表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
97章 楽しみたい夏にしようよ。
823/832

812 夏を真っ盛りにすること。6/1

6月1日 木曜(晩夏、西の方では夏真っ盛りなんだけど、東ではまだ雨期)

今年になって仕込みを色々した影響が最近になってようやく出てきた。

花どうぞは失敗しちゃったけど、以後の(たくら)みが成功するキッカケにはなっている。

・・ということにしてる。連邦で募集した村には結構希望者がでて、

やって来た旅人の持て成しはうまくいったと思う。

観光ってけっこうプラス効果が高いみたいなんだよ。

 毎日うららかだし一日が長くてサイコーっていうのは、ユトリのある人達だけ。

 多くの雇われ庶民は朝飯前に労働があって、ゴハンして夕ごはんまでハラペコしながら働かされて、夕ごはんの後も明るいから働けってされる。

 聖国のあたりなら(サマータイムで)夜は9時、シルタなら10時ですぐには暗くならないし、朝は5時にはすっかり明るい。

 労働が終わってパッタリと寝たらすぐ朝がやってくる。そういうのが夏でちょっと前までの風景だった。

 ずっと無視されてきた聖国からの指示だったんだけど、新通貨サンプル配布からよく聞いてくれるようになった。たぶんアレとかアレ、アッチは違うかな。

 お届けしたのが迫害・・だけどチカラを恐れていた鬼たちが団体で来た。

 情報の少ない人達なら数万、よく調べているなら数百万人いて、いつでも処せると思ってくれたなら成功って思わせぶりをした。


 異常に高い税や不当な課税品、主食に張り付く余計なものを取ってしまえになったけど、国の収入には影響はあまりなかったというか把握していなかった。

 それが入るところは先っぽの誰かで地方の貴族たち。調べてみたらボロボロとヤバイのが出てくるだろうっていうのは分かっていたはず。

 自分達こそ恩恵があったはずだし、見逃すだけですむラクな事だったよね。

 あの大国はただケモミミ捕まえたってだけで警告もなく広い街が粉々にされたことを殊更(ことさら)に大きく言うけど、あれはセンソウの準備をしててターゲットは聖国だったということを伏せている。まあ察してはいるだろうけどね。

 だから遠い東までお話しが伝わって来た事に便乗して、事実を拡大して魔女(()())の恐怖を面白おかしくしただけ。アレでは誰も亡くなってはいなくて、ラゾクなお国柄だから楽しくハダカ行進したのは事実だと思う。まあその後のことは知らないよ。


 まあビビってくれているならチラチラと陰をアチコチに見せておけば良いってことで一応安全が担保(街で好感を得て味方が増えたってことで)されたから、孤児院は巫女の庇護下(ひごか)にあるぞよって宣言をした。

 何にもナシでやっても本気で兵士が攻めて来たりしたら分かんないでしょ。

 兵士が怪しい建物に踏み込んだって不思議じゃあないし、市民達に嫌われてイジワルされるかもしれない。(ねた)んで仕掛けて来るちびっ子のワルだっている。

 まあね。そういう民衆誘導に(たけ)けているのが忍者さん達だし、地方忍者は特にそういうことに特化してる。人が怖いっていうのはそれだけよく見てるってことで、すばらしいんだよ。

 里の時の僕とは違う。空気にされていることに慣れすぎて思惑がいっぱいある大人の視線が怖くて仕方ない。だけど悪意ではない思いは理解出来なくて混乱する。

 殺意、(ねた)み、焦り、憎しみ、怠惰(たいだ)傲慢(ごうまん)とか人の悪意はカラフルでドロドロしていて分かりやすい

 でもコロシヤは難しい。殺意がほぼないんだもの。お仕事だからかな。震災の時のも探知できなかった。アレには殺意が石だからじゃなくて元からなかったんじゃないかって振り返ったりしてる。それを知って怖いって思ったんだよ。


 有益なモノになれば周りが護ってくれる。それで商売したのは成り行きというかアチコチで僕らに仕掛けてくる(たくら)みに丸乗りして荒稼ぎしようかなと。

 ずっと立ち売りだけじゃいけないとは思っていたし。

 小さい商売のままで行動力はあるけど、もう逃げ回る必要はなくなっている。手持ちで売るのも大変だし、一誌ずつだと場所ごとに同じ数の子どもが必要で、売っているのはニュース誌だけではない。すでに外にも売ることになっているから、売り子数の問題が起きていたんだよ。

