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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
95章 夏だからやる気になったのかもね。
808/832

800 大連邦はいいところ?5/3

5月3日 木曜(夏、とっても良い季節だねえ)

多少の混乱くらいあったけど、政変や粛正(しゅくせい)とかあったのかな〜って

そのくらいの変化だけだったけど、庶民は歓迎したし構成国はどう?

初年度はハラペコも寒いもなかったし暑いやお湯でないもなかったよね。

やたら偉ぶるアレたちが消えたし、何もしない無駄飯ぐらいも消えた。

役所の方は色々あったけど、一般の人達は人が減ったねえ程度かもね。


800話おめでとう〜! 僕は(くじ)けやすいから10話単位くらいで

せこせこ目標にしてる。これからもヨロシクしてね、はあと。

 記念日というのは大切なものだけど期日にはこだわりはない。

 都合が悪いに曜日ってケースが出てくるだろうっていうのは(こよみ)が運用されて、就業条件の休日の兼ね合いってことをイベント企画する時に気が付いた。

 イベントするために休みを設定するのか、休日を設定したからイベントするのかは気が付かなくてもいいこと。

 いっぱい働いたからって得られるものはそんなに増えない。みんなが働いていたらお店に来てくれないし、余裕がなければ色んなものを買ってくれないよ。

 良く働くためには良く遊ぶことが必要で、ダラダラ仕事をしないように工夫して効率を上げて、協力だって必要。そういうのはやり方を知らないとできないし、それには学びがないとムリなこと。


 言葉は最初のスタート。

 読んで書けては入り口だけど大きな一歩になる。みんなっていうのはまだまだなんだよね。そっちをさせるっていうのは僕の役割ではないよ。

 伝わらないから読み書きってしていたけど関わりが増えていって、そんなに関係ないっていうのもいっぱい。だからしないことにした。

 今まではちょっとのゴシップに関心があるかどうかってところで、大部分の人は関係ない。それを難しい政治な話とか経済とかに解説があって、今までは勝った時しか伝えられなかったフットボールの試合もデータや生の情報を交えてワクワクするし、他の国でも盛んで、スポーツには色々あるって知った。

 表がいっぱいだけでなくウラの話もあって、盛り上がっちゃった人達で大臣の屋敷に突入しちゃったりした。

 まだまだあって献立とか小ネタとか村の情報とか、冬の過ごし方や旅行に何が必要って教えて、どこどこに行こうと誘ってくる。

 物語があったり、楽しい絵があったりと情報が多様で何倍も多く詳しい。

 今まではゴシップの口上を聞いて大体わかって、それで良かったしてた。

 どうせウワサでも内容は分かる。ホントかどうか分からないものにカネは使いたくないって程度のが大半。

 正しくて知りたいことがいっぱいなら自分で読んでみたいになるし、子どもに読み上げてもらうのはカッコ悪いと少しだけ思う。覚えたばっかりのせいか、子どもだからか知らない言葉はあって、そこは可愛いなと。

 難しい言葉の説明もあるけど、読めても意味が分からない慣用句はお手上げで知識の浅い大人は当然分からない。

 ゴシップ紙は簡単な言葉だけしかない。そういうのを読めるだけの人はその先には進まないから、知識人(文字が読めるだけでそう言われる)とはしたくない。

 内容に合わせて調整するし専門用語や少し難しい言葉も使うし、口語は使わないとか文章作りは大変だと思うけど、迎合(げいごう)しないのは大事なこと。


 拾った子ども達に言葉の特訓をして、文字を書かせて物語を読んでパンパンっと口上をする。活字拾いをしてニュース誌を刷ったりだけではなく、逃げること、理不尽に(あらが)うことが大事だからそういうこともする。

 1日に2回以上のお湯のお風呂する生活とか朝起きてまず体操とか、食事の時のイタダキマスとかが変って思ったけど当たり前になった。

 モノ売りもするし街に味方が増えていく。それはきっとがんばった結果。

 結局は外見って思ったりもだけど、それでしか判断できない事は多いし、それで(だま)せることも多いって、このニンジャっていうスパイなのに人見知りがヒドい人達の言葉ならスッと入ってくる。尻尾かわいいしね。

