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空気(ぼく)たちの町においで  作者: うえぽん
94章 イベントはしっかり楽しみたいな。
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792 お休みは楽しいね。3/23

3月23日 土曜(晩春、今日から楽しいお休みが始まるよ)

このお休みは何度もしたイベントの集合体だから楽しむだけのはずで

僕らにとってはベストシーズンの始まりで今年どうなるのかが分かる。

これの成果次第で目標値に修正を入れる大事なイベントになるの。

オゼゼなだけだから、イイヒトなんてこと期待はしてないよ。

 今日からまとまったお休みで土曜から土曜までの9日間。去年は直前まで役所の休みがどうなるのか分からなかったけど無事定例化の見込み。

 去年いち早く同調した会社が業績を伸ばして臨時給金も少ないながら夏冬に支給したら新しく入る人に変化が起きた。僕たちが来るまでは知り合いを辿(たど)って集めていた感じだったけど、斡旋(あっせん)をするようになって提示できるようにデータを収集するからメリットが必要になるし、控えめの人も就職するようになった。

 目立たない会社が結構やりがいあったり、楽しい特徴があったりとかで、少し前までは目立っている会社に人気が集中していたのが変わったんだよ。

 停滞していたほぼ全部に少なくない投資をして経営に口出しをして設備投資させたり待遇を改善を促したり、エンコ有利を止めさせたくらい。

 新通貨導入で経理システムを入れさせて資金の動きから経営を完全に把握(はあく)したし、動向を押さえているとかはヒミツね。

 会社選びが知人頼みだったせいもあってエンコが横行、慣例化してた。

 元々役所関連にそういう素地があったから民間も(なら)ったって感じがする。


 エンコって変化を嫌う性質があるみたいで、何かと分からずにジャマをしてきて返り討ち()うというか、敵役(かたきやく)がいてくれると図式が明快になってやりやすい。

 パターンが分かれば内部で自浄が出来るからハッキリ手をだしたのは、ちょっとだけね。外圧で変わったとかを意識されちゃったら硬直したまま次に何かをしようとは思わなくなるから、どの程度というのはかなり気を使った。

 方向性を失わないリーダー(先導者)になりそうな人材にコソリしたり、ナゾの助言者が現れたりっていうのステキでしょ。その辺は忍者な人達の得意分野だから、かつてを思い出しながらや若者達の初実地訓練って感じに本格的に展開してた。

 僕らに付け込まれない資金や人脈があるところは様子見をしていたけど、人材がすごく動くようになって採るつもりだったのも、かっさわられるパターンが増えて、こっちに寄って来てる。

 特別褒賞は今のところだけで決まりではないから、アテにされるのは困ることになるんだけど「その程度のこと」で商会に就職人気が集中した。

 それを表向きの理由にして街からの雇用を中止。どう解釈したのかは分かり易いんだけどペラペラと内部のことを話さなくなった。

 特別褒賞は商会の余剰分を資産や投資に回さないで支給されているもので、労働の感謝をカタチにしたもの。

 成果や勤務状況を反映する感情要素があって、総量を最初に決めて分配しているから前のスポーツ大会でワリを食った人達の文句が強くなかったし、実労加算もあったからだろうね。

 悪く言いたい人たちは多いみたいだけど、オカネって大事でしょ。


 そういう正当に評価する印象があるから商会が人気なんだろうけど、商会の雇用比率を下げたいんだよ。総住民数が減って余計比率が上がってて、今は気が付かない人達が騒ぎ出すのは予想できるし面倒だもの。

 口頭でも受け付ける退職は簡単に出来て再雇用はしていない。自然減少して住民が増えてくれば目立つ会社であっても目の(かたき)にはされなくなるとしている。

 福利厚生部分で大きい差があるんだけど、それを理解してくれない。僕の当然と思う部分だけど分かってもらうのは(あきら)めてる。

 役所のトップの人が商会の重役なんだけど社員ではないの。受けとれる条件は変わらないんだけど、僕の下にしなかったのはそういう監査が出来る立場とか必要だし、生まれで出来なかった事情もある。

