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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
95章 夏だからやる気になったのかもね。
809/832

801 楽しいは準備するもの。5/5

5月5日 土曜(夏、ぽかぽか陽気っていうのはみんなを元気にするよ)

やってみたら期待していなかったことが楽しいって事はある。

僕にはあんまり起きない事で、事前にシミュレートして問題を潰すのが

いつもだったからね。

関わらないようにってするんだから必要なことだけど、僕は関わるのが

好きだったなってことを思い出したんだよ。

 今回のイベント準備っていうか、外からの人達を受け入れるために道の整備をプラコで請け負った。

 とはいえ基礎部分は僕がオトモダチにお願いする。そういう道具もあるんだけど動かせる鬼さん達がいないし、覚えてくれそうなレベルの人がいない。

 街近くは労役の人や日雇いで短期で稼ごうって人達で、ちょっと離れるとテントで泊まりになるからいない。テントってイメージが良くないらしい。

 僕らのは快適なんだけどって、最初の募集でゼロだったからもういいやにした。


 今日のは久しぶりのファントム。ふかふかでステキ。

 細かなアップグレードをして快適度は上がっているし、ちゃんと食材も積み込んである。

 ノルデンの時は何でも冷凍にして大量に積み込んであるからメニューには困らないんだけど容量は小さいからメニューを決めて載せていて新鮮野菜も必要だもの。

 飛行しながらでもできるのは下調べをしっかりしたからで、三つ滝郷の時はかなり無茶なことしてた。初見で高速列車の敷設とか無謀すぎって今では思う。

 それだけ余裕がなかったってことだもの。

 あの後でそれに気がついてちゃんと改修して、さらに安全マージンをいっぱい取るように設計を見直して高速対応できるようにグレードアップしてる。

 蒼柳までの路線は坂なので地盤のギザギザ道と歯車動輪を()ませて登るって方法でしていて確実だけど遅いしカタカタする。

 音や振動は要らないなあって磁力で引き合う性質を使って進むって方法を考案して試したら、かなりいい。

 引き合う性質を使ってこれなんだから、じゃあ反発するとどうなるって考える。

 それは浮くってことでチビッコモデルでは成功してビュ〜ンってした。実物大モデルはまだだけど設計は完了している。

 速さって素晴らしいことだけど安全の心配が大きくなる。運用試験モデルは実用を前提としていて、確認ができればそのまま運行をする。なのでテスト地選びは導入をどこにしようかなってしているのと同じ。


 今いるところのは近すぎるし旅には景色を楽しめる速さとか時間とかがあるから急げるように構築したけど速さを上げたりしない。

 それぞれが離れている連邦とかがきっといいと思うけど、お客が想定できない。乗る人がいないんじゃ意味ないでしょ。

 いちおう敷設(ふせつ)用に精霊石をしこたま貯めているところ。浮き上がって引っ張るってだけでは安全性がハテナだし、位置を保持する性質を持たせないとフラフラする。

 消費するエネルギーは少ない方が替える手間がさぼれる。

 それに石の供給をいつまでもほぼ無償に近い価格で提供とはいかない。

 関係に感謝が起きてくれないこともあって、将来もここにプラコがあるとは限らないし徐々に特別価格を止めていくつもりだもの。


 道づくりの表面仕上げに駅伝の道で使ったアレ、燃える水から抽出したドロリと小石を混ぜて敷くってヤツで精霊石の粉末入り。寒さを感知するとホンノリ暖かくなるようにしてて凍らない。少し発光とか、研究やノウハウの集大成というほどのものではないよ。

 雨の多い土地や強い暑さがなければ、この程度で間に合う。数年程度の精密な気象データと過去の伝聞でそう判断している。

 これを新設の村道でもしているけど、村内は装飾兼用の敷石で楽しくする。

 常夜灯もあるし上下お湯水道完備に建物は貸家。新しい村は誘致して住んでもらわないと始まらないから当然先に造っている。

 天下の大連邦なのに費用がケチケチって音させて主要道分しか出せないって本気で言う。側道、行き違いのための空き地やキャンプする設備が必要だよねして、途中の村の建設も要るってした(後で追加を繰り返さない)4回目の見積もり書が5回目にガクンと二桁下げてやった。