 これから寒くなるし、小さなスタンドでもあったらとは思っていたから、ちょうど良かった。服をちょっと売ったときの評判は良かったから、いける確信はあったけど持てる数に限りはある。

 安っぽい店だとクソガキがジャマしに来るかもしれない。

 それで子どもでも(あなど)らない弱小店舗と契約した。


 最初の動きはガラガラ。販売のミニマム保障が高めじゃあなかったら、数日でダメになっただろうね。

 いつまでも暖かい日が続いたから、政府や大商店の暖冬って言葉が真実味があるという感じになった。

 ニュース誌では秋や冬は長くなるし、聖国がそう言っているって書いたのに、ヒドいことしかしない政府に(いきどお)ったことを覚えていないのか、庶民を見下(みくだ)す商店の方をなぜ信じるの、どうしてって子ども達が(くや)しがっていた。

 大商店は秋冬に見切りをつけて春物に入れ替えるタイミングで、忍者な人達が変装して買い付けをした。価格は原価(調査してた)に色を付けた金額だし、在庫全部だったから内心大喜びだったろう。

 ウチはそれを鈴なりにして「在庫処分、投げ売り価格」ってね。売ってた時の1割より安い価格を付けた。近くの大商店とは違う店のだし、季節も読めない(おろ)か者とか、ほくそ笑んだんじゃないかな。


 小商店が愚行(ぐこう)に文句をいって契約違反で終了させようとする頃、キュッと冷え始めてきてね。寒いって人が来るようになった。

 実は金持ちが来てるようなコートが欲しかったなんて言いあって、大評判で鈴なりあったのがそんなに時間を掛けることなく(さば)けた。

 寒さは日に日に増していって春物が寒々(さむざむ)しい。またやって来た別なのが春物すばらしいって、やっぱり原価にちょっとだけ足した金額を提示する。

 店頭のが無くなってもさらに寒さが厳しい。金持ちコートがズシッとしているのが気に入っていたはずだけど、重いし中に汗かくし、あとケモノ(くさ)くて油臭(あぶらくさ)い。

 庶民服は古着屋か布を買って自作なんだけど、もっと暖かいの欲しいって何の気なしにコートを買ったところにやって来る(そういう心理があるのかもね)。

 そこでサイズを計られてピッタリの下着、暖かい中着、軽〜いフワフワコートを着せ替えされちゃって、うっかり買っちゃうよね。

 それで「お客さん、これ忘れモノ」って大きな布に包まれたのをドサッと。

 重いの何!と思ったら着ていたコートだった。


 家で衝動買いした服のセットがステキなんだけど、残金をみたらいっぱいあって一緒に渡されたレシート(ウチの店では領収書ではなく出力の明細を渡す)っていうものに何がいくらってあって「ウソ〜!」ってくらい安かった。

 それで翌日以降に友達を連れて来るってパタ〜ン。

 サイズの揃った既製服っていう概念自体無いし、カラバリとかフォルム違いとかモードってことも初めてだし、古着で擦り切れた服から苦労してサイズを探さなくてもちゃんとあるのがすぐにスゴイって思ったよね。

 すき間から風が入ってくる服が当たり前だったから、革でモコモコがあるのが暖かそうにみえてた。なのに手に入れてみたら、重いしクサいのが気になってくる。

 庶民は香水には(えん)がないから、ごまかすことも出来ないよ。


 店にいってグルリみたら、香水とかケア用品コーナーとかあるし、男性お断りコーナーがとても助かるものだったりなんだけど、どこまで浸透するかなあは杞憂(きゆう)だった。売れるようになれば店員が学んでオススメしてくれる。

 押し付け接客はしないとか、気付いてサインを(さっ)してって方法もスンナリ。

 早春には同じように金持ちな服を客引きに使って、来た人達に店を知ってもらうという方法がハマって、しっかり常連が付いた。

 このままで良いのに、もっと(もう)けたいするから契約を切ったり、売り物どうすんのな大商店から職人を引き抜いて、ブティックをやらせたりした。

 流行は作るモノだけど不変なのも抑えたいから、パターンを考える人はいっぱいいた方が良いし、色んな地域から吸収できるようにって思惑もある。

 これからは貴族からの流行をいただくっていう時代は終わると思っている。庶民を主役にもっていきたい。


 そんな感じで他の業種にもって思うんだけど、調理人は技量がねえ。

 スパイスはようやく取り扱うようになっただけで、それを使った調理法に慣れてもらわないといけない。

 案外、何もなかった聖国の中から良い感じの人達が早々に出てきたのも読み書きとか勉強とかっていうのに馴染(なじ)みがあって、レシピってヤツを理解して実行するのが早かったというのもある。