 外装で受け入れてくれるなら大いにすべきだろうし、清潔な自分、カワかっこいい服はかなり好き。

 棒みたいだったアタシ達に肉というものが付いてくると、ミラーっていうキランとしたものの前でお出かけ前の確認をするのは普通の事、ううん楽しい事。


 ムニムニされてメークして「うん、かわいいよ」ってリボンを結んでくれた青い髪のステキな子を思い出す。

 それが街だけじゃ足りないって近くの村、もっと遠くの街に行った理由かもしれないって・・そうかもしれない。

 出先や街中で記事を収集して、う〜んう〜んして出したコラムが載ったときは嬉しくて、そっちに興味がいったり服をもっとこう、ゴハンおいしいって考えると、絵の無い本ばかりだから学びがどうしても必要になってくる。

 送られて来る記事がちっとも分からなかったけど、それを分かりたいって思ったし、スポーツ大会が東の方でやっているとか、今までどうだったかとかが分かってワクワクする。

 人前で話せるようにっていう練習では何でかバナ〜ナの叩き売りをしたりする。

 くだもの美味しいよね。

 売り物は色々あって果物もそうだけど、スポーツのとかお勉強とか巻き巻きのカミとかパンとか色んなもの。最初はそういうのも立ち売りでしてた。

 物語に登場する切り花売りや火付棒売りとか、あんまりお金にならない。

 ニュース誌っていうのを売り始めて、内容がお上に都合が悪いってことで兵隊がやってくるし、立ち売りが結構な稼ぎになっていてオラオラがオラオラしてくる。

 いっちゃん初めに逃げ方を教わって、手や服を(つか)まれたら腕をこうクルッとしてゴキンするとかね。

 身体を休める時間には読み書きやお風呂インするって感じ。

 ニュース誌売りしてからは兵隊に追いかけ回されるようになったんだけど、街の人達が護ってくれることが多くなったし、兵隊さんもポーズだけにしてくれるようになったのは、国のヒドいってところをババ〜ンしたせいらしい。

 尻尾の人達が調べたんだって。


 今まではウソネタやヤラシイ記事が普通でペラペラだった。

 やってみてした木彫りの小さなハンコを彫るのが大変で、ゴシップ紙はこれが文章になって絵になるって(内容はともかく)すごいなあだった。

 ニュース紙って始めはしていたんだけど、ページあるし大きいし、文字いっぱいで絵もキレイだからニュース誌にしようになった。

 文字はハンコになっていてそれをメモの通りに拾って箱に入れる。

 いくつかのページは固まりで来て、組み合わせたプレートを印刷の道具に置くとあっという間にいっぱい刷り上げていく。

 それでお着替えして街や郊外に行ってきま〜すするんだよ。


 秋ぐらいにはオラオラを見なくなった。尻尾の人達だけじゃなく兵隊さんも協力したみたいで、そこと繫がっているぞってニュース誌に書かれた貴族の屋敷にいっぱいの人が集合してハッスルハッスル。

 そう街の人達だけじゃなく、兵隊さんも味方になってくれた。

 最初は「ホラ、行け」くらいだったのが記事を見て、はっきり市民達が助けてくれるようになって、お城の兵士を抑えて「悪人共から護る」って言ってくれる。

 貴族が不正や悪い事をしてるって記事には、ちゃんと証拠もある。マサカって思って隠し金庫とかに「残念でした」って書かれたカミがあってガックリって。

 市民達はお行儀が良くないから、カーテンやペンやドアや服に至るまでキレイに全部持って行っちゃうけど、いちおう正義ってことだから働いている人が関わっていなければ、その人のお部屋には手出しをしない。

 お城の中の人も悪の仲間認定(特定)されると、次の突撃先になって人々が押し寄せて同じようにカラッポにするというのがいくつかあってからはお城が静かになったし、税金がガクッと下がったりした。

