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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
11章 ソラへようこそ。
83/849

081 ぼくのたたかいかた。

あの〜。グロ展開や血が飛んだり、かっこいい戦いはありません。

じゃあ何すんのって?

センソウって言ったでしょ。


きょうもありがと〜!

 7段の冷たい甘味でホワホワ幸せ〜ってしてたら、小っさい子が「センソウをするの」って言う。この子は巫女(みこ)。ウワサで聞いてたのは、かつての巫女はいない。今のは、まん丸でしょぼいっていうのだったけど。そうじゃなくって、やっぱり伝説通りっていうのは、この広い町を一瞬で作ったり、ヒレを足に変えられるようにしてくれたって事でも分かる。

 他にもいっぱい。十分に十分すぎるほどに。そんな子がセンソウって言ってる。


「ずっとね。調べてたの。北に行ったお買い物隊が帰ってこないから。

 東のお買い物隊が聖都に入った時にね。北の国のモノが何も無かった。

 カタバミちゃんが、聖都に行って屋敷が公園になってたって。

 あそこは北の国の領主の家なの。

 食堂の裏の広場にハトがいて、(まぎ)れ込んだ伝書鳩で

 北の国の鉄の注文書を持っていた。

 でね、火薬のにおいがした・・


 海に来たのは、人魚さん達に会えたらなあはモチロンなんだけど

 北のお買い物隊のこと分かるかなあもあったの。

 あの街は、北の国への(あきな)いがあるし、アノ国の属国同士だから。

 でも分からなかった。何も。


 嫌な予感がずっとしてた。不安で不安で、がずっと。

 僕が心配する、なって欲しくないは、かなり当たる。

 飛行の道具を作りたかったのも、もしものためでもあるの。


 海の街にで注文してたの。北のお買い物隊が買うはずの果物や草。

 それと情報。

 北の国に何が起きてるのかって。


 そしたらね。獣人狩りがあったって。聖国との戦争の準備してるって。

 助けなきゃって思って。僕の家族に手を出したなあって。


 ぼくのセンソウを見せてあげるからね」


 みんなは、ちっとも気がつかなかったって言う。

 (にぶ)くなっちまったとおじさん達が(なげ)く。

 お姉さん達も悔しがっているけど、火薬に気がつかなかったのは材料のにおいだから。

 獣人狩りは良くあるというか、多くの人達が捕まって連れてこられた人。

 聖都で生まれたっていう人もいっぱいいて、おじさん達の他はそう。親が(つか)(つぶ)されてっていう人は割と。

 捕まえるのは働かせる為だから、カタバミちゃんやアサガオちゃんみたいにヒドイ事をするためじゃないはず。二人は記憶が飛んじゃっていて、お互いで直せるんだけど昔のは要らないって、知るのが怖いって言うの。