 だいたいのところ、料理人とか職人さんとかが見て覚えろなのは、どのくらいが説明できないからかもしれない。分量を感覚的に得た人達のように口頭で曖昧(あいまい)なことを言われても分からないよね。

 標準器があって材料の品質が整えられていれば、レシピの通りに作れば良いし、僕らの初心者用って本で繰り返しすれば段々向上してくるものだよね。

 今の聖国は言葉を覚え始めた頃みたいなもので、すごい勢いで吸収してる。

 それでドンドン良くなっているものだからイケイケが止まらないと言う感じみたいで、外に行くようになったり、国作りの援助をしたりしてて官吏と会計士、特に役人を志望する人達は多いみたい。国内の受験数は増えたものの合格率は低下。他にも色々あるし、次がんばろうね。


 それに伴ってなのかは教え方もレベルアップできた。ニンゲンには独特な暗算パターンが伝えられていて、僕はそれをスパイスの地方の本で知った。望まれるまま教えたし、里でとか塾や学校で組み込んでみた。

 ケモミミにはこういう情報を伝えられないせいで下に見られるのかもしれない。

 勇者の取り巻き達は優秀枠になってたし、おバカなはずの称号の影響が消えた元勇者達がマトモな農民をしてる。興味が身体作りなのは残念なんだけど見違えるくらいカッコよくなってる。(スラム出身はガリガリだもの)

 認定資格は元々ここでは似た形であって経理を専用に必要としない。簿記は基礎知識みたいなもの。ニンゲン達は計算を暗算でするから早いってだけ。

 東の算盤を持ってきて、ちょっとだけパターンを覚えたら正確で早くなって、もうバカにはできないの。運動(空間把握)や聴覚はケモミミには(かな)わないよね。


 南北を繋ぐ砂の国ルートにナゾの北方や西方へのパスが出来た。

 それはお話のワープみたいなものでスルッと目的地に着いてしまう。宿泊はステキな村で、つい延泊しちゃったりするくらい。それぞれ(おもむ)きが違っていて出発が名残惜しい。ごはんは美味しいしベッドはふかふか、古いようにみえるのにすきま風や隣の部屋の声や歩くときの(きし)む音とかもない。

 結構、評判が良かったコレは連邦が高い高いってゴネたから仕方なく商会や僕が別ルートで補完する形で作った。

 ホント、ケチくさくて素の部分しかなくて、突貫工事だしガ〜っとデッカイ道具で(なら)して燃える水から抽出したネバネバ油を熱して砂利に混ぜて被せるっていう手抜きだけど従来のよりも平滑でね。道具が通り過ぎれば完成して養生は1日。距離はあったけど、あっという間に施工は終わり。

 雪で道が分からなくなった時用のマーカーとか、退避場所やキャンプ地の予算がないので僕らが造ったけど、コレはもちろん無償提供にはしない。

 そこから脇道があって行くと村があって泊まれるんだけど、大半の旅程は野宿。

 今年はいくつものお金持ちキャラバンが来てて街道は高評価だったらしいけど、政府の人達って途中の村のこと知らないままだろうね。


 何日も掛けてノロノロと進む。道が良かろうが悪かろうがペースを早めてしまうともらえるお金が減ってしまう。ゆっくりゆっくり。

 だけど僕らは時金(ときかね)なので早めに村について散歩して店を見てもらって食事をして遊んで、お金を落としてもらいたい。

 それとは別に作った(こっちが表ルート)道は最新の高規格(高速運行対応で非常時に飛行の道具が滑空着陸出来る仕様)でマーカーはないの。精霊石が混入してて雪は積もらないし微発光もする。街灯は通る時だけ明るい。

 歩道もあるけどオススメしない。次の街までは遠いんだよ。新しいけど古くみせた村があって外観もステキ。歩いたらもっと素晴らしいよ。

 ワザと歴史のあるようにしてあって、色使いとモチーフやレイアウトで変えているだけなんだけど、違ってみえるでしょ。

 ウチのは(北方の)デッカイ人でもゆったりになるようにしているから、小さいとか狭いはしないんだけど、演出上狭い路地みたいなのはあって散策が楽しい。居住空間を圧迫するようなことはないからベッドに屋根を付けるのはしていない。

 意味分かんないから企画が出るたび却下してるんだけど、新しいのを思いつかない時に取りあえず付けとけって、机とか椅子とかに屋根をつけようとするから、そのうちノートにもって・・いいかもね。楽しそう。そういうの考えてほしいな。