 いくら聖国から不当な税って注意しても直らなかったのにね。


 そうして知ることで動く人々だと分かっていたのかもしれない。

 扇動できるとかモノ売りが繁盛して、子ども達が外に関心を持つくらい文字に親しみができたってこと。

 地方忍者な人達を送り込んだ場所がそういうところで逆に言えば、それをしなかった連邦とか他の場所はニュースで知的に操作できるとは思っていないの。

 ゴシップだろうが文字やニュースっていうものに親しむ素地がないと、情報いっぱいのニュース誌や子どもの売り子にしたからって、すぐに受け入れられない。

 もし連邦でそういう素地があれば、こんなに面倒くさいことになっていなかったし、

改革ってテーマを掲げて効率良く進められていただろうね。

 手紙文化も無いし、文字を使っていない部族は多いし、方言がヒドくて言葉でも伝えられるか分からない。

 そういうの繋いでいた鬼さんが行商を()きたっていうか、他に開発や製造っていう楽しい事があるって気が付いちゃった。今は生きるためじゃなく仕方ない(仕事だから)ってことでしてくれているんだけど早く代わりを見つけないといけない。

 そうしたのは僕だし、いずれそうなることが早まっただけ。


 帝国では税をもらう代わりに護らないといけないという建前が責務というか(かせ)になっていて、どちらかというと大きい(くく)りで弱いところを保護していたというのが実情で、厳しい極北の生活を全体で支えていたんだったよね。

 でも誰もが当たり前にして、やってもらっていることに感謝しない。

 例に漏れず貴族が搾取(さくしゅ)していたけど悪徳と言われない程度で、まあ(しぼ)り過ぎると越冬出来なくなるってブレーキは効いていた。

 そういう意味で貴族基準では蓄財は少しずつかもしれない。前政権の遺産を引き継いだものの使い方をしらない騎馬民族は貯金が趣味って感じだった。

 取るだけ取って前政権のまま進歩や工夫という成功や失敗をすることなくずるずるとしていたんだよね。

 それでも辺境の生活の苦しいところは補助なしには生活がままならなかったし、鬼さん達が生き残るために商売をしていたのは変化の無い生活に(うるお)いを与えてくれることになっていた。


 いちおう弱者救済が機能していたからホントなら手を出さないつもりだったんだけど、北のデッカイ国が瀕死状態というのは知っていた。

 イケイケが通じていた騎馬首領1代目は拡大と前政権がチカラを失った無謀な開拓を放置したんだけどミコにコラ〜されて南北循環という中興をしてる。

 無能な2代目はデッカイ自然破壊をしてて、3代目は事務仕事レベルのことしかできなかった。

 ちなみにそれぞれは孫が引き継いでいる。だいたいが子には厳しくして孫には甘いって図式みたいで、甘やかされた者の周りにはチヤホヤするのしかいない。

 それで能力が高ければ良いんだけど、そういうことはないの。

 今までのは前政権のを(うま)く使っていて、それを引き継ぎしたのか、そういう基礎(教育)があったのかは分からないけどガクンと落ちることはなかったし少しずつでも進化はあったって歴史家の考察にある。

 (いしずえ)は近年より昔の方が詳しいし研究もされていたからアチコチの国のことが解説されていて今のゴチャッとある国々よりもハッキリと分かる、

 聖国の最近のはデータがあるだけでちょっと前までは、まとまってもいなかったから知っていたのは偶々(たまたま)。盗み見ていたんだけど全部じゃなかったみたいで細々と分裂していたことは知らなかったし誰が整えていたのかってことに興味がなかったから役人の存在を考えもしなかった。

 帝国の最後の政権を獲った部族は極東の文化が進んでいた巨大な国を短期間で滅ぼして西進、あっという間に(弱っていた)大帝国の政権を倒した。

 遊牧民がウマという機動力を利用しただけなんだけど、速さに戦術というのが加わっただけで無敵な軍隊を創り出す。

 さらに西進したら大変なことになっていただろうけど、侵略の旅はそこで終了。

 聖国が少数でやってきてエライ人達を()らしめるって事をして(さと)したってことらしくて属国は維持することになった。

 南進をやたらして構成国化したのが今の巨大な国になった経緯で、海に達する前にチマチマと聖国の属国になって侵攻は終了した。


 勝って奪うには広大すぎるし、無茶なことを始めるとミコにコラ〜されてる。

 南から北にっていう食料の内部援助をさせて、北は鉱石や毛皮を南に供給するという仕組みを強化して大いに国は栄えた。

 戦いだけの野蛮人がそんな高度な政治が出来るとは思わないから、きっとミコの入れ知恵だろう。そんな偉大な騎馬王が神格化されていないのは晩年乱心をして、王都や周辺都市を火の海にしたからで暗愚(あんぐ)なはずの次王(孫)に討たれている。