「ちょっと行ってくるから、待っててね」

 黙っていくのはダメだから言っただけ、そんなに大変じゃ無いから。

 なんだけど・・・


「「ダメ」」

 がしって、両手を捕まえられる。

「みんなを守るために王をやってるのに、気がつかなくってゴメンネ」

「ゴメンナサイ」

 そして、みんなから謝られる。ヒメも謝ってくるから、なんでっていうと、場のノリでなんて言うから、わはははになった。

「家族だ。助けるのは当然だな」

 ニコってして、ウインクするから、泣きそうになったよ。


「「「で、どうやるつもりだった」」」

 鼻息の荒いおじさん達。


「ミコは、圧倒的力を見せるやり方だったの。

 その後に力を利用するためだったからだと思う。

 街をあんまり壊してないし、戦ったのは兵士にだけ。

 絵本では街のみんなを()らしめたになってるけど、

 市民に怪我をさせたことは無いの。

 王様や貴族をチョンパしたのはよくある。

 なんで知ってるのかというとアノ国の禁書庫で記録を読んだから。

 禁書はアノ国が忘れたい記録だけど消せないようになってる。

 僕はタマタマ見た。


 最初は嫌がらせを考えていたかな。

 臭いのを空から落っこどしたり、黒いアイツや緑の何でも食べちゃうのを

 大量に()くだった。

 でも、最初に見つけなきゃだし、他の人も助けなきゃもあるねえって。


 じゃあ、粉々(こなごな)って。イキモノの他を粉にすれば見つけられるかなって。

 精霊石がいっぱいあるから、難しいこともできる。

 飛ぶ道具を作ったら、細かい動作や制御ができるようになって、

 同時にも一桁(ひとけた)増えた。

 がらんとすれば分かるから、ひょいひょいって拾ってオワリって。


 気になるのは、みんなが(はだか)(ぼう)になることかなあ。

 みんなでお風呂に入ってるみたいだし、楽しいかなって。

 大変じゃ無いし、一人でも平気だよ」


 あ〜んしたまんまで固まってる? ずっと、あ〜んしてると、ノドに悪いって聞いたことあるよ。


「「「「「「何じゃそれ〜!!」」」」」」

 なにもそれも、ぼくの戦い方。センソウってこういうものでしょって言うと、声を揃えて違うって言うの。仲良しだねえって思う。


「あっ緑のが分からない? バッタのことで蝗害(こうがい)ってやつ。

 その時は暗い色になるから緑じゃないねえ。

 イナゴが蝗害起こすっていう人が居るけど、間違いだからね。

 食べられるよ。焼いたり煮たり、甘いお菓子みたいにしたりするの。

 僕が食べてるのを見て、うらやましかったんでしょ」


 あれ〜なんか、(あき)れてるって顔してるよ。大丈夫?

 まあでも手伝ってくれるのなら助かるけど。


「あ〜気が抜けた。マトモに考えちまったぜ。

 なるほどちょっと行ってくる用事だったな。でもひょいひょいは人が多い方が良いだろうし、服着せないと困るな」

 おじさん達なら、無い方が嬉しいんじゃないのぉなんて、からかわれてる。

 一人で行くつもりの、かなりザツな計画なんだけど、とりあえず服はいっぱいあるしで、ひと当てしてみるかになった。寝ていたら、ひょいが上手くいかないこともあるからって、おじさん達が()りて引っかけるって言ってくれる。


 それから服を積み込んで、出発。最初に作った町の模型にそっくりだとか、広いとか。海はどこまでもあるぞって、ヒメはとっても喜んでくれる。それを見てるお兄さんお姉さんが嬉しそう。

 飛んで1Hくらいで北の国に着く。認証具は取り上げられていて、もう粉々になってるだろうし、やっぱり反応が無い。ケモミミの固まっている所があって他の場所にはいないって言う。

「じゃあ、やって」

 べ〜姉が言って、範囲はあそこからここまでだよってカード王が言う。あの建物は固いとか、あの辺りが貴族街らしいって、銀やお姉さん達が示してくれるし、き〜ちゃんやぐ〜ちゃん、ゆ〜姉にヒメが釣りは任せろって準備してる。


 対象を無機物に、生物は傷つけない細かい制御をするムチャクチャに動き回る道具を作りながらバラバラと落としていく。細かくて多いから、雲のようになっているのを見て、蝗害(こうがい)のようだなんて思う。実際同じようなものだし、もっとタチが悪いなあとも。

 固いところや貴族街を重点的に。地下室もね。貴族のところには兵器があるはずだから残さず粉々にしてね。

 ババババって細かい音がして、煙がもわって上がってくる。ぎゃあ〜とか、ひえ〜って声もする。


 あの人は、権力者をすぐチョンパするから無慈悲(むじひ)だなんて評価だけど、一般の人に刃が向いたことは無かった。

 童話では、面白おかしく書いてあって、センソウではカッコイイし、お姫様が出てくる話では悪いものになる。

 気に入らないと呪いを掛けたり仮死の街にしたりしてる。呪いの(ちから)は多分無いけど、それっぽいことはできる。心は流されるものだから。

 あと仮死はできそうだなあとか、解除のキーがキスというのは道具と組み合わせればできそうなんだけど、やる意味が全くないと思う。

 創作は自由とはいえ、メイヨキソンじゃないかって思う。ミコを悪者にする必要は無いし、ミコは女の人じゃないのにって。


 刑の執行は、公開が普通。えらい人にとっては見せしめだし、普通の人にとってもは娯楽みたいなモノ。

 関係無いと思えば、ウシやトリ以下になって、ユウエツカンを満たしてくれる。怖い事だけど、毎日に不安や不満を抱えてる人達には必要なものかも知れない。

 (いち)イベントのあの人達は、街に買われて、嵐でめちゃくちゃでイライラいっぱいの住民のガス抜きのために、もうどうかなっちゃってるかもしれないなあ。なんてボンヤリ考えて、あいかわらず心が無いって評価する。