 ダメだこりゃってことと、土地確保の意図もあって別ルートを並行する。

 もだもだに付き合っていたら小田原評定して間に合わないどころじゃあない。

 もう貸借契約にして経費を請求する契約にしたし精霊石混入もしない。所有切り分けの手間が面倒だし1回目のビックリ価格より下げても返事が遅いだろうし春に着工かなあ。

 本道の方は未来の列車用の確保分とか、センサーな街灯も付いていて歩道もあって、両脇1KMは最低限土地を確保して完成してある。

 がんばれば歩いても行けるよにしたけど無茶かなあ。

 しっかり構築した村はそれぞれに別な雰囲気(コンセプト)があってステキって自負してる。繊細なイメージで汚したくないって気持ちを持たせるようにね。


 首都の権勢が飛び抜けた時に造った中心街の建物は素晴らしいし、観光資源として利用するけど、下をみると道は貧弱だし長年の汚れが染みついて汚い。

 清掃費用を出せって無理矢理借金にしてキレイにした。ブツブツうるさかったけど補修もしたのを見たら静かになったんだよ。

 いちいちケチるから(目につく)やったとこととウラ路地とかのやってないところの差がひどくて一目で分かっちゃうくらいあるし、アレがポロポロ落ちてる。

 王城の塀を無くしたのは前庭が先代の無能王で中庭が先々代の破壊王の時代に造られたらしく簡素で合わないし、とってつけたようなのも変だしゴチャゴチャして着陸にジャマだった。

 城は国や王のモノって考えは良くない。ビンボを認識して売れる(見せられる)なら整えてバンバン公開する。

 人がたくさん遊びに来るようになれば、悪いとか怖いってイメージがなくなって商売も盛んになっていくだろうからね。


 ピレーヌの本出荷は来年からだから今年は大いにアピールして商談に繋げたい。

 2年目に習熟訓練が済んでいて、増産できるのを見込んでどうこうするのは良くないんだけど、売り先は必要だし、僕らも回収のターンにさっさと進みたい。

 初年度(初夏に収穫した)は、緑肥しながらいくつか試して土地に合う品種を選んで春に緑肥の畑をせっせと耕して肥料を投入、春麦とリネンに野菜を植えた。

 放浪から定住に変わった人達はしっかりした家を得て満足そうにみえる。

 数年の定住、移動を繰り返すテントな家はそこそこ快適だけどってだけで本物には(かな)わない。西の人は構造にうるさいし、東の人はふかふかには一言(いちげん)があって、僕は質を大事にしていて健康ってところかな。

 眠りの研究ってマイナーなおじさんやお姉さんは研究場所を得て楽しそうにやっていて、それは心研究の派生だったんだけど研究が進むにつれて重要な要素となって、寝具部門と共同研究するようになっている。

 昨日どんな夢を見たってことが意識下の気持ちを表しているって、マイナーな主張だったのが診断時に有効となって眠らせて(泊まらせて)の診断もする。

 それを意識させると内容を覚えていることが多くなるし、起きてすぐにメモを取るとか方法が確立しつつある。


 世間的には気持ちに入り込んで(だま)すって印象らしくて、実際詐欺(さぎ)の手口でもあるんだけど、エラい人達の多くは悩みを抱えて話せないでいるし、(かしこ)いといわれている人達だって悩んで大きくなった。