 ホントは・・ってことは公表されていない。失策を挽回するには英雄が必要だとというところだろう。

 その王様は甘やかされて目先の功績ばかり。代表的なのが西の例の広大な平原で綿花を増産し続けて河を枯らして、それでも止めなくて大きな湖が瀕死(ひんし)状態にまでなってる。

 元々、雨の少ない土地なのに水を大量に使う綿花じゃダメだろう。

 上流の方でも増産をしたせいで河に水か来ないのに、湖からバンバン吸い上げて良かったのがそんなに長い期間ではなかった。

 湖の漁業が成り立たなくなって難民が西に大移動。

 そこが荒れて生産力が下がっていったせいで綿花開拓が止められなくて、明らかにヤバいってなるまで、突き進んで終わったっていうのは皇帝が急に亡くなったからで、忙しいし何しても誰かの尻拭いでしかない面倒な皇帝には誰もなりたがらない。

 そんなのより何も考えずに貴族した方が良いに決まってる。

 拡大からイケイケを支えるために作られたギルドが次代で安定して、安定ってことは変化しなくなったってことで貴族と癒着して腐敗していった。


 元々、貴族の干渉を受けないための自立組織だったのに創業の意志は受け継がれないっていうのはいつもそう。それが一時の利益だけで自分達の権利が侵害されて貴族ルールって毒を注入されてグダグダになっていく。

 策謀って事については貴族の方が何枚も上手。やっぱり知識や経験ってチカラなんだなあって、のちのち調べて明らかになったことでそう推察した。

 あの環境で良かったのは、貴族にある程度の状況判断ができていたってことと、調べるとか過去を学ぶってことに労力を使わなかったことかな。

 暑さやちょっと寒いには強固な人達も極寒と空腹に人はアッサリ白旗を揚げて生きることを諦めてしまう。それが悲しい現実で、僕も寒いのは嫌いだもの。

 過去を知ろうとしなかったのは面倒だからで、それで輸入ってさらに面倒な事をしなかったし、その辺で手に入れられるものを「高いよ」って売りつけた方がギルドだってラクだものね。

 欲しいものに上限が付くってことで、せっせと蓄財だけをしていたから「変えちゃおうね」ってした時に資金がいっぱい出てきた。十数年〜数十年くらい掛かると思っていた立て直しがあんまり関わらなくてもできるくらいのお金を溜め込んでいたのは良かったこと。


 僕が国のお財布を握っているっている状態が気に入らないっていうのがいるのは当たり前だし当然意識してもらわないと困る。

 意識してセッセと働いて借金を返して欲しいし、インフラ事業を自分達で出来るよとか斡旋(あっせん)事業や運輸業や工事アレコレに給金支払いシステムもちゃんとやるって言うのはウェルカムだからやって。

 北の鬼さん達を解放出来て、プラコもオープン出来たから当初の目的は達成している。これからする開放のフェスティバルだけが唯一の楽しみかなあ。

 イベントを盛り上げたいからもあるし、他の国にツバ付けられないようにって街道整備見積もりの5回目で実質7回目の見積もりで受注した。

 前回までのは当初の費用の何倍にもなっているんだけど、実際の内容はそんなに変わっていなくて、最初のは商会が途中の村を整えるって分が入っていないし、実際の街道は別に造るつもりだっただけ。条件提示されたのではそのまま切り拓くだけで今と変わらないんだからウチの車は通れない。探検用に開発したシャーシや構造を使えば大丈夫なんだけど「馬車隊の」がずっと入っている。

 今回の見積もりは初回のを道だけにして運用経費付きってことにしたもの。

 前回までのは国に威信をかけてするんだからせめて、この仕様は必要だろうって宿泊用の村づくりとか側道整備とか不凍仕様にするとかだった。


 ウチのでっかい道路敷設の道具を使えばアッサリできる。納期までの時間がないから最低限の道だけ造るけど、本来公共事業は失業対策に使うものなので、もっと長いスパンでしっかり経路まで整備するべきなんだけどね。

