方が親しめると思うし、もっと冬に遊ぼうよってね。


 がんばってイベントするのは冬のためってことにすると、春にイベントに慣れさせて、夏にはっちゃけて、秋に豊作だ〜ってするの。ワクワクが1年中になってすごく楽しくなるでしょ。

 まあそこに僕は混ざれないんだけど、オトモダチが喜んでくれるから良いかなってことにしてる。ムリヤリだけどね。

 今頃は東のあの場所の雨期が終わって、今年はキャンペーンはないけど人は来てくれてると思う。そういう風なムードになったし、パンフを作って配ってもらったし、新聞に広告を入れたり記事にしたりしてる。

 海の臨時小屋のメニューも見直しをして、やるっていうから宿もある。近くの民家に泊まるってだけだけどね。

 隠れ里の人達も去年のことと駅伝のことでだいぶ慣れたみたいだし、ちょっと壁もなくなれば優しい人達だったものね。


 オリジナルグッズっていうか、駅伝では扱っているものを丘の上の建物に並べて展示して売ってみた。それを一歩進めて来てくれる人達を観察してそこで売るモノってテーマにしてフィットしたものを作ってもらったのがそろそろ並んでいると思う。

 今までは王都とかの製造で芸術っぽい高級品を作っていたんだけど、ハジッコの街は庶民ばかりだもの。お金持ちはいるけど成金でそこは浅い。芸術はなんちゃって知識しかない。だけど僕はビカビカっていうのはキライだからって言った。

 その間を取って考えてくれてとてもイイの。

 これからの伝統工芸品って感じがしてステキだから、いっぱい記事にした。

 もちろんそれは切り分けて、三ツ滝郷のとか東雲(しののめ)のとかも考えてくれることになっている。地元の工芸品がそこで作られていないってことはよくある、よね?


 対岸の隣街まで海バスがあるのに行き来がない問題はこの夏に解決したくて、この夏は強制的にビーチに来いツアーをしてる。

 銀行村との交流が始まっているけど、まだよそよそしいみたいだし、河があっても河遊びしないし、海の方に家がなかったように海とは馴染みが薄かった。

 先の災害で浜が削られてストーンとしているっていうのは、来た時に記憶していた海岸線と違っていたことで気が付いた。まあ都市計画には正確な地図は必要だし、浜のことは街の人達が気にしていなかったから変わってたことにはだいぶ経ってから気付いたんだけどね。

 湾内で漁業させるつもりはなかったし、港さえあれば良かったから浜がそういう風になっていたのは都合が良いだけだった。

 1割くらいの人達を引っ張って来て、どうなるのかは楽しみにしてる。夏が汚物の強烈なニオイより爽やかな方がきっと楽しいよ。で、そういう気持ちがあった方がお仕事(花火打ち上げ)にも影響すると思う。


 それでね。全然意識していなかった街が変わってくると、先行の村々も焦るんじゃないかな。

 後から出てきたトコが(花火だけに)華々しい経歴を積み上げてきてる。まあテキストでみるとそれっぽい。実情はただ僕に振り回されたってだけってところが一緒だから同胞意識するかなあがうまくいかなくて文字で(あお)っているという意図しない方になっている。でもまあいっかって。

 まずそれぞれの地元が季節を楽しめないと毎日が平坦になって影響し合えない。

 宿は楽しさや(くつろ)ぎを提供する場なんだから、まず自分達が楽しんで競い合いながら自信を高めて欲しいんだよね。

 勝てっていうのは気持ちでってことで、おらがいる場所が一番だって言えるように先ずは夏を満喫してねってこと。なかなか伝わらないなあ。

 まだまだ始まったばかりだし、盛り上げていこうね。

スポーツ大会のことがあるので、生で見ることはできないんだけど

みんなにこの夏はとても大事。

僕らは勝つつもりだし、単にそれだけじゃなくて大いに盛り上げて

いきたい。ステキな夏にしようね。

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