 学校や会社っていう、人と接する機会が多くなると人は悩むものらしくて、僕が消える現象もそれで説明が出来そうなんだとか。

 僕は矛盾する存在らしくてって、そんなの知らないよっ。

 心研究を心理学というものに変えて診断には資格の必要なものにした。スタート時の教授数人分を統合した知識がないとダメにしてる。

 もちろん顧客がいて高収入だったお仕事にちゃんと裏付けはあったし、今までは妖怪扱いされていたモヤモヤを知識と経験を持ち寄って集合したのにはちゃんと理由がある。

 まず胸を張れる仕事にしたかった。やっているうちに診断の難しい事象とか対象方法を共有したいがあったし、聞いている当人が悩みを抱えやすい。

 さらにオカルトな話もあるって、責任感が強い人達だったんだよね。

 そういうのは聖国でもかつて研究されたっていうのはオカルトの方で頭の中の機能の異常だよって投薬で正常にして長年のナゾに回答を付けたりした。

 真面目な人はオカルトは信じないけど、目には見えない妖精はいるし、人魚は見たことある。物語上だと思っていた鬼やエルフやドワーフにビックリしたから集合することに躊躇(ちゅうちょ)はなかったって、なんちゃって医師や薬師とは正反対だったみたい。

 どっか行っちゃったはずの患者(お金持ちの悩み相談)は、成金地域の人達や新たに普通の人達が加わって大盛況。でも収入はきっと下がっただろうけど、生活を整えて研究出来る環境があって誰かに研究や相談できる気持ちの安定が何より大事だってウレシイ事をいってくれる。


 僕の考える詐欺師(さぎし)像はね。必要で(だま)して、何かに頼りたければ依存させて、()き付けて戻れなくして追い込んで、ふと振り返った時に怖い何かがいることなく、幸せだったねって言えるようになればってしてる。

 不幸にはしてあげられないけど、盲信してくれるくらいの人でないとダメ。

 (うたが)いを持たれると効果が遅くなるし、ドーピングが切れて普通の人になってしまうようなのは成長が遅くて面白くないから興味をなくしちゃう。

 西地区の人達はそれだったんだろう。要らないとなると誘導して追い出すってこともするんだねえって他人事(ひとごと)みたい。


 きっと気付かないんだろうけど、敷設した街道や他のお金の出していないものは土地をゴソッと取られて村もそう。張り替えまでメイン街道のフリができるのかは国の態度次第だろう。

 ケチケチして資金を出していないことになったし建てたとか開拓したのも僕らだからそうなる。見積もりをしていって何回目かで全部の予算がオープンしたときには相当驚いて「削れ」って言われたから最初は街道を細く削ってギリギリ馬車が行き交うくらいにしてもダメだと言うから宿営地費用を実費(都度国が払う)にしたとかね。

 ちょっと知っている人ならあんな予算で国の主要街道は作れないんだけど、無知だと平気でそういうことを言える。その後の影響がどうなるかとか誰も考えない。

 まあ僕らの街道用地は隠れ蓑して確保したし、村々を作って囲ったから僕のにしたし、そこれらからのアガリでいずれペイできる。

 整えただけの街道が出来てみれば、ピシッとしてて工期も早い。それが各国に約束したメイン街道だよって発表してた。

 彼らは彼らで道を造っていて、たった3KMに大量の人員投入してまだ終わっていない。間に合わないことだけは理解したから僕らに仕方なく発注しただけ。

 途中から鬼さん達がやりたいって加わって道具を投入して一気に終わっていた。

 道路事業って多くの人を関係させることができるから経済のカンフル剤になる。それで地元の会社やお仕事探している人や資材の調達とかでお金がそこに落ちることになるから、手間だけどそういうプロセスを飛ばしたくなかったんだけどね。

 経路は無人で何にもないとこだし、まあいっかだったけど村は早めに造って暮らしてみてねってしていた。

 旅する人達が休息する村が「出来たばっかり」でザワザワしているというのはダメだと思ったから、あの街だけではなく広く募集をしたんだよ。


 便乗して通したかったのはシルタに新たに造って稼働を開始した漁港に繋げたかったのもあって敷設に手が回らな〜いだったから助かった。

 まだまだ承諾してくれた全員は来ていないけど、シルタより優先した漁村は良い感じに操業を始めている。

 連邦の唯一の漁港は冬に入ると凍結して初夏まで使えない。

 それならってそこの漁師に声を掛けて「もうちょっと西の凍らない、オサカナいっぱいの海に来ない」ってしたの。

 何人かずつお泊まりでヤ〜レンソラさせて「良かったでしょう」をして家族ごと移住。ケチくさいギルドが利益を吸い上げるばかりとされるのは冬の働けないときの補償のためだって知ってるのに文句をいう甘えん坊だけど、そういうのをずっと言われる方はイヤになる。