 予算は最低限だし工期が異常に短い。国として街道を通すって事は必要なことだし、僕らのイベントを成功させたいのと連邦にとって大事だからする。

 本当なら簡易工事でも10年は掛かるくらいの大事業だってことは、政府が依頼した工事が半年かかって2KMしか出来ていなくて、来春にまた再開してもあと1KMがせいぜいって思い知った。それに工事費がもう結構掛かっていて、これから離れていくに従って倍々で増えていくと時間も費用も不可能になる。

 謝ってくれないし、偉そうな態度のままウチの見積もりにサインしたってこと。


 破格の金額にした1回目と今回の見積もりには工事を受注とは書いていない。

 未開地を工事して居住なり利用なりをしていれば所有権が生まれるというルールだから「希望の通りに」道を造ったよってだけ。

 アレは数十年分の通行料でしかないし、契約書には一応道の費用が書いてあるけど参考資料ってだけ。有料の道なんだから往来する馬車隊で掛かる費用を請求するにしてるだけ。自前で工事していくら掛かって、時間や人足がどのくらいでどうっていうのが分かっているのに無茶を言っている意識がないのは何でなんだろうね。

 僕らとしては私的に往来されるのはジャマなので、手間だけど2本整備することになった。

 こっちの都合(通信ケーブルの埋設)があるし、道の規格(幅とか標識とかね)揃えたいというのもあるし、道に飛行の道具が着陸出来るようにとかがある。

 北国生活していると雪で道が消えるってことは当たり前に起こるから簡便な方には「道はここにあるよ」って主張するものも必要になる。

 寒くないトコに居る人は落とし穴作りのことを思い出せば分かるよね。


 言われていなからって最初に入れてない見積もり書でOKさせて、工事が始まってからアレも要るしコレも要るよねっていうのがふつう。

 最終的に何倍となっても都度追加だから仕方ないにされるって手口で首都発の自前発注工事がコレで最初の何倍にもなってギブアップしたってところ。

 どうせ借り入れになるんだから、必要な村づくりまでド〜ンとやろうってしただけなんだけど、なかなかウンってしないから後々掛かりそうな費用まで加えていったのは成り行きとノリ?

 結局は初回の道を均しただけってものになったし、国所有ではないんだよ。


 必要だし僕らの費用ですればいいよねって、2回目見積もりの頃には着工して別街道に宿泊用の村を造って産業もどうぞして移住を(つの)ったら好評だった。

 今までの道路は季節に左右されるものだったけど敷設後は僕らのバスでだけ、いつでもこられるよって聖国経由で大いに宣伝をしてる。

 ニュース誌のあるところはババ〜ンと見開きって形態でお知らせにして広告っていうのを馴染(なじ)ませようとしてる。

 効果バツグンだよってして載せてみないって誘ってる。劇場のスケジュールとかどこどこで催事してるっていう情報満載だけど文字だけだものね。

 看板を掛け替えて楽しいしキレイなところあるよって、怖くないし商売もウェルカムだからよろしくねとか聖国と同じだよって相乗効果を狙ったりしてる。


 狙い目は去年いち早くやって来た新しもの好きとかその前の年のスポーツ大会で旅行の楽しさを知った人達。

 以後の砂の国は整備が進んでいて近道南北ルートになった効果も感じているはずで、それで一番楽しんでいるのが砂の国の人達で実はかなりの旅行好きで知られている。道が出来ていないのに団体さんで来たりしたり商会のある街に現れたりね。

 今年は道を整備したし、各地に宿も用意するから滞在費用や入場料や予約込みのパックツアーとかも企画している。

 道の整備に予算をつけないようなところはパイパスだけ整備して素通り。

 明らかな差別、異種族解放にぞんざいしたのもそう。そういう意味では連邦もだから国としては紹介していなくてイベントや名所、プラコやジカコや支店ってだけ、そういえば国名知らないというか覚える気がない。

 とっても楽しいから遊びに来てね。

鬼さんとか異種族が集合する大イベントがあるよ。ツアーもするよって。

大宣伝を半年前からしてる。

お花どうぞも大好きの日に資格とりましょうもそのうちのひとつ。

今考えているのが見開きの(こよみ)広告ってやつでそこに全部の予定があるの。

ねっ。ステキでしょ。

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