 選挙活動を政策内容説明ばかりにして人気取りは最小で顔出しを直前にしたのも圧倒的人気があったからだし沿海同盟の主導的立場になっているのもそれが理由。

 そうだって言ってはいないし、どこにも書かれることはないんだけど、みんなが良く知っている人物なので改めていう必要はなかっただけ。

 何ともされなかった理由はお母さんが姫で降嫁ってことらしい。へ〜。

 超お金持ちスタートだったけど、お金作りの才能はなかったから引き継いだ農業試験場運営でビンボ生活になって、たくさんの蔵書を売って食い繋いでいた。

 僕と話してくれるし、書物の理解や芸術の造詣(ぞうけい)がすごいし試験場が丸ごと欲しかったから引っ張ってきたんだよ。

 最初の頃はここの言葉が昔の書物だけからなので怪しかったから本の添削をしてもらっていて、それがそのままスライドした。

 困窮(こんきゅう)していたのが研究員を放り出すわけにいかないってことだけで、農業自体には興味がなかったみたい。

 雇用者の生活を守るって精神は書物知識だけど理解していて、僕の施策にも合うし人を使うっていうのが当たり前に出来る根っからの統治者気質。経営者としてはダメダメだったけどね。


 当選したから役所は一気に変わると思ったんだけど、組織の上に乗っかっただけだから王都から来た人達が苦労したのと同じことが起きた。まあでもすでに意見が通るようになっていたからゼロではないんだけど、抵抗勢力はあって無駄な業務や成果に見合わない高い給金の人達がネックだった。まずここをするべきなんだけど雑務に囚われて相変わらず目先のことをしてる。

 イベント的に税務調査で叩きまくったらボロボロと出た。けどコレではまだ十分ではないの。みんなが揃ってチマチマしていたら組織はよくならない。全体を俯瞰(ふかん)して見る役割が必要だし、裁定するのと行政は別の方がいいってことで分けた。

 首長を選んでも実務は役割ではないから現場が造反すると止まる。こういう手法は正当な抗議の時にすべきで何でも止めてしまうと給金やお休みを設定できなくなってみんなが困ることになる。

 曖昧(あいまい)な解決ではこういうのが残ってしまうからじっくり時間をかけて証拠集めをして、一気に排除ってことに出来た。働かないで邪魔ばかりする高給取りは要らないにして取り巻き連中や同調という協力をしていたのも処分となってエンコ採用はこれで全部。再編はこれからするだろう。


 去年人材調査して発掘したのが結構いて何人かをスカウト中。会社は不良人材がいなくなって好調ムーブだし活かせる人材が必要になってる。

 優秀な人はエンコに目の(かたき)にされて埋もれて気が付かなかったけど、資格試験に来てくれて変わりたいって意思があった。

 官吏のままがいいなら隣街にどうかしたり、内部スカウトもコッソリしてる。

 実際のところ街の規模が小さくなって役人の数が過剰で、忙しい人とヒマがいるというもったいない状況。

 ウチは労働者枠が必要で管理の人員は足りてるし、当分街からは採用しない方針だから、優秀な人材調達が出来そうだし斡旋(あっせん)業だけセッセとする。

 風通しが良くなって人事にも首長が口を出せるように改編中だけど、今のままではまだムリ。せめて忙しい部門にヒマ人を移動させる提案をする程度みたい。

 古い組織って(から)み合っていて解きほぐすのが難しいね。


 僕が商会だけではなく街全部をイジっているのは、お客さん作りってところでシミュレーションって意味もある。

 出来そうなことを全部して反応をみてるとか偉そうな事ではなくて、次々としたらこなったってだけで、どれも初めてのことだったから、その時の精一杯してて、あんまり計画性とかはないの。

 最近は年間の計画とかはあるんだけど、やりたい事を成功させるようにしているだけで成果はデータでしか見ていない気がする。

 僕からは言うだけで話合いはしてくれないから、オジャマなのは早々に帰るようにしてるし、ペロンと置いてくることも多いかな。

 最初は里で作ったのを売るだけの商会で、村を盛り上げたいなら店を作るから繫がって宿をするにした。それにはお客さんが要るってことだったんだけど、列車が造りたいだけだったかもしれない。