 色んなギルドを国に統合したのは成り行きで、それで困ったのはいっぱいいたらしい。ギルドの仕組みは良く出来ていて補償って発想や仕組みを大いに参考にしたくらいだった。

 漁業ギルドの不正はちょびっとだったし、預かり金は戻して終了にした。

 戻されたお金で冬の湾凍結期間の生活資金があったはずなのに、手に入った途端に散財したから秋は大活況だったみたい。

 街は満遍なくあたたかになったけど湾の近くはそれで寒々としていたんだって。


 散財しがちな人達を護るためにあったギルドはもうない。

 助けてくれるのがなくなってプラコが支援を街にしたし、他の街もそう。

 他は元々ちゃんと産業が機能していたし、キリギリスな人達じゃなくてヒモを緩めるのに苦労したくらいだもの。冬が長くなることにもしっかり準備はしてた。

 貴族の蓄財は老朽化してたインフラ整備で消えたし、夏の間に稼いで使い切るっていうのが正気の沙汰ではない。寒いよ、家の中にいても凍えちゃうくらいだよ。

 それでも誘いに乗ってくるのは少数派。夏の漁の余りを干物にするくらいの知恵はあるし、食料分残しとけばいい加減な処理でも寒いし腐らない。

 ちょっと西の海はサカナいっぱいでザクザク獲れるというのは比較のようなものだけど、あながち間違いではない。閉ざされた海域だから港が凍るってことだし、河だけでなく外からも栄養や変化がもたらされる方がきっといい。

 奪うばかりじゃあバランスが取れないから獲った分が育つように海を(いつく)しんで育てるし、汚水(うん〇)を流すことにもいずれ制限するつもり。

 もちろん将来も育成量を超えて獲りすぎることはさせないよ。

 大きな湖だって()れたし、栄養や成分が不足していれば生育は悪くなるし、バランスが崩れれば猟の成果もままならなくなる。海だけ獲る一方ができるわけない。

 そのためにも海のことを良く知って、早めに網目の大きさとか制限を掛ける予定だから最初に規格とか表示方法とかっていう標準器をいっぱい決めちゃう。

 早い者勝ちってやつね。


 道がかなりケモノ道化してて、ボロボロだったのに去年いっぱい来てくれた。

 その人達が大変だったから街道を整えろっていうのは当然の事で、威信を掛けてすることなのにケチケチしてる。

 それで素の予算を出したのは道を整えるだけってやつなのに高いって承認しないから追加を求めないって、ぶっちゃけた見積もりを出した。

 時間が経てば工事の日数が足りないから特急費用が乗ってくるし、経路に村がないから物資の補給が出来ないのはマズいよねって高くなっていくの。

 時間が経つと工事が難しくなっていくんだから割引や融通はなくなるし、寒さ要素が加わって街から調達出来ない人足を他から持ってこないといけないって費用も乗ってくる。国の威信に見合う仕様にすると、もっと掘り下げて砂利を何層か敷くという工事になるとこの値段、いやそれは高いってなって収拾がつかないよ。

 じゃあまたになると日数がってなってその分が上がるし、高規格にせよって声は大きいし、ヨサンヨサン、イシンイシン、ケチケチ、カネカネうるさいよ。


 もう一度もう一度って再提出しているウチに上がっていって、何度目かにやっと説明を求められた。地盤はこういう風な構造で材料はこっちから持ってくるからそれの費用がいくらってズラズラある。

 もちろん輸送費とかもあるし、これは材料だけだもの。実際の工事では人足の食事や泊まるテントだって必要だよね。

 それで道を造っただけでは、開拓した土地とは認められない。

 今までは何か恐ろしかったから攻めてこなかったし開拓してこなかったけど、来たらこのデッカイ国ってビンボだって分かっちゃったから待ったなし。

 それくらいは理解しているっていうのは状況からで、見積もり書をみれば高いってただ繰り返すだけ。分かってないってアリアリ、知ったかぶり達で(だま)せそうとも思ったんだけどガクンと費用を下げた。