 連邦でも斡旋(あっせん)事業をしているんだけど、最低限こういう条件っていうラインはある。けどそういう条件にはしないから委託しないし辞める人も出る。

 僕らの商会はちょっと給金が高くて、モノがちょっと安く買えて、お休みが定期的にあって、まとめても取れるっていう福利厚生があるってだけ。

 イベントするし、巨大店舗に行ってとか、ウッカリ踊れるって書いたせいでこの前の記念日ではダンスしてる。

 最初はただ歩いただけだったけど、多くの鬼達がパレードしたことがカラフルな見映(みば)えと合って、実は結構ウワサになって拡散したらしい。

 それで新しモノ好きのお金持ちがたった3組来ただけなんけど、道が怪しい場所と知っていたから探検の構えでいっぱいでやってきた。

 ウチは宿泊のキャパが結構あると思っていたんだけど、それぞれが数百から千人くらいいたんだろう。想定したのは近郊の街からの見物客なだけだったし、うちの人達が予想に反していっぱい集まった。多すぎて内容を変更するくらいいたんだよ。


 来てくれて良かったねでは終わらなくて、主人に無茶振りされた人達は役所に怒鳴り込んで(おど)したらしい。代わり番こにね。

 まあそれで街道設備が待ったなしなのに見積もりをOKしない。

 そんなんじゃ間に合わないからファイナルのイメージで造り始めていたよ。一番の問題は村だもの。この指とまれ〜ってして村が出来ましたとはならないよ。

 募集には抽選になるくらい来て、すぐに移住出来るっていうのもいたんだけど、村というのはある程度の役割の人達が揃わないとうまく機能しないの。

 困ったら助けが来る、援助ありきというスタートにはしたくなかった。そういう気持ちでは厳しい寒さもある生活を乗り切れない。

 それは自分達が経験して来たことだし「(そろ)うまで待って」っていうのも納得してて、秋の早いときに7割程度で引っ越しをした。

 それで越冬だけど、当然村では冬の間もお仕事をして村という共同体に火を点してパチパチと燃え上がれるように少しずつ(まき)を投入する。

 パンを焼く人、木工、金工、細工、宿泊する場所だって要るよなって村を温めていて雪解(ゆきど)けを待たずに残りの人達がやって来た。

 そんな感じにしっかり要素を揃えて村づくりしたから、促成だけどステキな村になったでしょう。しっかり予想パンフを作ったから前年の冒険家みたいな一行ではないノロノロ隊には文句を言われなくてホッとした。

 前よりずっと多い人達がパックツアーでもやって来て、楽しんでお金を落としてくれる。アチコチの場所でいけるって、いっぱい作ってもらったのがようやく日の目を見られてよかったね。


 それで僕があの街ばっかりだと思っているでしょう。

 ざんね〜ん。そんなもったいないことはしない。あんまり関与はしていないけど大きな海みたいな湖の国の首都はとても良いと思ったのは確かだもの。圧政がどっかに行ってみんながイキイキ過ごせるようになれば魅力的な場所とは思ってた。

 他は田舎くさい垢抜(あかぬ)けない場所なんだけどね。

 今は河を整備して南北の運搬路の起点になっていて、ランパードとかはそれに繫がるってことで、河の位置がすごく都合がよかった。

 河から河への繋ぎ部分は陸送だったんだけど、真っ先に運河で繋いで王都にお届けできたってワケ。

 あそこの人達は近くの街で失望して外に出ることをナシにしたんだけど、王都を知ったら考えが変わるかもしれない。それでもいい。


 もう一つがその湖へのルートで、あっちにも観光するようになるといいし、期待しているムギの出荷ルートでもあって経路には行き来に不便だった属国や大きい砂の国を南北に分ける意図もあったりしてる。使っていいよには当分しないけどね。

 連邦のための穀倉地帯の強化はまだ全然だけど、いずれは有力な場所になるから早めに道筋をつけとこうってことあたりなだけ。

 ヒツジの村を忘れがちなのに1回行っただけで開発に協力しない国のためにすることはないの。どこかに敷設するならって考えただけでしかないし、東西を繋ぐルートに村が入るのは当然のことだもの。

 でも今はキレイなとこってだけで、他のは気が付かなくて良いからね。

ザクザクっとクモの巣は広がって行く。

才能のためにイジちゃった村は繋がないと行き来ができないじゃない。

集まれ〜ってしたくないし、そこを楽しくしていくのが人ってもん。

ちょっとだけお手伝いをするから、他の人も幸せにしてね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