 逃げて来たから生産をしたくなったし、宿に来るお金がないっていうから街を盛り上げただけでお仕事斡旋(あっせん)も成り行き。

 それで関わった種族が仲良く出来るようにマゼマゼしてみたんだよ。商店街を始めたのは企画先行しちゃって店舗はひとつも無かったのにお休みと合わせて実行。

 今なら無謀ってゴーしないけど場所の宣伝にはなったんだから、イベントとしては成功させたってことになるの。

 尻尾の人達が集合出来るように村を造ろうとしたり、人魚の居場所づくりとかしたんだけど、こっちのは全部大(はず)れ。


 僕はかなり失敗をしているって・・知ってるか。

 やっぱり感情が分からないからだよね。尻尾の人達が集合しないのがよく分からないし、気持ちのまま原っぱにポイしたらステキな村になってたし。

 みんなが幸せになるようにってフリしているけど、最初に見つけた尻尾の人達の村を崩壊させたのは僕。たとえ今はそれぞれが満足しているとしてもそれは事実。

 気が付かなければ怠惰(たいだ)だろうが、消えゆく村だろうが変えてはいけなかったのかもしれない。持ち合わせていない正義感なんだから良い方には転ばない。

 いつも通りで今まではそれで良かったのに、ナマケモノにされた人達がどうなったのかを気にすることはないの。

 普通の人ならちょっと罪悪感が残るはずなんだけどそういうのないんだよ。


 よかれってしたことで、イライラさせることは良くある。そういうのをみんなは分かっているから、何もしないのを選んでばかりいる。

 それは大事な生活でもそう。良くないって分かっていることも考えないようにしていたり、不満コミュに使っていたりするだけで変えようとはしない。

 それを変えようとした人のほとんどが悪い事をしたみたいにされて排除されることを経験で知っている。

 だから何もしないようにして不満という共通思想を持って、弱者を攻撃してバランスを取ろうとしてる。

 僕ならおかしいと思えば変えちゃうし、それでムードが悪くなったことに気が付かないから孤立するのかな。良いことのはずだけど、誰かを悪者にしないと収まらないものらしいから、そうなる。

 ギルドの造反もイヤなら抜ければいいのに、だれもいなくなってはいない。

 結果的には良い方になったけど、アレってそれを利用してムリヤリそうしただけで、少し作為的な部分はあるんだけどまあいっかにしてる。


 お祭りをモリモリにしないことが大丈夫になった。前は人の動きや反応にビクビクしていたけどそれももう平気。データがたまってパターン分析は出来ているから初動で焦ることはないの。

 アイドル達やお笑いや大道芸の人達だけじゃなく、アイドル同好会もスケジュールして休みがなかったってことにならないようにしてる。

 同好会の子って知り合い関係で頼まれるケースがありがちだし、人伝(ひとづ)てで断れないケースも割とあったからダメってした。

 去年とかはスケ管されているアイドル達の方が自由時間があったくらい。

 ちょっとだけって、人伝(ひとづ)てに頼むヤツにこの子達のお休み予定とか、これに対価が合っているのかを考えるのはいない。職業でないのならロハって勝手にするだろうけど、後でドサッと請求書が届くよ。

 無茶なブッキングに困っていたからマネージャーだよって、特別手当とか交通費とかオベントやオヤツだけじゃなく、制服代やアテンド員の給金とかがペラン。

 これだけでへいちゃらしていたら、会社の給金や資金からは天引きされることになって、無職なら強制労働だってある。元が誰とか知らないし依頼した人にね。

 僕なら徴収に躊躇(ちゅうちょ)はしない。子どもを搾取するようなのがイイヒトのはずがない。


 去年好評だった(しょ)(ぱな)のバースデーイベントは当人達には余計な事で、その後のこの手のは封印することにした。

 それぞれが祝うのはアリで個人をファンがオメデトするのは事務所に持ち込まれるのみ。学校とか出待ちとかも禁止にしてもらった。

 カードの架空バースデー設定だったけど実際に月が増えて、その日はやって来て驚いたのは当人達だったかもしれない。

 アイドル達の誕生日の効果でこの街ではスンナリ増えた月を受け入れた。はずだけどやっぱり一悶着(ひともんちゃく)はあった。まあそれを理由にして無償や融通系を全部止めちゃったんだけどね。

 こちら都合での終了ではないから文句は一切言えないよねえ。


===

 いつもは初日から立ち番があるんだけど、今回はユックリ見て回ることが出来て先入りってことで宿も用意されている。

 立ち番の他は自由にしていいってことなので遊び倒すつもり。

 近いし、いつでも来られるって思うと案外行かないみたいでイベントで来た時も湖を見たくらいで忍者の村が新しくなってからは来ていない。

 新しい遊びがいくつか増えている話は聞いているし、あの場所から来ている子達もいるんだけど、山の方に仲良しはいないからやっぱり行かなかったりしてる。

 活発なケモミミの人達がすごいなって思うだけで、自分からは求めないで予定に乗っているだけの自分が実はキライ。

 去年イベントの時にダシにされたって何故(なぜ)か思った。前の時はゴハンの時にパチパチ程度だったのにって。

 お誕生日を祝うっていうのが定着しないことを困っているって聞いたことがあって私達も「ああ、そう」って反応だった気もする。

 各村にもお誕生日はあってどれも反応は薄い。やればイベントは楽しむけど何周年っていうのは実感が伴わないっていうのが正直なところ。

 だから理由付けってするのは分かるし自分たちのはともかく祝ってくれたのは、とてもビックリした。うれしいより戸惑いばかりなだけ。

 記念イベントは何度もしたんだけど、反応がお仕事って感じすぎたせいで声を掛けられなくなった。理由はお仕事いっぱいだからだったけど、気乗りしないってことが伝わったと思う。