 そんな僕だけどキライじゃないよって言ってあげるの。


 モワモワが白っぽくなって、道具が頑張る音が少なくなっていって、だんだん晴れてくると動いている人達や動物たちが見える。ここは、お風呂じゃないですよぉって、クスって思いながら(くぼ)んでいる場所に移動すると飛行の道具の風のせいで、円状にもわっと粉を舞上げる。

 しばらくすると、ケモミミが混じってる集団が見えてくる。


 待ち構えていたロープが、す〜って下がってスポッって引っかけて、道具のスイッチを入れてスルスル持ち上げて、着いた人にバサっと服を着せる。ニンゲンは上からじゃ奴隷か分からないので、おじさん達が降りて引っかけていく。

 大きい丸をして回収すると、バビュ〜ンと出発。


 何が起きてるのか分からなくて呆然(ぼうぜん)としている人達に「助けに来たの」って言って食べ物と飲み物を渡す。アサガオちゃんとカタバミちゃんが傷を治したり、お姉さん達が奴隷紋を消して回ってくれている。みんなは、泣いている人をぎゅっとしたり、話して聞かせたりして安心させる。


「ねっ、一人じゃダメだったでしょ」「一緒って言った」とか「だぞっ」って言ってくれる、みんなが嬉しかった。

 僕は見覚えのある人を二人何とか見つけたんだけど、他のお買い物隊は分からなかったの。お姉さんに全員いるわぁって言われて安心したんだけど、僕には人の区別が付いていないって事を分かってるみたいだったな。


 行き先は、僕達の町。いや、どっちも僕達のだ。山の?湖の?ケモミミの? 名前要るかなとは思ったよ。

 到着してお迎えしてくれる人達にお世話をお願いする。まずはお風呂で、ごはん。僕はみんなのお迎えをって行こうとしたんだけど、今日はもういいって言われる。

 たぶんこうなるって思って、言ってあるから向こうは向こうで大丈夫だって。


 お風呂から、パラパラと戻ってくる人達に、おなかに優しいものだよって、コメを柔らかく炊いたものを出す。解き卵にマスを(いぶ)してほぐしたものにあんが掛かっているの。美味しいよって言う。

 パクパクして、美味しかった、お代わりだって。これはお腹のためなんだから、急にいっぱい食べたらお腹がビックリするんだよ。夕ご飯は、また後でね。

 しっかりしたものを出すよ。


 お買い物隊たちにどうだったのかを聞く。あっちでは奴隷だった人達で、向こうは他のケモミミ達。全部で100人くらいかなあ。

 聞くと、あちこち回って帰るだけになっていたんだそうで、奴隷や見つけた獣人達とあの北の国に入ってすぐに捕まって、買ったものにお金、付けているもの、何もかも取られたって。

 それが夏に入ってくらい。あれ?その頃、東のお買い物隊が着いてたよね。

 3倍くらい遠いんだけど。あと北の国危ないから、通っちゃダメって。ねえって聞こうとしたら・・


「それって、ダラダラ何かしてて、最後に近道しようとして、トラブルに()ったってことでしょ」

「その頃、東のお買い物隊は着いてたよ。3倍くらい遠いんだってね」

「北の街は楽しいよなあ。良く知ってる。女を隊に入れなかったのは、当然だよなあ」

 がははって、おじさん達は楽しそう。


「ふう〜ん、そういうこと」

「私たちが大変だったときに遊びまくって、危ないとこ近道して捕まったってことかあ」

 災難だったねぇっていう同情の目が、ゴミを見るような目に変わってるぅ。


 お仕事感の(なぞ)や少ないお()り、守られない行程計画は女の人が入っていないときに起きてる、不思議だなあが増えて、相対的に東に行ってるお買い物隊が爆上(ばくあ)がりなの。