 最低限の品質で普通の馬車横幅二つ分の幅の道にして待避場所を設けたってだけで、途中の村は入れてないというか使用権だけ。

 領土を減らさないために村は必要だし、小銭を稼いだりにいいんだけど、お金出さないなら余計な事は言わない。


 街のお仕事斡旋(あっせん)が落ち着いてきたし、お仕事探しに上京してくるのを誘えば地元の家族ごと釣れる。今の連邦に必要なのはお金を落としてくれる人達だし、働いて満額を納税してくれる人でも生活が安定しないと結婚してくれないし、子どもが生まれない。

 人が増えて豊かになれば、空き家がちの街にも人がいっぱいになるし、そうなれば仕事も生まれる、そういうもの。

 広い道や将来のための用地確保や街をつくるのために必要があったけど、理解してくれないなら僕らが造るだけ。

 税は納めてあげるかもだけど帰属はしない。

 セマセマの新設した凸凹しない道ができて、ピッチリの道では慎重にしないと落ちてコロンする。

 たまにあるこっち標識を行くと道が広くて街灯もあるし、村は美しい街並み。途中が全部違う魅力に溢れていて行きなのにおみやげを買ったりする。

 王都に着いたときには開催日ギリギリで、パレードが予想以上に素晴らしくて飛び入りして練り歩いたりして楽しかった。

 地下を走る馬車に驚いたし、最近できたという山に行ってヤッホーして(ふもと)の宿に泊まったり、街のスポーツ施設で楽しんだり、すごく広いお店を数日掛けて見たり、街歩きしたり近くの街に遊びに行ったりする。

 去年より街に店が増えて周回道全部とはいかないけど楽しめる一角ができたりしている。外側の周回道はまだ完成していないのは、そこの人員が道造りに回されたからだろうと思った。

 去年は予想を(はる)かに超えて宿泊客が来ちゃって余裕なかった宿とか店とかは増築したり時期対応を考えたから読みが出来て、パレードに集まった人達がパートに入ってくれている。


 街道は良くなったけど村の間隔が広すぎるから野宿が必要になる。

 なのにツアーのは休憩しないし乗る時間が短いのに村ごとに進んで、雨の日でもそれは変わらない。それに宿泊代込みで安い。

 ジッと座って耐え忍ぶのが馬車だったけど、振動は穏やかで動き回ることが出来るし、お〜いお茶したり軽食やお酒まである。

 窓が大きく明るくて、どのお金持ち馬車とも違う。まあ乗ったことはないんだけど、それより快適なのは違いない。馬車は馬車だしね。

 去年より道が(はる)かに良いって、野宿しながらお金持ち達はノンビリ馬車で休憩をしながらやって来る。移動時間が長いのは豊かな証拠ってあんまり変わらない景色を見ながらゆったり。車列は長いのはテントとか食料とかウマのゴハンとかがあるせいで、待避場が広くてテントも張れるって場所もある。

 炊事場が設置されていて、あとトイレ。これないとオマルに貯めたのを森にポイポイ捨てたりその辺でしたりするから、糞尿を捨てる場所もちゃんとあるよ。


 ケチケチしたせいでこんなもの。せいぜいお片付けのメンテ費用を承諾したくらいだけど、延々と費用は掛かるし数十年ごとに表面の敷き替えが必要で、今までメンテフリーにしていた街の石畳も当然定期的に替えるべきものなんだけどね。

 税収の確保先を関係無いってしてる僕が考えてるってどうなんだろう。

 そろそろすり合わせが必要だし、プレゼンってカタチでしようかな。

宗主国である聖国の立場は一時支援や矯正までって歴史にある。

モラルのような考え方の押し付けはするけど、それ以上は関わらないにしてた。

けど最近は実行まで干渉してくる。とうとう出先機関(大使館)まで造った。

税のこととか口出してくるとか、資格とか免許とかをチャンスだと思っているのは

庶民どまり。これが王制の終わりを意味しているのは気付いてないのかな。

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