 感情が分からないって自分で言うのに、誰よりも敏感だと言うことを知っているんだろうか。好意側のは全部同じように感じるみたいだけど、悪い方のはほぼズバリ分かるみたいだから「見抜かれるから注意して」というのは本当だろう。

 頭がものすごいいいくせに人を覚えられない不思議な子。

 村にいたときにボンヤリは分かったみたいだけど、百島(ももしま)から出てからは毎回初めて会ったみたいな反応をされる。

 小さい子達はそれがイヤみたいで、やたら構いたがるんだけど嫌われていると伝わっているみたいってことを小耳に(はさ)んだ。言えないけど。


 去年のイベントの冒頭でバースデーイベントだったのに(うわ)(つら)の態度をしていた自分達がいた。

 ファンのみんなは大喜びで企画としては大成功だったし、新曲発表のタイミングとしても絶妙だった。その前の年では生返事で気にも留めていなかったはずなのにどうしてああいう気分だったのか。

 夏に帰らなくて興行をすっぽかしている。宿が終わることは聞いたけど、どうでも良いと思っていた。まさか村から出されるとは思わなかったけど、新しい寮は快適で不自由はないし仕事は変わらない。

 色々詰まって忙しくてあんまり考える事もなかった。

 打ち合わせには会うし、大好きの日にはやっぱりお菓子が山積みであって変わらないんだけど態度が事務的になっていて物足りないと思っていた。

 今にして思えばそれが不満だったのかもしれない。

 イベント用のが振る舞われて、初めてジッとみたら全てが手作りで箱から作っているのが分かる。香りがステキで手作りのケーキ作りがすごく大変な作業というのはガッコの授業でしたから分かる。それに緻密なデコレーションまでしてある。


 パクンして鼻から香りが抜けてすごく美味しい。小さい子が気持ちに怒ったのがやっと()に落ちた。

 表向きの態度ではとても喜んでいるように出来たはずだけど、仲間内では丸わかりだということはアノ子は分かったってことだろう。

 よくなかったというのはチラリだけで、シンシアや他のグループから言われてようやく分かった。

 禁止事項って項目にイベントでは誕生日関連を匂わせないが加わったそうで、例のあのケーキイベントを期待したグループが文句を言ってきたってこと。

 今は企画するだけで、手製で何かを用意してくれることは無くなっていた。衣装があの子の手作りでなくなってからはイベント中に来ることもないし、住む場所が違って一緒に練習参加することもなくなっている。

 手製のケーキを食べる機会がなくなったという不満。

「甘味工房では時々試作で持ち込まれるよ」って聞いてアイドル達が春と夏に工房に集まったってこともあったりして売り子もするから甘味がスゴい売上げを記録したこともあった。

 (持込でエンカウントするのもあったらしくて、一緒に試食した子もいた。

  来るタイミングは決まっているしね)

===


 お誕生日は相変わらず定着はしていなくて、去年それの先鋒にしようとしたけどダメだったから、もういいやってことにしてる。

 きっと家族が仲良しになれば、生まれた事で義務を果たしたではなく楽しいことにしてくれるはずなので(こよみ)を見ながらの生活が当たり前に出来て、日々が充実してる学校の子ども達が家庭を持つようになれば、たぶんって程度。

 春のお休みを採用しているのは街の人口比で半分くらいだし、土曜がお休みのところもそのくらいで一致はしていない。

 役所も土曜はお休みではないので、今日はまだ休みではないからイベントも遅らせてある。でもオサカナ飾りはすっかり定着してそれぞれの家でも小さいのを飾っているし、お金持ちは柱をたてて4匹くらい泳いでいる。

 あとは歌かなあって、来年は全部でお休みできるように誘導していきたいな。

お休みが楽しくなるかはそれぞれって突っぱねないで盛り上げたい。

なかなか休む習慣が身に付かないみたいだけど、疲れて寝てるだけ

というのだけはツマラナイ。

何とか外に連れだして、楽しかった思い出作りをしてくれないと

それぞれの記憶に残っていかないよね。

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