 南や北のお買い物から、ハミ出された女の人をぜひって誘ってね、奴隷(どれい)は女性が多いんだから必要だって、頼むって。

 遠くて申し訳ないけど、俺たちが守るってカッコイイの。


 計算の合わない不明な日数は無いし、人道的対応や熱いお買い物話とか、お茶目なところもある。人魚さん達を見つけたス〜ちゃんを連れてきたとか、お金がいっぱい残ってるとか色々あってね。

 南のお買い物隊もエルフちゃんや可愛い小鬼ちゃん達にウサミミさん達で評価高いんだけど、やっぱり日数が合わない。お釣りがほとんど無い。何よりウサミミさんと上手くいってて腹が立つって事らしい。ヒドイ。


 お仕事感の謎が分かって、自由裁量の日数は決めているし、女性(お目付役?)を入れるようになってからは、お釣りも日程も予定通りで安心する。

 これから大きい車になると、盗賊に襲われる心配は無いし、さらに安心が増えてうれしい。

 でもね。街でおじさん達や、この前やらかしたのが何してたとか、お買い物隊の不明日数は何してるっていうのは分からないの。聞いてもね、まだ早いって言われるし。でも僕の方がおじさん達よりもずっと年上なんだけどな。


 話を聞いてるとイラってするわぁってお姉さん達が言うので、晩ごはんを作ることになった。元奴隷のケモミミ達が手伝いたいというので、トリを()めてもらうのをお姉さん達と行ってもらって、絞めるのはムリって人はパンをコネコネしてもらう。

 ゆ〜姉は奴隷じゃ無かったケモミミ達を連れて、野菜を採ってきてもらう。

 パンの発酵を見て焼きはじめるのと、裸ん坊になったトリを小さく切る作業を行ったり来たりしてる。


 トリをタレに漬けてモミモミしてもらったのを揚げていく。

 野菜を洗って切ってもらってお皿に置いてもらって、トリを揚げたのを置いていってねをして、レモンを添える。

 タマゴケチャップにゆで卵と玉ねぎにキュウリの漬けたのをを細かくしてマゼマゼしたのをたっぷり乗せて完成。

 みんなでゴハンした。トリ美味しいし、このたまごにたまごを重ねるたまごなソースがよく合う。

 アサガオちゃんやカタバミちゃんに「これも新しいソースにしようね」って話たり、ワイワイ楽しかった。


 お風呂にみんなでゾロゾロ行って、北の国から連れてきた人達は食材棟のお隣にご案内した。ここを使いたいってところは無かったので、お泊まり専用の場所に改造してあるの。300人くらい泊まれるようになってるかな、たしか。

 ヒメご一行は、ここのVIPルームか、食堂の上か、ぐ〜ちゃんとき〜ちゃんのとこか、僕の家の何処が良いって聞いたら僕の家っていうので、ご案内した。お友達が泊まるのは2回目だよって言う。


「広いのだ〜」

 ス〜って戸を引いて囲ってあげて、これが布団ねって並べる。僕もごろんとなってご一緒する。

 人魚の生活や食べ物の話を聞いたり、僕の話をしたりした。海のことは僕の方が詳しくて驚かれたり、見てみたいや食べてみたいなんて話をする。

 人魚のお姉さんが虫を本当に食べるのかって聞くから、虫の美味しい話をしてあげたり、黒いアイツとか、うにょうにょしてるのとかで、やっぱり引かれたりする。

 俺はちっともゲテモノ食いじゃなかったって、なぜか落ち込んだりしているし、僕の前に住んでいた所の話やこの町の始まりで泣かれてしまう。

 気がつくと、ヒメは寝落ちしていて、お姉さんが布団をかけ直している。


 夢の中に入っていくときに、ありがとうって言う声が聞こえた気がした。

完全勝利っていうか、宣戦布告してないし、不意打ち?

何があったのかサッパリじゃないかなあ。

でもさ、戦争しようとしてたんでしょ。なら、逆も当然あるってこと。


またらいしゅ〜

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